‘Webテクノロジーとトレンド’ カテゴリーのアーカイブ

裸足の島

2009 年 1 月 7 日 水曜日

マーケティングの本によく「裸足の島」のたとえ話が登場する。

靴を売るセールスマンがある島を訪れると、そこは島民全員が裸足で生活している島だった。 あるセールスマンは「この島に靴の市場はないよ。靴を履く習慣がないんだから。別の市場を探そう」といい、あるセールスマンは「この島にはものすごい需要がある。だって、誰もまだ靴を持っていないのだから」という。 

あなたが創造的なマーケティングをしたいのなら、後者の視点で考えよ、と教科書は説く。

さて、調査会社アイ・ティ・アールの調査によると、企業内外のコラボレーションは依然として電子メールに頼っているのだという。ポイントだけを抜き出すと次のようなものだ。

  • 社内外のコラボレーションの方法としては、電子メール+添付ファイルが圧倒的で、80%以上の人はこの方法を使う。
  • 社外の人とのコラボレーションでは、59%の人は、まだFAXを使っている。
  • SNS、ウェブ会議、インスタントメッセンジャーなど、ITツールを使う人たちは10%以下。
  • 電話も2者間通話が圧倒的で、3者以上の通話を使う人はほとんどいない。

コラボレーションのためのITツールにはものすごい潜在的市場があると見るのか、それとも市場がないと見るのか、それが問題だ。

私は勿論「ものすごい市場が眠っている」と見る。 ただ今のITツールはまだみんなが使うには敷居が高いのだ。 感動するほど使い方が簡単で、便利で、安いソフトを待っているのだ。

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ソーシャル機能の開放

2008 年 12 月 5 日 金曜日

私たちは、水平分業のモデルがいつも最後には垂直統合のモデルを駆逐してきた歴史を見てきた。

もっとも有名なケースをあげるならば、それは勿論PCだ。 いつも最初は、垂直統合の方が優れている。 テクノロジーがまだ未熟な段階では、1社で全部作ってしまった方が機能も品質も良いものができる。 コンピュータも昔はそうだった。 ハードウェアも、OSも、アプリケーションソフトも、上から下まで1社ですべて作っていた。 

しかし、いつもどこかで分岐点を迎える。 ご存知のように、今のPCは、LSIチップ、ボード、OS、アプリケーションソフト、のあらゆる構成要素ごとに業界があり、競争がある。 PCに驚異的な進化のスピードと低価格化をもたらした原動力は、この水平分業のモデルにある。

さて、インターネット上のソーシャル・プラットフォームの開放がいよいよ本格化する気配だ。 グーグルは、Google Friend Connect のベータ版が利用可能になったと発表した。 これを使えば、SNSが持つようなソーシャル機能をWebサイトやWebアプリケーションに簡単に組み込むことができる。 

日本語環境での整備はこれからだが、次の紹介ビデオを見るとどんなことができるようになるかがわかるだろう。

ついでに、これはOpenSocialOpenID という標準規格に準拠しているから、その他のソーシャル・プラットフォームとも繋がる。 ソーシャル機能の開放は、パラダイムシフトだ。

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Yahoo! Live

2008 年 2 月 11 日 月曜日

2008年トレンド予測で触れておいたビデオのライブ配信関係のニュースを二つ。

その1: ヤフーがビデオのライブ配信サービス「Yahoo! Live」を開始した。

その2: Ustream.tv が5,000億円超でマイクロソフトへの売却交渉を開始したらしい。

Yahoo! Liveも、Ustream.tv も、 同じようなサービスのJustin.tv もビデオストリーミングとして Adobe Flash技術が使われている。 単純な一方通行のビデオ配信ではなく、インタラクティブな要素を加えようとしたとき、現時点では Flash 以外の選択肢がない。 マイクロソフトはこれに対抗すべく、Silverlight というテクノロジーを開発したわけだが、マイクロソフトの買収には Ustream.tv を Silverlight 化させようという思惑もあるようだ。

一方で、マイクロソフトは Yahoo の買収にも動いているわけで、このあたりの勢力図がどうなるのかしばらく要注意だ。

ところで、素晴らしいことに、Yahoo! Live では、最初から API が提供されている。

REST API を使って、Yahoo! Live上でビデオ配信している人の情報を入手できる。Yahoo! Live の面白いところは、そのビデオ配信を見ている人の情報も取れることだ。つまり、一方通行のビデオ配信情報がとれるだけではなくて、そこに集まっている人の全員の情報がとれる。 双方向のビデオがとれるということだ。 簡単に言えば、ビデオチャットができるということだ。

