‘思考と心’ カテゴリーのアーカイブ

「虫よ 虫よ ・・・・・・」

2008 年 12 月 14 日 日曜日

「虫よ 虫よ 五ふし草の根を絶つな 絶たば おのれも共に枯れなん」

伝えられるところによると、西郷隆盛はこの歌を生涯大切にしたという。

虫というのは役人のことで、五ふし草とは稲のことをいう。 つまり、「役人たちよ、農民に重い税を課してそんなに苦しめるな。 農民がいなくなれば、自分たちも滅びるのだぞ」という意味になる。

西郷がまだ薩摩藩の郡方書役助(こおりかたかきやくたすけ)という仕事についていたとき、自分の席の前の壁に貼っていた戒めの歌なのだという。 

郡方書役助というのは、今でいえば税務署補助職員のような仕事である。 その時の上司(郡奉行)に迫田という男がいて、その迫田が詠んだ歌である。

役人の腐敗は昔から酷かったらしく、農民からの年貢を自分の懐に入れる奴や賄賂をもらう奴などがたくさんいたらしい。 迫田には正義感はあったのだろうが、役人を正すことはできなかった。 「自分はいくじなしのダメ奉行だ」といって職を辞してしまう。 そのときに、西郷に手渡した紙に書かれていた歌が、「虫よ 虫よ ・・・」の歌であるという。

幕末のころからもう150年は経つだろうが、人間はあまり進歩しないようだ。 いまだに汚職があり、腐敗し、差別がある。だから、人間にはいつでも戒めが必要だ。 

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いつまでも尖った人

2008 年 12 月 2 日 火曜日

エリック・クラプトンは、来年2009年2月12日から2月27日まで来日コンサートを開く。

なんと同時期の2009年2月6日から2月19日まで、ジェフ・ベックも来日コンサートを開いている。

今、どちらか一方を観るとしたら、ジェフ・ベックの方が100倍楽しめるはずだ。

ジェフ・ベックのステージを生で観たことがないが、数年前にテレビ(たぶん、NHK BSだったと思う)で見た。 ビックリした。

ほとんどの曲でピックを使わず、指で弾いていたのだ。 昔、耳にタコができるほど聞いた「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイアード」からの曲もたくさんやっていたがとても新鮮だった。 カメラが手元をクローズアップしても、どうやって弾いているのかよくわからなかった。 マジックだ。

エリック・クラプトンは渋い名人芸という感じになっているが、ジェフ・ベックは64歳になるにもかかわらず、いまだに刺激的に変化し続けている。 こういう尖った生き方には敬服するしかない。

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NBA スラムダンク・コンテスト

2008 年 2 月 17 日 日曜日

アメリカのプロバスケット NBAの今年のオールスター戦は日本時間で明日午前に行われる。

オールスター戦の前日に行われるのが恒例のスラムダンク(slam dunk) ・コンテストだ。

今年の勝者は、ドワイト・ハワード(Dwight Howard)。その創造性豊かなダンク映像はこちら。(大喜びしている審査員はマジック・ジョンソンか?)

アメリカの子供たちは、こんなスーパーな奴らの創造的スーパープレイを見て夢を膨らませている。 なんて素晴らしいことだ。

仕事は違うが、夢のある創造的なソフトウェア製品を作りたいとあらためて思う。

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「これが欲しいから、あれはいらない」

2007 年 12 月 28 日 金曜日

本棚がいっぱいになってしまったのでいらない本を整理しようとしても、なかなか捨てられない。

タンスがいっぱいになってしまったのでいらない洋服を整理しようとしても、なかなか捨てられない。

捨てるということは意外と難しいものだ。

捨てるということは難しいのだが、捨てなければうまく生きられないことも多い。

何かを得ようとすれば、何かを犠牲にしなければいけない関係のことをトレードオフという。

世の中にはトレードオフが多いのだ。

昔の人は、もともと何も持っていなかったから、捨てるということなしにいろいろ得てきたのかもしれない。ここには悩みはない。

いまを生きるものは、既にいろいろ持っていて、それを捨てられないからいろいろと悩む。

責任から逃れようと思えば、自由を捨てなければならない。

苦労から逃れようと思えば、夢を捨てなくてはならない。

平凡さから逃れようと思えば、安定を捨てなくてはならない。

仕事の難しさから逃れようと思えば、仕事のやりがいを捨てなくてはならない。

どうバランスをとるかは人それぞれだが、何かを得ようとすれば何かを失う、ということだけは認識しなければいけない。それをはっきり認識していないと苦しむばかりである。

「これが欲しいから、あれはいらない」と考えよう。

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やり方はいろいろある

2007 年 12 月 27 日 木曜日

ジャズ界最大の巨人、帝王マイルス・デイヴィスだってコンプレックスがあったのだ。

マイルス・デイヴィスが最初に憧れたのはチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーだ。

彼らが確立したビ・バップと呼ばれるスタイルに憧れた。ビ・バップは、それまでの甘ったるいジャズとは一線を画す刺激的でスリリングな演奏で、エネルギーを爆発させていた。超絶的なテクニックを駆使し圧倒的な速さでアクロバッティックな演奏が聴くものを興奮させずにはおかなかった。

