仕事のやり方と働くということ

心技体

2008年 6月 18日

今年のゴルフ 全米オープンは、タイガー・ウッズが勝った。

ジャック・二クラスについで史上二人目となるトリプル・グランドスラムという偉業を成し遂げた。

ゴルファーの中島常幸が言うには、日本人がメジャートーナメントで勝つ可能性はどんどんなくなっているという。 特に、ここ10年くらいの間に世界と日本の差は絶望的なくらいに開いたらしい。

良いパフォーマンスを発揮するには、心技体の全てが揃うことが重要だが、ゴルフの世界で言えば、世界と日本では体力があまりにも違いすぎるのだという。

さて、体力はもちろんだが、タイガー・ウッズのような素晴らしいアスリートになると心の部分も圧倒的にすごいのだと全米オープンでの試合振りを見るとよくわかる。

全米オープン4日目、最終18番ホール、1打差で2位につけていたタイガー・ウッズのティーショットはなんとバンカー。 バンカーからの2打目はミスショット。 解説の青木功も「もうこれで終わった」といった状況からの奇跡のバーディ (タイガーの雄たけびと割れんばかりの観衆は、youtubeでどうぞ)。

このバーディにより、土壇場でトップに並んだタイガーはプレイオフに持ち込み全米オープン3度目の優勝を遂げる。

入らなければ負けという4メートルほどのパット。 トリプル・グランドスラムに望みをつなぐパット。 これを決められる精神力を持つ人間はそうはいない。

最高のパフォーマンスを見るのはいつも最高の気分だが、自分で最高のパフォーマンスを発揮できたらもっと最高だろう。 すべては心技体だ。

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徹せよ

2008年 3月 3日

テレビで禅宗の僧にインタビュアーが聞いていた。「どのように修行をすれば悟りを開けるのですか?」

僧は答えた。「空に徹せよ。」

悟りを開く方法を求めること自体が間違っている、悟りとは求めて得られるものではないのだという。空に徹することにより得られるものだという。

深い言葉だ。

さて、職場では、「どうやったら、直観力、洞察力、創造力、統率力、が得られるのですか?」 という問いが発せられることがある。

禅宗の僧に倣えば、そのような方法を求めていること自体が間違いだとなる。

答えは、「仕事に徹せよ」に違いない。

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NBA スラムダンク・コンテスト

2008年 2月 17日

アメリカのプロバスケット NBAの今年のオールスター戦は日本時間で明日午前に行われる。

オールスター戦の前日に行われるのが恒例のスラムダンク(slam dunk) ・コンテストだ。

今年の勝者は、ドワイト・ハワード(Dwight Howard)。その創造性豊かなダンク映像はこちら。(大喜びしている審査員はマジック・ジョンソンか?)

アメリカの子供たちは、こんなスーパーな奴らの創造的スーパープレイを見て夢を膨らませている。 なんて素晴らしいことだ。

仕事は違うが、夢のある創造的なソフトウェア製品を作りたいとあらためて思う。

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Tumblr

2008年 2月 12日

ヒラメキは突然やってくる。 思いついたらすぐにメモしないと忘れてしまう。 ウェブで面白い記事を見かけたらメモしておかないと後で思い出せない。

日々仕事をしていく中で、このようなメモや情報スクラップに皆さんはどんなツールを使っているだろうか。

最近、私は Tumblr (タンブラー)を愛用している。

Tumblr は、テキスト、写真、引用、リンク、チャット、音声、ビデオ、形式の情報を感動的なほど簡単に保存しておく便利なツールだ。

Tumblr は、大きな括りではブログだ。 実際、これを普通のブログとしても使えると思う。 しかし、ユーザーの使い方としては、ブログというよりも情報のスクラップ・ツールだ。

大事な点は、「簡単」 というキーワードだ。 「使いやすい」とか「簡単操作」という言葉を私たちは使いがちであるが、Tumblr を使ってみると、その本当の意味を教えられる。

第一に、自分のサイトは、1分もかからずに作れる。 メールアドレスとパスワードさえ入力すれば、たったそれだけで自分のTumblrサイトが完成する。登録したメールアドレスにユーザー認証が送られてくることすらないのだ。 これだけでも面倒から開放されて結構気分がいい。

