コミュニケーション

次は「一緒にいる感じ」

2008年 3月 28日

失って初めてそのものの本質が理解できることがある。

先日、社内SNSを動かしているサーバーがハードウェア不調になり、社内SNSがほぼ一日停止した。

こうなると社内のコミュニケーションはEメール中心になるが、どうもつながり感が弱いのだ。

感覚で言うと、「Eメールは線でつながった感じ」、「SNSは面でつながった感じ」だ。

2年くらい前までは、Eメールだけでやっていたわけだが、ずいぶんと細いつながり感でやっていたのだなあ、と感じる。

コミュニケーションは、次に何を目指すかというと、たぶんもうつながり感ではない。 

「一緒にいる感じ」、「空間を共有している感じ」を目指すことになる。

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ヒアリング

2007年 11月 19日

「私は誰でしょう?」というゲームがある。

カードには歴史上の人物名などが書かれている。

カードは頭の上などに掲げられて他の人には見えるが、本人には見えないようにする。

「私は日本人ですか?」 「私は男性ですか?」 「私は江戸時代の人ですか?」 などと質問をしながら自分は誰なのかを当てるゲームだ。

テレビのバラエティー番組でもときどき行われる。

これがゲームとして成り立つのは、なかなか自分が誰なのか当てられないからだ。

ヒアリングとはこのように難しいのだ。 「聞かなかったあなたが悪い」と単純に思わないこと。 それではコミュニケーションが成立しない。

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そんなにEメールに頼るな

2007年 10月 10日

Eメールが広く使われるようになって10年以上が経つ。

この間に私たちの仕事をする環境も様変わりした。

情報の量は増え続け、仕事を処理するスピードの高速化はとまらない。

これまでEメールは常にコミュニケーションの主役を担ってきたが、もう限界にきている。 溢れるほどの情報を、混乱なく、多くの人たちが共有しながら、高速にコミュニケーションする能力をEメールは持っていない。

実際にEメールの制約が原因で引き起こすコミュニケーションの問題を体験している人たちも多いに違いない。顧客や社内の人たちと何かミスコミュニケーションしてしまうのだ。

今の時代に対応するコミュニケーションシステムを早急に構築すべきだ。

SNS、ウェブ会議、インスタント・メッセンジャー、Eメール、文書共有、BBS、・・・・インターネットが支援するコミュニケーション製品は揃っている。 どれか一つに依存するのではなく、これらを最適に使い分ける必要がある。

コミュニケーションミスが引き起こす時間のロスや信用の失墜によるリスクを考えれば、コミュニケーション製品には十分な投資と支援が必要だ。

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人はそれぞれ違うもの

2007年 6月 13日

「アメリカやヨーロッパの書物を翻訳をする上で最も悩むのは、聖書からの引用をどう翻訳するかである」と翻訳家の人が述べているのを聞いたことがある。

アメリカ人やヨーロッパ人が共通知識として知っている聖書の教えや伝説などが書物の中にはたくさん登場する。

聖杯伝説は、おそらく日本人が桃太郎の話を良く知っているように、彼らにとっては常識として知っているものなのだろう。あるいは、マグダラのマリアに対しての共通したイメージを持っているのだろう。これらがベースにないと、「ダヴィンチ・コード」は面白みに欠けるのかもしれない。

言葉で何かを伝えようとするときに、最終的に課題となるのは、このような背景、文化、価値観、歴史を共有しているかどうかとなる。

日本人どおしが日本語でコミュニケーションをするときにも、少なからず同様の問題があるようだ。文化や価値観は、会社が違えば異なる。職種が違えば異なる。年齢が違えば異なる。性別が違えば異なる。

私が聖書を読んだりするのは、昔、多様な人種、多様なな宗教、多様な国籍、の人たちと仕事をした経験からきている。彼らを理解しなければ真にコミュニケーションをとることが難しかったのだ。

私たちは、もう少し、自分と違う(会社、職種、年齢、性別、など)人たちを理解することに努力をした方が良い。円滑なコミュニケーションはそういう土台の上に築かれるものだ。決してハウツー本を読んだだけで得られるものではない。

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子供のコミュニケーション能力のレベル

2007年 5月 1日

東京オフィスに通勤するときに利用するつくばエクスプレスの中では、日経新聞を読んでいることが多い。 日経新聞のスポーツ欄にあるコラムはときどきとても面白い。

ある日のコラムは次のようなものだった。

「サッカーの2000年アジアカップのためにレバノンに行った。 あるタクシー運転手の家庭の夕食に招待された。 食事の用意の間、15歳の少年が我々の相手を引き受けた。 異邦人の我々を前に、少年は臆せず、レバノンの教育事情を語り、日本のことを尋ねた。 はたして日本の中学生にこれができるのか。 海外にでると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気づく。 社会を意識し、社会とつながり、自己表現する力が養われている。彼らのレベルが高いのではない。 日本の子供たちのレベルが低いのだ。」

スポーツ中継での選手のインタビュー、映画スターへのインタビュー、・・・・・・テレビでよく見るシーンだが、外国人の受け答えは見事であることが多い。 日本では、会社で、新入社員に対してひどく初歩的なコミュニケーション教育をしなければならない場合が多い。 できない状態にしておくことはまずいので会社はそれを行わざるを得ないが、正常な状態ではない。  日本の学校教育のどこか、あるいは家庭教育のどこか、あるいは社会教育のどこかに、何らかの欠陥がある。  これを当然のことと考えてはいけない。 解決すべきものである。