マイルスも彼らのように演奏したかったのだ。でもできなかった。一心不乱に練習したができなかった。どうがんばっても、テクニックが追いつかなかった。テクニック不足のコンプレックスは相当のものだったようだ。

そんなとき、パーカーが言った。

「人の真似をするくらいなら、どうやったら自分の個性が表現できるのか考えろ。お前はスペースを生かしたフレージングにいいものがあるんだから、それに磨きをかけろ。」

それでマイルスはもがき苦しんでいた世界から脱出した。空間を生かしたクールな演奏を確立していく。「卵の殻の上を歩いているようだ」と形容された、リリシズムの極地をいくようなスタイルを確立する。

パーカーやガレスピーのように高いテクニックを持ってホットでエネルギッシュな演奏ができなかったからこそ、マイルス・デイヴィスは他の誰にも真似のできない別のスタイルを作り上げられた。

誰だって最初は正攻法と思われるものをめざすかもしれない。野球のピッチャーは最初はみんな豪速球を投げたいと願うだろう。野球のバッターはみんなホームランバッターに憧れるかもしれない。でもそうしなくたって結果を残せるし、一流にはなれるのだ。

やり方はいろいろあるのだ。いまのそのやり方がうまくいかないからって腐ることはない。自分にあった新しいスタイルを見つければいいのだ。

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縁起の法則

2007 年 12 月 26 日 水曜日

釈迦は菩提樹の木の下に干草を敷いて静かに座り瞑想し、ついにこの世界や人生に関する真理を悟って仏陀となったという。

釈迦が悟ったのは縁起の法則というものだ。 縁起とは、世の中のさまざまな存在や現象は、ある原因を持っており、それに一定の条件が加わって、その結果として存在や現象が現れるという考え方だ。

釈迦は、縁起の法則によって、世の中にある苦しみというものは結果であって、その原因を探れば、それは世の中の真理に対する根本的な無知(無明という)であると悟った。 だから、世の中の苦しみを無くすためには、その原因である無明を滅しなければいけないといった。

仏教とかいうものは、非論理的な世界と考えていたが、釈迦のもともとの教えは、すごくシステマティックで論理的思考に基づいているので驚かされる。

システム思考に関する本を読んだとき、世の中の現象を原因と結果の因果関係によって表そう、という根本的な発想は釈迦の教えと同じだと思った。

世の中の物事や現象を、それぞれの個別の要素だけでとらえようとしても本質的なところがわからない。いろいろな要素のそのつながり方がわかれば、どこをどうすれば、期待した結果を得られるのかがわかる。

製品の売上を伸ばすのも、工場の不良率を下げるのも、地球環境を良くするのも、的外れなところをいくら改革しても良い結果が得られない。

ということで、システム思考でいろいろな現象の因果関係を表してみよう・・・・と思うのだが、これが難しい。

だいたい世の中の現象は、単一の原因が単一の結果を引き起こしている、などという単純なものでないから、いろいろな要素があっちこっちにつながり、あるときはループし、あるときは正の力が働き、あるときは負の力が働き、あるときはどっちが原因でどっちが結果かがわからなくなる。

というわけで、それは釈迦が縁起の法則を発見し悟りをひらくように難しいのだから、気持ちを落ち着けて深く深く考えるしかない。

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大規模構造

2007 年 9 月 28 日 金曜日

今や誰でも知っていることであるが、地球は太陽の周りをまわり太陽系という構造体の一部となっている。

太陽のような星は恒星と呼ばれる。 恒星とは水素やヘリウムの核融合によって自ら輝く星である。恒星が1,000億個も2,000億個も集まって更に大きな構造体を形成している。これが銀河である。地球は太陽の周りをまわっているが、太陽もまた回転していて、銀河の構成要素の一つだ。

銀河も1,000億から2,000億個は存在すると言われている。

1986年、ハーバード大学教授 マーガレット・ゲラーがそれより更に大きな宇宙構造を発表した。銀河は無秩序に宇宙に配置されているわけではなく、4億光年間隔で並んだ平面上の壁のように分布しているのだという。 この構造からグレートウォールと呼ばれた。 (この構造を3Dグラフィックスなどですごく分かりやすく見せてくれるサイトはないのかと探してみたが見つからず。知っていたら是非教えてください)