第二に、入力が簡単だ。 ウェブなどを見ていて、とっておきたい文章や写真などがあったらそこで、「Share on Tumblr」という名前のTumblr のブックマークを押すだけ。 こんな感じでどんどん情報をスクラップできる。

Tumblr はウェブシステムなので、勿論、他の人との共有も可能だ。 何人かの仲間でクリップした情報を共有しあうことができる(Tumblr で Reblog と呼ばれる機能だ)。

あとは実際に使ってもらった方がわかりやすい。 サイトは、こちら

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「これが欲しいから、あれはいらない」

2007年 12月 28日

本棚がいっぱいになってしまったのでいらない本を整理しようとしても、なかなか捨てられない。

タンスがいっぱいになってしまったのでいらない洋服を整理しようとしても、なかなか捨てられない。

捨てるということは意外と難しいものだ。

捨てるということは難しいのだが、捨てなければうまく生きられないことも多い。

何かを得ようとすれば、何かを犠牲にしなければいけない関係のことをトレードオフという。

世の中にはトレードオフが多いのだ。

昔の人は、もともと何も持っていなかったから、捨てるということなしにいろいろ得てきたのかもしれない。ここには悩みはない。

いまを生きるものは、既にいろいろ持っていて、それを捨てられないからいろいろと悩む。

責任から逃れようと思えば、自由を捨てなければならない。

苦労から逃れようと思えば、夢を捨てなくてはならない。

平凡さから逃れようと思えば、安定を捨てなくてはならない。

仕事の難しさから逃れようと思えば、仕事のやりがいを捨てなくてはならない。

どうバランスをとるかは人それぞれだが、何かを得ようとすれば何かを失う、ということだけは認識しなければいけない。それをはっきり認識していないと苦しむばかりである。

「これが欲しいから、あれはいらない」と考えよう。

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やり方はいろいろある

2007年 12月 27日

ジャズ界最大の巨人、帝王マイルス・デイヴィスだってコンプレックスがあったのだ。

マイルス・デイヴィスが最初に憧れたのはチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーだ。

彼らが確立したビ・バップと呼ばれるスタイルに憧れた。ビ・バップは、それまでの甘ったるいジャズとは一線を画す刺激的でスリリングな演奏で、エネルギーを爆発させていた。超絶的なテクニックを駆使し圧倒的な速さでアクロバッティックな演奏が聴くものを興奮させずにはおかなかった。

マイルスも彼らのように演奏したかったのだ。でもできなかった。一心不乱に練習したができなかった。どうがんばっても、テクニックが追いつかなかった。テクニック不足のコンプレックスは相当のものだったようだ。

そんなとき、パーカーが言った。

「人の真似をするくらいなら、どうやったら自分の個性が表現できるのか考えろ。お前はスペースを生かしたフレージングにいいものがあるんだから、それに磨きをかけろ。」

それでマイルスはもがき苦しんでいた世界から脱出した。空間を生かしたクールな演奏を確立していく。「卵の殻の上を歩いているようだ」と形容された、リリシズムの極地をいくようなスタイルを確立する。

パーカーやガレスピーのように高いテクニックを持ってホットでエネルギッシュな演奏ができなかったからこそ、マイルス・デイヴィスは他の誰にも真似のできない別のスタイルを作り上げられた。

誰だって最初は正攻法と思われるものをめざすかもしれない。野球のピッチャーは最初はみんな豪速球を投げたいと願うだろう。野球のバッターはみんなホームランバッターに憧れるかもしれない。でもそうしなくたって結果を残せるし、一流にはなれるのだ。

やり方はいろいろあるのだ。いまのそのやり方がうまくいかないからって腐ることはない。自分にあった新しいスタイルを見つければいいのだ。

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正しい目標を設定する

2007年 12月 21日

仕事で良い成果を上げられなくて悩む人も多いようだが、私の考え方は単純だ。

「正しい目標」を設定して「正しいやり方」で実行すれば、(そしてちょっと運が味方をすれば)良い成果が得られる。

自分がどの段階でつまづいているのかを考えよう。

段階1: 正しい目標を設定する段階でつまづいている

段階2: 正しいやり方で実行する段階でつまづいている

段階3: 運に見放されている

いろいろな人を見ていると、どうも段階1でつまづく人が多いのだ。

正しい目標が設定できていないのだから、いくらがんばっても成果がでない。 第一、どこに向かおうとしているのかもわかっていないのだから、不安や焦りばっかりがつのる。

正しい目標を設定するなんて簡単なことのように思えるかもしれないが難しいのだ。単純だが難しいのだ。

ロゴスウェアではMBO(目標による管理)を取り入れているので、四半期ごとに全員が目標を書くことになっている。 多くの企業でもMBOは実施されていると思うが、形骸化してしてしまっている企業が少なくない。

