‘求人・採用と人材’ カテゴリーのアーカイブ

人間の性格や才能は変えることができない

2007 年 11 月 4 日 日曜日

科学はいろいろなことを解き明かしてくれるが、ここ10年~20年くらいで発達したものの一つは、脳神経科学だ。 今、私たちは脳のメカニズムについて以前よりもいろいろなことを知っている。

例えば、次のようなことがわかっている。

人間は生まれたとき、脳に1,000億個のニューロン(神経細胞)を持っている。

ニューロンとニューロンの間は、シナプスと呼ばれる細胞によって信号伝達が行われ、結合される。

人間は、生まれたその日から、ニューロンからのシナプス放出を開始し、シナプス結合を試みる。

3歳くらいになると、1,000億個あるニューロンは、それぞれが15,000のシナプス結合を持つ。

しかし、これでは情報量が多すぎて、人間がいろいろなことを適切に判断するには支障をきたすらしく、その後10年くらいをかけてシナプス結合の整理整頓が行われる。

つまり、重要と判断したシナプス結合を更に強力にし、重要でないと判断したシナプス結合を消滅させる。 (人間が、何によってこのこの選択を行っているのかははっきりしないようだ。 遺伝だという意見もあるし、育て方や環境だという意見もある。)

いずれにしても、人間は15歳前後の頃には、このシナプス結合を完成させる。 この結合のさせ方は人間一人ひとり違うもので、これが人間の才能や性格を決定させる。

それ以降、シナプス結合の配線をやり直すことは、ほぼ出来ない。

従って、人間の性格や才能は、その後、大きく変えることはできない。

このようなことが脳神経科学が明らかにしたことだ。

細かいことはさておき、仕事の上で重要なことは「人間の性格や才能は、大きく変えることはできない」という結論だ。

私たちが、会社で人材育成をしたりするときに、これは忘れてはならない点だ。 技能を向上させたり知識をつけたりはできるが、性格を変えたり新しい才能を作り出すことはできない、と理解しなければいけない。

これを正しく理解しないと、人材の育成に無駄な時間とお金をかけ、そのうえ、変わらない社員に悩むことになる。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

自分で知識を創りだせる人

2007 年 9 月 30 日 日曜日

9月29日 朝日新聞に掲載されている小林慶一郎氏の論説を要約すると次のようなものだ。

日本の格差問題も世界的な経済の構造変化によって引き起こされた不可避的な現象かもしれない。 現在の格差問題は一つの政権の政策路線の結果としてできた短期的な問題ではなく、これから30年、40年と続く息の長い経済問題かもしれない。

格差拡大の主因はコンピュータ普及などの技術変化だとする見方が主流である。コンピュータの普及により単純事務職などの仕事を奪い、情報化に適応した人と適応できない人との間で賃金格差を広げていると思われる。

教育システムを新しい技術体系に沿ったものに変えていくことが永続的な格差是正効果を持つのではないだろうか。

情報化に適応した人、情報化に適応できない人とはどういう人を言うのだろうか?

逆説的ではあるが、知識社会、情報化社会にどんどん突き進んでいくに従い、知識や情報の重要性はどんどん薄まっていくように思える。

アインシュタインは自宅の電話番号を覚えていなかったらしく、「電話帳を調べればすぐ分かるようなことを覚えていたくない」と言った、という逸話を読んだ記憶がある。

今やインターネットがあるので、だいたいの知識や情報は即座に得ることができる。しかも誰にでもできる。そのようなものの価値が下がっていくのは当然だ。そのようなものを時間をかけて暗記してもあまり役には立たないかもしれない。

価値があるのは他の人が知らない情報や知識だ。 二つの種類がある。 「裏情報」と「自分で創りだした知識」だ。

裏情報のとり方は教育に馴染まないかもしれないので、正攻法としての教育は、「自分で知識を創りだす力」ということになる。

学校でやっている情報化教育というと、「インターネットで何かを調べてみました」、「ホームページを作ってみました」の類が多いような気がするが、たぶんそのようなものはそれほど価値を持たないような気がする。

「情報化に適応できる人を育てる」という意味が「自分で知識を創りだせる人を育てる」ということならば素晴らしい。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

専門職の業績評価

2007 年 9 月 24 日 月曜日

あるプログラマの嘆き

「自分が3週間でプログラムを書くと3週間の報酬しか得られない。出来の悪いやつが3ヶ月かかって書くと3か月分の報酬を得る」

ソフトウェア企業の経営は、他の産業とはちょっと違ったやり方でやる必要がある。 他の産業には見られないいくつかの特筆すべき違いがあるからだ。

プログラマの個人能力の違いはあまりに大きい。ある調査によれば、最も生産性の高いプログラマと最も生産性の低いプログラマの間には、10倍~20倍の開きがあるという。 いくら時間をかけても同じものは作り出せない場合もある。プログラム開発はアートの世界に近いのだ。

最近はそういう個人の能力によって成果が大きく違ってしまう職種(いわゆる、知識労働者、専門職)も増えてきていると思うが、ソフトウェア企業においては、彼らが中心的な社員なのだ。決してこの特性を無視して組織は運営できない。

このような企業では、社員の評価(報酬額の算出)を最終的に達成した成果ではなく、かかった時間によって決めるのは合理的ではないし、公正ではない。

専門職の成果を正しく評価するのはとても難しい仕事である。専門職の仕事を完全に測定する方法などどこにもないからだ。それでも私たちは、その評価を下すことから逃れてはいけない。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