22歳の段階で、日本人と外国人の間に、逆転不可能なほどのコミュニケーション能力の差をつけてはいけない。

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言えばわかる人

2007年 4月 26日

人には3種類いる。

(1) 言わなくてもわかる人

(2) 言えばわかる人

(3) 言ってもわからない人

昔、北島三郎が、兄弟仁義という曲の中で、「俺の目を見ろ、何にも言うな・・・・」 と歌ったのは、(1)の言わなくてもわかる関係だ。 これは日本人が求めている美徳だが、これを過度に期待すると人間関係は厄介なことになる。 「上司は私のことをわかってくれない」、「あの人は私の努力を認めてくれない」、・・・・などなど、被害者意識を持ってしまうだろう。

(2)の言えばわかる関係であれば、十分満足できるものだ。 多くの人は言えばわかる人であるから、あなたの思いを言葉にして伝えたほうがよい。ひどく被害者意識に悩むより、ずっと精神的にも楽である。

(3)の言ってもわからない人には、どう対応すべきか?  それが問題だ。

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パネルを隠すな

2007年 3月 23日

博多華丸の児玉清の物まねを見ているとテレビ番組「アタック25」を見てみたくなる。 このクイズ番組では、最後にトップ賞の人がパリ旅行を賭けたクイズに挑戦する。 盤上に流れる映像をヒントにして、関連する人物や都市を当てるクイズである。 トップ賞の人が獲得できなかったパネルは伏せられ、その分だけ映像が隠れているところがミソだ。

ヒント映像終了後、児玉清が「さて、その〇〇は?」と問い、答えられないパターンは次の2種類だ。

(1) 映像はよく見えていたのだが、そもそもその答えを知らない。

(2) 本来ならばその答えを知っているのだか、映像がパネルに隠されていてヒントがよくわからなかった。

私たちが日常の仕事の中で、コミュニケーションに悩むのは (2)のパターンが多い。 情報が十分に伝えられていれば正しく答えられるが、その断片的な情報しか得ていないときに、正しい答えを導き出せない。 隠されたパネルの部分が少なければ、それを推測してみることもできる。 しかし、かなりのパネルが隠されていると、それは困難である。 厄介なことは質問者側にパネルを隠しているという意識がまったくないことだ。 「わからない」などの期待しない答えが返ってくると憤慨する。 良好なコミュニケーションとは、なんと難しいことか。

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コミュニケーションの道具は不足している

2007年 3月 21日

プロゴルファー猿は、ティーショットからパターまで、自作の木製ドライバー1本で通す。 しかし、普通のゴルファーは、14本のゴルフクラブを用途に応じて使い分ける。

料理人は数十本の包丁を使い、画家は数十本の筆を使い分ける。

状況に応じて、最適な道具を選択し、最大の成果を発揮させるために。

遠隔地にいるもの同士のコミュニケーションの手段として数々の技術が開発され、私たちはそれを使い分けている。 空間を飛び越えて、時間を短縮する。

電話、FAX、Eメール、テレビ会議、インスタントメッセンジャー、SNS、・・・

十分だろうか?

私はまだ十分ではないと感じる。 不足しているものがある。 ロゴスウェアが開発中のものは、その足りないものを埋める製品となる。 より豊かで便利なコミュニケーションの道具をユーザーに提供する製品となるはずだ。 できる限り早い段階で、市場に届けたい。

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クロスカルチャー

2007年 1月 29日

以前働いていた会社は外資系だったので、クロスカルチャートレーニングというものが行われていた。文化、習慣、言語、宗教、価値観、などが違ったさまざまな人たちが協力しあって仕事をするために、お互いがお互いを理解しようというトレーニングだ。

ソフトウェア企業はこれとは違うクロスカルチャーに遭遇する。 プログラマ文化とビジネス文化だ。 プログラム人間とビジネス人間は、違った文化を持ち、違った世界に住み、違った言語を話す。

ソフトウェア企業には、クロスカルチャートレーニングが必要だ。

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メッセージング

2007年 1月 19日

怪しげな文字が全面にちりばめられたメールを受け取ったことがある?

送り手と受け手の文字セットが違っていたのだ。 私たちが使っているインターネットは、HTTP、SMTP、POP、FTP、などの厳密に定義されたプロトコルを使っている。 どんなにあなたが忙しくても、気分が滅入っていても、となりに座る同僚に対しても、プロトコルに従わなければデータは伝わらない。

日常のコミュニケーションの中で、あなたは伝えたと言いはるが、顧客には伝わっていない、ということがない?  コミュニケーションを成立させるのは次のいずれかだ。

1. 受け手が送り手の伝えたいことをすごい洞察力と理解力で受けとめる。  (「トリる?」 って聞かれても答えられるようにするということだ)

2. 送り手が受け手のプロトコルで伝えてあげる。 (赤ちゃんに 「どのワンワンがすき?」 って聞いてあげることだ)

あなたが1の世界を期待しているなら世間ではかなりまずいことになる。

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