何事にも要素があり構造がある。ある小さな構造は更に大きな構造の一部となり、それはまた、そのまた大きな構造の一部となる。

狭い視野では見えてこないものがる。見える人と見えない人がいる。 見える人だけがその構造を理解し、勝者となる。

仕事の上で大きな構造が見える人になるにはどうしたらいいのか?  理解するとはどういうことなのか、その脳のメカニズムや習得技術に関する書籍がたくさん発行されている。 しかし、この本に書いてあることを理解することが、これまた難しいのだ。

構造を理解するための本を理解する人はそもそも構造を理解できている人で、構造を理解できない人は構造を理解するための本も理解しない、ということかもしれない。 パラドックスだ。

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アイルトン・セナ

2007 年 9 月 26 日 水曜日

今年のF1日本グランプリは、今週の28日から富士スピードウェイで開幕する。 F1の世界も様変わりしたが、永遠のヒーローは 故アイルトン・セナだ。

やる気が不足しているときは、アイルトン・セナの走りをDVDで見るとよい。 可能性を求めて限界に挑み続けた男の雄姿が勇気を与えてくれる。

落合信彦とのインタビューでセナは語った。

極限までは誰だってやれる。ベストを尽くしましたって言えばいいんだから。しかしそれでは凡人で終わる。本当の努力が実を結ぶのは極限を突き 破ったときだ。F1レーサーにとって一番難しいのはモナコのサーキットだ。あそこは市街地だから。モナコのヘアピンカーブに時速200Kmで入っていく。 曲がるときに壁から2cmになる。でも今自分が努力しているのはあそこを1cmにすることだ。

これがアイルトン・セナだ。 モナコのヘアピンカーブを壁から2cmで走る抜けることができるのはセナだけだった。他のドライバーを圧倒していた。モナコでは5連勝を含む通算6勝(1987年、1989年、1990年、1991年、1992年、1993年)を挙げた。しかし、セナが追求したのは究極の姿だ。最終的には壁から0cmで走る抜けることを追い求めたに違いない。

セナは語っている。

「理想を語ることは簡単だが、自ら実践することはすごく難しい。
だからこそ、とにかくどんな時でもベストを尽くして生きていかなければならない。
その結果うまくいく時もあればそうでない時もある。
間違いを犯すこともあるだろう。
でも少なくとも自分自身に対しては誠実に、そして自らの描いた夢に向かって精いっぱい生きていくことだ。」

自分たちは究極の目標を見据えているだろうか。究極の目標とは、不良率0%、顧客満足度100%、コスト0円、稼働率100%、の世界だ。これが目標ならば、改善は永遠に続けられる。

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なにを寝言を言っているのだ

2007 年 9 月 18 日 火曜日

明治維新達成後、旧薩摩藩主 島津久光は元の家来である大久保利通に「おれはいつ将軍になれるのだ」としつこく聞いたという話がある。 世の中の流れというものがまったく見えていない、バカな殿様ではある。 大久保に「なにを寝言を言っているのだ」と一蹴される。

自民党総裁選に関する世論調査によれば、地方の自民党支部の70%が求めているのは、公共事業を増やして以前のように地方に金をばらまいてくれ、ということらしい。 世の中の流れが見えていない。

こういうことに関しては人間はほとんど進歩していない。

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ポジティブメッセージを届けてくれる新聞はないのか?

2007 年 7 月 9 日 月曜日

ある人の調査によれば、

「今日の新聞の情報量は、17世紀の頃の一人の人間が一生かかって得る情報量を超える」
「この30年間に生まれた情報量は、それ以前の過去5000年間の情報量を超える」

とにかく情報があふれかえっている。情報は力となり、人間の行動に大きな影響を与える。

力にはいろいろな力がある。人間を前進させるポジティブな力もあれば、人間に前に進むのを躊躇させるネガティブな力もある。

日本に住んでいて私たちが目にする新聞やテレビなどから流れる情報はネガティブ過ぎないか。

「ワーキングプア」、「格差社会」、「過労死」、・・・・・・・・・・

毎日このようなネガティブ情報の中でマインドコントロールされ、それでなくてもネガティブな日本人が一層ネガティブになっては何も得はないではないか。

日本の新聞などはどれもこれも大体同じだ。一つくらい、毎日ポジティブメッセージを送り届けてくれる新聞があってもいいのではないか。毎朝、それを読むとやる気がでるような。

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