採用の品質

2007 年 9 月 21 日 金曜日

ある著名な経営コンサルタントが言っていた。

「コンサルタントができることはコンサルタントに頼らなくても成功してしまう人をより早く成功させることである。 自分の力で成功できそうにない人を成功させることはできない。」

今日届いたワイキューブからのダイレクトメールに書いてあること

「社員は企業で育てるものだなんて間違った考え方をしていませんか?育たない人材はいくら時間をかけても育たないのでです。」

人を採用しようというときに、育つことがはっきりわかる人、育たないことがはっきりわかる人には対応しやすい。 悩ましいのは多くの場合は、はっきりとわからないからだ。

採用の品質をどうやって高められるかは製品の品質をどうやって高めるかと少なくても同じくらいは重要だ。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

プログラマーは誇り高い仕事

2007 年 4 月 30 日 月曜日

日本でプログラマーなどのソフトウェア開発の仕事は、「厳しい、きつい、帰れない」の3K仕事という見方が定着してしまった。

どうしてこんなことになってしまったのだろう。 「プログラマー」=「3K」という見方をする国を日本以外に知らない。 日本固有の何か特別な事情があるのだ。

第一に、元請け - 下請け - 孫請け - ・・・・・ のような階層構造が存在する。 ソフトウェア開発では、最初の仕様設計が重要な意味を持つが、ここが初期段階で、かなりいい加減に行われてしまっている。  当然、途中で仕様変更となる。 どんなものでも、後になればなるほど、変更は容易ではないことは誰にでも理解できることだ。 しかし、顧客には、それはお金をもらった側が何とかすること、という甘えが存在する。 元請けには、それは、下請け、孫請けが何とかすればいいこと、という甘えが存在する。 最後のしわ寄せが下請け、孫請けのプログラマーに集中してしまう。

第二に、プログラマーの派遣が横行している。 派遣会社がそうしているのみならず、ソフトウェア会社と称しているところが実態はプログラマーの派遣であったりする。 ここでは、ソフトウェア開発作業を成果で請け負うのではなく、派遣プログラマーの時間を売っている。 プログラマーという職業は人によって能力の差が大きい。 最高のプログラマーと最低のプログラマーでは、20倍の仕事量の違いがある。 極端なことを言えば、できの悪いプログラマーほど、売上げに貢献するのだ。 従って、そのような会社は、派遣先からクレームがこない程度にプログラマーを教育をするかもしれないが、最高のプログラマーに教育しようという動機がない。

たぶん、理由はもっとある。 しかし、ここで言いたいのは、そんなことをしなくたってソフトウェア開発の会社は成り立つし、そうしなければいけないということだ。

本来、プログラマーは、知的で、創造的で、誇り高い仕事のはずだ。 今やソフトウェアプログラムは何だって作れるのだ。 学校だって、お店だって、ゲームだって、コミュニティだって、広告だって、銀行だって、何でも作り出せるのだ。 芸術家のように人を感動させることだってできる。 素晴らしいことではないか。

不幸にも、3K職場に就職してしまったプログラマーへ

機会があったら、ロゴスウェアのサイトを見てください。 ロゴスウェアで働くことに興味をもたれたらコンタクトしてください。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

学ぶことをやめない選手

2007 年 4 月 20 日 金曜日

サッカー日本代表 オシム監督から再び

理想とする選手像は、と問われ、

「学ぶことをやめない選手。  経験は確かに重要である。 しかしサッカーの進化は速く、昨日の経験が今日も役立つとは限らない。 大事なのは学び続ける気持だ。」

選手を社員に、サッカーをビジネスに置き換えれば、そのまま私たちの世界の言葉となる。

新たに人を採用するときに、最も重視すべきことは「学習する力」である。 経験は良い経験もあるし、悪い経験もあるからあまり当てにならない。 悪い経験を積んだ人は何も経験がない人よりも厄介である。 染み付いた先入観を取り除くことは、新たな考えを植え付けるよるもずっと難しい。 頑固な人の場合には、取り除けないこともある。  「学習する力」だけはいつの時代、どの業界、どの仕事、にとっても最も重要な力である。

「学習する力」を持った人を選別する方法は何か?  これを発見しなければならない。

ロゴスウェア、いつでも「学習する力」のある人募集中です。 ロゴスウェアの求人ページをご覧ください。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

偉大なる異端者求む

2007 年 4 月 15 日 日曜日

日経新聞ネタから再び

4月12日朝刊に異端者たちのことが掲載されていた。

「サンスター文具で商品企画に携わる、高畑正幸氏。 社内評価は評価する人によって、最高Aから最低Eまで分かれる。 独創性に富むが、協調性に欠ける。 しかし、時に大ヒット商品を生む。 伊藤社長のお気に入りであるが、伊藤社長がいなくなれば立ちどころに追放されかねない異才である。」 と記している。

組織は規律を重んじ、異端は自由を好む。 異端を使いこなすのは、伝統ある大企業には難しいのかもしれない。

もし、あなたが大企業の息苦しさに辟易し、古臭い慣習に縛られ身動きがとれず、能力のない上司に嫌気がさし、筋の通らぬことを押し付けられ、未来への希望を見失っているのなら、是非 ロゴスウェアへの転職を考えてください。

ロゴスウェアは、偉大なる異端者たちを求めます。  ロゴスウェアは、今日時点で、一流大企業と同じ報酬額を支払うことはできないでしょう (いつかできるだけ近い将来、それを上回りたいと思っていますが)。 しかし、私たちには、未来に向けた大いなる夢と自由があります。

最後に、 「偉大なる異端」なのか「愚かなる異端」なのか、それが問題だ。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング