常識が覆るとき


常識が覆るときがある。

アップルの「iTunes Music Store(iTMS)」が登場するまで、音楽配信ビジネスはうまくいかないものだと思われていた。 iTMSより以前に、ソニー・ミュージック・エンタテインメント、エイベックス、東芝EMI、などのレコード会社が主体となったいくつかの音楽配信ビジネスが開始されていたが、成功には至らなかった。 振り返ってみれば、彼らはいくつかの失敗をしている。 第一に、レコード会社ごとに配信サイトが分断されていた。 利用者は欲しい音楽を探すために、複数のサイトを調べなければならなかった。 第二に、著作権保護に厳格すぎた。 楽曲データのコピーや移動に厳格すぎて、利用者の使い勝手を損ねた。 しかし、これらは、アップルのiTMSが登場するまで、業界の中では常識であったのだ。 その常識を誰も疑わなかった。 そしてアップルはそれを疑った。

画面の小さな携帯Eコマースでファッション衣料品を販売するのは無理だと思われていた。  ゼイヴェルは、ファッションショー「東京ガールズコレクション」と携帯電話を組み合わせた。 蛯原友里、押切もえ、土屋アンナといった人気モデルが当日着た服が、その場にいながらにして携帯電話の通販サイトから購入できる。 若い女性層の間で、ファッション衣料品をモバイル通販サイトで買うことへの抵抗感は急速に取り除かれている。 ファッション雑誌と携帯の組み合わせなど様々な試みが登場していいる。 既に携帯ECサイトで購入する品目のトップに衣料品が登場するようになった。

常識の範囲内で、ベンチャー企業が勝つことはない。 常識と思われているが、実は常識ではないことは何かを探そう。

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