こうやって取得したライブビデオは、Javascript API を使ってコントロール可能だ。スキンレス・プレーヤというやり方を使うと、ユーザーインターフェースなしの状態でデータが来る。 Javascript API を使ってユーザーインターフェースを自分で構築できる。

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マイクロソフトのファスト サーチ & トランスファ買収計画

2008 年 1 月 9 日 水曜日

検索エンジンといえば誰でも思い浮かべるのがグーグルだが、企業向け市場に目を向けるともう1社重要な企業がある。 ノルウェーに本拠のあるファスト サーチ & トランスファという会社だ。

メリルリンチ、シーメンス、GE、楽天、リクルート、ソフトバンク、・・・・などの企業が導入しているという。

ファスト サーチ & トランスファの検索技術がグーグルと決定的に違うのは、グーグルがページランクという技術によってページの重要度を算出しているのに対して、ファスト サーチ & トランスファの検索はセマンティックという技術を使う。

セマンティック技術とは簡単に言うと、メタ情報を使って情報を構造化し、情報の意味を読み取るものだ。

Web2.0の提唱者ティム・オライリーは、次のウェブの重要なトレンドの一つとしてセマンティック技術をあげていた。

さて、今日のニュースによると、マイクロソフトはファスト サーチ & トランスファ社に買収提案を行う計画があると発表した。株式取得価格は、市場価格に40%以上のプレミアムを乗せた額になるという。 ファスト サーチ & トランスファ社はこの提案を受け入れる予定だという。

ここ数年グーグルにやられっぱなしのマイクロソフトだが、戦略的にかなり重要な技術を手に入れるのかもしれない。

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CES 2008、ゲイツのキーノート 

2008 年 1 月 8 日 火曜日

一年はCESではじまる。

いまやラスベガスまで行かなくてもネットでキーノートスピーチが見れるのでなんとも便利になった。

今年のトップバッターを飾ったのは、マイクロソフトのビル・ゲイツ。 マイクロソフトのサイトから閲覧可能だ。

全体的な内容はあまり面白くないので35分まで飛ばそう。 そこで重要な発表がある。 NBCと組んで北京オリンピックをウェブで配信するというのだ。数十チャンネルに及ぶ配信をライブでもオンデマンドでもやるという。

ここではマイクロソフトの新しい技術 Silverlight が使われるそうだ。 一体、同時に何人に配信するというのだろう。 これは歴史上、過去最高の規模のビデオ配信になるに違いない。

いつでも、どこからでも、マイナーな競技でも、オリンピック競技が見れるんだとしたらすごいことだ。

ところで、NBCというのは、ご存知のようにアメリカのTV局だが、彼らのネットへの力の入れようは半端じゃない。 この点に関しては、日本のTV局はまったく腰が引けている。 アメリカのTV局はネットを通して番組を世界配信しようと狙っているのに。

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Flash PlayerのH.264ビデオ対応

2008 年 1 月 7 日 月曜日

Adobeから「Flash Player9 update3」(ダウンロードはこちら)が2007年12月4日にリリースされた。

このアップレートにより、Flashプレーヤは動画圧縮規格「H.264」対応となった。 H.264とは、次世代のDVD(プルーレイやHD-DVD)にも採用されている高精細ビデオのための圧縮規格だ。

これがどれくらい綺麗かを知るには、Adobeのサイト Flash on を見ると良い。

ビデオが再生されたら、ビデオウィンドウの右上にある「HD OFF」という所にマウスをのせて、「HD ON」になったことを確認してクリックしよう。

高画質ビデオがフルスクリーンで閲覧できる(少々重いので辛抱)。 すばらしい画質のビデオ。Adobeがここで、”TVとインターネットの融合”と謳っているのは大袈裟ではない。正確にはインターネットがTVを取り込む世界だ。

ここでいま公開されているものは、720Pの品質のもののようだ。 ということは、1080Pのビデオはもうため息がでるくらいに綺麗に違いない。(720P、1080Pを再生するには高性能のPC性能が必要なようだが。詳細はこちら

同日に、Adobeは、Flash Media Server 3 を発表している。 Flash Media Server 3は、H.264対応のビデオをストリーミング配信するためのサーバー側ソフトウェアだ。

Adobeの製品では、ビデオ編集をする Adobe Premiere Pro とAdobe After Effectsで既にH.264対応済みであるから、Adobe製品としては一通りH.264対応の準備が揃ったことになる。

