一人ブレインストーミング


(前回の続き)

選別された必要な情報がテーマ毎に分類された状態がEvernoteの中に揃えば、「一人ブレインストーミング」のための準備は完了です。

「一人ブレインストーミング」を行う場所はカフェです。紙とペンと、そしてEvernoteを見るためのiPhoneを持って出かけます。カフェでは他にやることがありませんから自然とこの作業に集中できます。カフェは、BGMなどがうるさくない場所を探した方がいいでしょう。 そして、周りの雑音から逃れるために、iPhoneで環境音を聞きます。 多くの場合は、波の音や雨音です。

一回に考えるテーマは一つです。たくさんのことを同時に考えようとしてはいけません。人間の脳はシングルタスクです。一つのことに集中しましょう。

一つのテーマに関連する情報だけをEvernoteから取り出します。おそらく10個~20個くらいの情報が取り出せるでしょう。ここから先は、紙とペンだけを使います。

これらの情報をベースにして思考は開始されます。情報は紙の上に書き出されます。情報は関連付けが検討されます。いろいろな分類法に従って、分類してみたりもします。そういうことを目に見える形で紙に描いていきます。何かを描きながら考えることは非常に重要で、その過程で、新たなアイデアが思い浮かぶものです。

マインドマップという手法が有名です。それに近い作業になることもあるし、そうでないこともあります。あまり細かい手法にはこだわらないことです。こういう風に描かなくてはならないと思うと、自由な発想ができません。

この作業は1時間~2時間程度行われます。結論めいたものにならないこともありますが、そこで一旦整理します。そして、整理された情報として再度Evernoteに書き込まれます。 同時に、消化済みの情報はEvernoteから削除されます。

完全な結論を得られなくても気にしないことです。一定期間後、再度同じテーマで「一人ブレインストーミング」を行います。前回に整理した情報に、その後新たに加わった情報を持って行われます。 これらを繰り返すと、ある日突然何かがひらめく時が訪れます。今まで闇だったものの中に、突然光が現れます。 それらはイノベーションや戦略的発想の核となる基本的コンセプトです。

基本的コンセプトが出来上がれば、「一人ブレインストーミング」の役割は終了です。 基本コンセプトを元に、細部を描きこむ作業は紙とペンの作業ではなくなります。これらは、PCの前に座って行われるものになります。

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