正しい目標の設定は良い成果を上げるための重要なステップ1だから形式的になんてしておけない。 相当のエネルギーを使い、全員が正しい目標を設定できるようにしなければいけない。

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知りながら害をなすな

2007年 12月 11日

ピーター・ドラッカーから学ばない経営者はいない。

繰り返し読み、また新たな発見をする。

ドラッカーを読むたびに、立ち止まり深く考えざるを得ない。

機会があれば、経営者以外の人たちも読んでみると良い。 プロフェッショナルをめざす人は是非読むべきである。

なぜならば、ドラッカーの関心は「人を幸福にすること」にあるからだ。

「知りながら害をなすな」とドラッカーはいう。 それがプロの倫理なのだという。 2500年前のギリシャの医師ヒポクラテスの時代からのプロの原則なのだという。

プロは、顧客に対して必ず良い結果をもたらすと約束することはできない、最善を尽くすことしかできない。 だから「知りながら害をなす」ことは絶対にしないと約束し信じてもらわなければいけない。 「知りながら害をなすことはない」と顧客に信じてもらえなければ、プロの仕事の一切は信じてもらえない。

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手元にボールを持ちすぎるな

2007年 11月 7日

仕事を効率良く処理するなら同時に複数のことをしない方が良い。

しかし、ビジネスをまわす人は現実的にはそうもいっていられない。

そんなときは、ジャグリングのようにやろう。

ボールを空中に放り投げ、落ちてきたらキャッチし、また素早く放り投げる。

人間には2本の手しかないが、この技を極めると、10個ものボールを次から次へと空中に放り投げ、扱うことができる。

同時にいくつもの仕事をこなさなければいけなくなった時、頭に描かれるイメージはジャグリングだ。

自分の手元にボールを持ちすぎてはいけない。

一つのボールを確実にキャッチしたら、適切なところに素早く放り投げなくてはいけない。 それは、質問を返すことだったり、誰かに仕事を依頼することだったりする。

どこに放り投げてもいいのではない。 返ってこないようなところに放り投げてはいけない。 一定時間後に確実に手元に戻ってくるように放り投げる。

一つのボールを放り投げたら、次に落ちてくるボールをキャッチし、また素早く放り投げる。

最後に・・・・

技を磨く努力なしに、いきなり複数のボールを空中に投げてはいけない。 すべて地面に落下するだけだ。 何事も訓練だ。

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フロー状態

2007年 10月 9日

目の前の何かに集中し、 我を忘れるほど没頭し、時間が経つのも忘れ、最高のパフォーマンスを発揮する状態を、「フロー状態」というのだそうだ。

音楽家が作曲をするとき、画家が絵を描くとき、スポーツ選手が試合で最高のパフォーマンスを見せるとき、そのような状態に入るのだという。

メロディーがひとりでに溢れでるような感覚、絵筆が勝手にキャンパスを動くような感覚、ボールが止まって見えるような感覚、を体験するのだという。

それは、宇宙と一体化し、不安や恐れの感覚がなくなり、平和な気持ちになる、至高の体験だという。

かつて、アイルトン・セナが、F1 日本グランプリでの優勝インタビューで、「鈴鹿のスプーンカーブで神を見た」と語ったのが、そういう体験かもしれない。

このような至高体験を芸術家やスポーツ選手だけに味あわせておくのはもったいない。

私たちも仕事の中で体験できるはずだ。

雑念を捨て、集中しよう。

会社は社員がフロー状態に入って仕事ができるような環境を整えよう。 完全な環境を作ることは難しいかもしれない。 電話を完全に拒絶できないし、他人が話しかけるのを完全に拒絶はできないから。 しかし、無意味に集中を妨げているものはあるはずだ。 それを排除しよう。

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