2008年は、ビデオのH.264化に拍車がかかるに違いない。 インターネットからのHDビデオストリーミング配信を実現するために、既にアカマイをはじめ代表的なCDN提供会社が動き出している。

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2008年1月 Webトレンド予測

2008 年 1 月 6 日 日曜日

年の初めはこれからの1年間を考えるのによい機会だ。

自分に関心のある領域でトレンドを予測すれば次のようなものだ。

■ リッチ・インターフェース

この流れはもはや止まらない。Flashの重要性が更に高まると思われる。最新バージョンFlash Player9が実行可能なActionScript3は感動的なほど高速だ。 ActionScript3 + papervision3Dを組み合わせた3D効果も威力を発揮するだろう。

■ リッチ・プレゼンス

プレゼンス環境でのリッチメディア化がはじまるのではないか。IM以上の何かが求められるだろう。 Adobe BlazeDSにも注目。新しいバイナリ通信規格AMF3に対応し、これによりリッチクライアントとバックエンド間通信がかなり高速になる。

■ ソーシャルアプリケーション

日本でもSNS APIが積極的に公開されることを期待。 Googleが推進するオープンソーシャルにも注目。

■ ブログツール(ウィジェット)の新ビジネスモデル

既にブログなどに簡単につけられる便利ツールとして普及しているが、何かもっとビジネスモデル的な仕組みができあがるのではないか。

■ オンライン/オフライン シームレスアプリケーション

Adobe AIR。正式発売前の評判がここまで高い製品もめずらしい。既にベータ版をもとに魅力的なデモが行われているが、正式発売とともに加速されるのではないか。単純なウィジェット物ではつまらない。オンライン/オフラインがシームレスにつながる新しい製品が模索されるだろう。

■ ライブビデオ

ustream.tvなど、米国で既にはじまっているサービスの評判は上々のようだ。ブレークの可能性あり。

■ HDビデオ配信

Flash9が遂にH.264対応になり、またいくつかのビデオ配信サイトは既にH.264対応HDビデオの配信をはじめた。 まもなく発売開始となるFMS3がH.264のビデオストリーミング配信サーバーとなる。携帯へのストリーミングビデオ配信も可能なようだ。

■ リッチクライアント型ウェブサービス

過去2年くらいのWeb2.0的流れの中でAPI提供は更に充実。 Flash をクライアントにするリッチクライアント型ウェブサービスも増えてくると期待。

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次世代高速無線通信

2007 年 10 月 16 日 火曜日

2.5ギガヘルツ周波数帯を利用した次世代高速無線通信の免許獲得をめざして四陣営が出揃った。 免許枠は二つ。年内に交付先が決定される。

計画では2009年3月にはサービスが開始される。 2009年度中には全国人口カバー率は50%を超える計画だ。

光ファイバー並みの高速通信が、無線で、屋外で、電車などでの移動中でも実現するということは衝撃的だ。

音や映像をともなったビジュアルコミュニケーションの世界はこれを境に激変するだろう。

サービス開始まであと1年半。

ロゴスウェアの製品は、ウェブ会議システム POWER-LIVE をはじめ、高速通信を必要とする製品が多い。現時点では屋内のブロードバンド通信環境から利用せざるをえないが、営業担当者をはじめ屋外で働く人たちの仕事もサポートできるようになれば、その利用範囲は圧倒的に広がる。

抜かりのないように

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Apollo mini Camp

2007 年 5 月 29 日 火曜日

TwitterSecond LifeJoost、とWebの世界では新しい話題に事欠かないが、私の最大の関心の一つは何といっても Apollo だ。

Adobe が現在開発中の Apollo は、Flash、Flex、HTML、Ajax、CSS、JavaScript などの既存のWeb開発技術を使い、それらを融合させた次世代のデスクトップ・アプリケーション用ランタイムだ。 素晴らしいことに、PDFをこれらのアプリケーションで利用することができる。

5月23日に、 開発者向けに「Apollo mini Camp @Tokyo」というイベントが開催された。 当社からも開発チームのメンバーが参加した。

このイベントの中で、夏ごろのリリースが予定されているパブリックベータ版について紹介された。 パブリックベータ版では、ドラッグ&ドロップのサポート、クリップボードの活用、PDFのサポートなどの機能がサポートされるらしい。 一歩一歩、Apollo の全容が見えてくる感じで期待が高まる。

Apollo の正式版は、今年秋~冬にかけてのリリースが予定されている。

私たちは Apollo によってどれほどの進化を遂げられるのか?  創造性を掻き立てられる。 準備を怠ることのないようにしよう。

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