2007年 1月

クロスカルチャー

2007年 1月 29日

以前働いていた会社は外資系だったので、クロスカルチャートレーニングというものが行われていた。文化、習慣、言語、宗教、価値観、などが違ったさまざまな人たちが協力しあって仕事をするために、お互いがお互いを理解しようというトレーニングだ。

ソフトウェア企業はこれとは違うクロスカルチャーに遭遇する。 プログラマ文化とビジネス文化だ。 プログラム人間とビジネス人間は、違った文化を持ち、違った世界に住み、違った言語を話す。

ソフトウェア企業には、クロスカルチャートレーニングが必要だ。

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仕様書を読む

2007年 1月 24日

プログラム開発には、まず仕様書が書かれる (・・・はずだ。 これについてはまた書こう)

ここでの問題は仕様書は読まれているのかだ。

ビル・ゲイツは翌日の会議のために、仕様書をプリントアウトし持ち帰り、会議に赤ペンで書き込まれた仕様書を持ってくるという。

これはすごいことだ。 仕様書を読むのは苦行なのだ。

第一に、面白い文書ではない (誰か、スティーヴン・キングのように書いてくれないか?)

第二に、脳をフルに稼動させ、集中させないとどこに論理ミスがあるのかは見つからない。 (間違いなく、IQサプリより難しい!!)

という最もな理由があっても仕様書は読まなければいけない。 論理ミスがあればそれを発見しなければいけない。 ユーザーインターフェースに問題があれば、それを発見しなければいけない。 これらがいつの間にか神の手によって解決されていることを期待してはいけない。 さもなければ、そう、誰もが経験している地獄を見る。 開発の最後の最後になって、ここがおかしい、あそこが間違いだ、となる。

家がすっかり出来上がってから、やっぱりキッチンは東じゃなくて西にしよう、ということになったらどんなことになる?

仕様書のレベルで、ワードの文書のあそこを修正して、そこを追加することは簡単だけど、組みあがったプログラムコードはそんな風に直せない。

憂鬱な気分になるのはやめよう。 みんな幸せでなくては。 だから、仕様書を読もう。

(知っています。 顧客に仕様書を読んでもらうのが難しいことを。 結局最後に仕様書が役に立たなくなることを。 この問題については、また改めて)

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つくばエクスプレスの中

2007年 1月 22日

膨大な数のeメールを読み返信し、会議に出席してあれやこれやと言い、社員から持ち込まれた諸々の課題について話し合い、顧客と会って商談をし、・・・・・・・・それで私の会社での時間は終わる。  私の時間のほとんどは人のための時間なのだ。

何かを考えるにはまとまった時間が必要だ。 私にとってそれは、つくばエクスプレスの電車の中、・・・・そして、バスタブの中、ベッドの中だ。  たぶん、そういう習慣になってしまっている。 何か新しいアイデアを思いつくのはいつもそういう場だ。  つくばエクスプレスの中では思いつくことを手帳に書き込む。 バスタブの中で思いつくことは風呂上りに手帳に書き込む。

問題はベッドの中だ。 そのまま寝てしまうことが多い。 そしてリフレッシュ信号の入らなくなった私の脳DRAMから完全に消え去る。  もっとも優れたアイデアが浮かぶのがベッドの中なので、これは厄介な問題だ。 解決しなければならない。

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メッセージング

2007年 1月 19日

怪しげな文字が全面にちりばめられたメールを受け取ったことがある?

送り手と受け手の文字セットが違っていたのだ。 私たちが使っているインターネットは、HTTP、SMTP、POP、FTP、などの厳密に定義されたプロトコルを使っている。 どんなにあなたが忙しくても、気分が滅入っていても、となりに座る同僚に対しても、プロトコルに従わなければデータは伝わらない。

日常のコミュニケーションの中で、あなたは伝えたと言いはるが、顧客には伝わっていない、ということがない?  コミュニケーションを成立させるのは次のいずれかだ。

1. 受け手が送り手の伝えたいことをすごい洞察力と理解力で受けとめる。  (「トリる?」 って聞かれても答えられるようにするということだ)

2. 送り手が受け手のプロトコルで伝えてあげる。 (赤ちゃんに 「どのワンワンがすき?」 って聞いてあげることだ)

あなたが1の世界を期待しているなら世間ではかなりまずいことになる。

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ソフトウェアは見た目が9割?

2007年 1月 18日

人が見ている氷山は全体の10%。 残り90%は水面下にあり、人の目に触れることがない。

ソフトウェアにおいて、人の目に見える部分はデザインやユーザーインターフェースだ。  これが水面上に見える氷山の一角。 水面下には、 人の目に触れることのない膨大な労力がかかるデリケートなプログラムコードがある。

ところが、人間にとって、 見たものこそが強力だ。  プログラマでない人間が、水面下のコードに思いを寄せることはない。

水面上の10%が、90%の重要度を持ってしまう。

顧客との中間レビューにプログラマが作った臨時のHTML画面 (しょぼいフォントのテキストやけばけばしい原色のテーブルのことだ)を見せてみると良い。  顧客はすぐに不満げな顔になる。  水面下にすばらしいコードが隠されていても、顧客の評価は「出来の悪いソフト」だ。 コードの80%が完成していても、「ほとんど開発が進んでいない」だ。 レビューの意図が、画面がどのように推移するのか、ボタンがどのように機能するか、そのような機能性をレビューするものであったとしてもだ。  顧客の目も心も、みすぼらしいデザインに集中してしまっている。

家を建てるときに、骨組みが組みあがる前に、 壁紙を張ったり、照明器具を取り付けたり、家具を備えたりしたら、どんなことになる?  コンセントの位置が変わるごとに、てんてこ舞いだ。 みんな、これは馬鹿げたやり方だと気づくし、実際、誰もそうしようとはしない。

しかし、ソフトウェア開発では、そんなことが実際に行われているのだ。

何とかしたい。

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心配だ

2007年 1月 16日

「私はいつも恐怖心と不安を抱いている。外部の人がデルの会議に出たら、失敗した会社かと思うほどだ。」マイケル・デル
「心配症だけが生き延びる」 アンディ・グローブ

そう、心配だ。 経営者になって初めてこのことがよくわかった。  起業をして5年以上経つがいまだに心配だ。

ロゴスウェアの業績は伸びている。 たぶん、かなり順調なのだ。 しかし、のんびりした気分になることも、安心した気分になることもない。

開発プロジェクトは順調か、 顧客に不満を抱かせていないか、 品質に問題を起こしていないか、顧客のニーズを読み違えていないか、社員は満足しているか、 やる気をなくしている社員はいないか、チームは結束しているか、 価値観を共有しているか、 ・・・・・

限りない不安や恐怖心は確かにこれらのことに私を集中させている。 これらの事柄をよりよく行う方法を探しつづけるエネルギーを与えている。

解決しよう。 改善しよう。 前進しよう。 進化しよう。  ・・・・・・未来は明るい。

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