2008年 2月

ポリスのように

2008年 2月 28日

つい先ごろまで、ポリスの日本公演が行われていた。 21年ぶりに再結成され、27年ぶりの日本公演となる。

革新的な音楽を追求しながらも商業的に成功した数少ないバンドだ。

sus4コードの連続を多様したコード進行は独特の浮遊感を醸しだす。 sus4というコードは実に不安定な和音なので、メジャー・コードへ行く途中の経過和音として使う、と音楽学校的には教わるのだが、ポリスは不安定なsus4コードをあえて連続させてしまっている。常識破りのカッコよさだ。

アンディ・サマーズのギターはディレイというエフェクターを巧みに使って、原音とディレイ音が絡み合って実にカッコいい。指が早く動くばかりが脳じゃないと気づかせてくれた。譜面を見てみよ、初心者にも弾けそうな簡単な音符。でも、誰にもアンディ・サマーズのようには弾けない。

「革新的だが売れない」、「売れるが斬新さなんて何もない」・・・・こういうものはたくさんあるが、同時に達成することは難しいものだ。

革新性の追求と商業的な成功。 こうでなくてはいけない。 

ポリスのように 

(ポリスが観たくなった? Yahoo! 動画でどうぞ

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ゆっくりした変化には注意せよ

2008年 2月 25日

世の中どんどん変化のスピードが上がり、組織はそれに適応せよ、ということで多くの経営理論、組織理論が論じられている。階層を減らしてフラットな組織にしたり、ネットワーク型組織にしたり、一つ一つを自立的な小規模な集団にしたりだ。

イージス艦のような大きな船が急に進路を変えられないように、これは社員が数千人、数万人もいるような大企業にとっては重要なことに違いないが、ロゴスウェアのような小企業にとってはあまり重大なことではない。小さな組織なので、そもそも組織はフラットだし、新しい会社なのでネットワーク型のコミュニケーションが自然とできている。スピード化ということでいえば、すでに準備は整っているのだ。

不思議なことにあまり議論になることがないが、より重要な課題はゆっくりした変化にどう対応するかだ。 人間も組織も急激な変化に適応するのは大変な苦痛を伴うだろうが、やらなければいけないことははっきりしているので、なんとかなるものだ。

ゆっくりした変化はこれが難しい。昨日も今日もあまり変わらず、今日何かを変えなくても突然破綻したりもしないのだ。そういうときに人間は怠慢になる。何も変化せずにずっと済んでしまうような気がする。

あるいは、変化がゆっくりだと変化していることすら認知されないのかもしれない(アハムービーのように)。

この問題には、急激な変化に対する以上の意識を持って取り組まなければならない。

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ビジネスを大きくする3つの方法

2008年 2月 24日

ロゴスウェアもこれで創業から6年半が経過した。数人でスタートした会社だが、社員数は30名を超えるところまできている。ここまでは順調に推移しているといっていいだろう。 連続22四半期、増収増益も続けている。

ロゴスウェアで働く人たちが一生涯に渡って幸福になるためには、これから更に10年や20年は継続的に成長させなければならない。これは経営の責任を担うものにとって一番の任務である。 

スタートアップのベンチャー企業としては当然そうなるのだが、現在の社員の年齢構成は20代、30代に集中している。例えば、これから10年経過したとすると、今の社員は30代、40代となる。10年後でも健全な組織であるためには、私たちは新たな20代の社員を必要とする。 

今の社員が成長し、部下を持ち、より大きな仕事に挑戦できるようにするためには、そのようなバランスのとれた年齢構成が必要となる。新たな社員を雇用するためには私たちは成長し続けなければならないのだ。

そういう意味で、経営者としての私は売上高を連続的に向上させていくプレッシャーから逃れることはできない。どうやったらそんなことができるのかと混乱したときは、いつもシンプルな原点に立ち返って考える。

有名なマーケッター、ジェイ・エイブラハムが著書の中で書いていたシンプルな法則だ。

ビジネスを大きくする方法は、たった3つしかない。

1. 顧客の数を増やす

2. 顧客あたりの平均販売額を増やす

3. 顧客の購入頻度を増やす

3つの要素を各々10%大きくすれば、会社全体では33%の成長になる。3つの要素を各々25%大きくすれば、会社全体では95%の成長になる。

会社のセールスやマーケティング活動は、この3つのフレームワークに分けて考えるとよい。各々を10%程度大きくするのなら簡単そうじゃないか。

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生存者偏向

2008年 2月 23日

第二次世界大戦中、戦闘機の耐久性について研究していたエイブラハム・ワルドという学者は、生還した戦闘機のある部分が他の部分に比べて極端に被弾していることに気づいたという。

その報告をうけて、軍関係者は戦闘機のその被弾の多い部分を補強するように提言するが、エイブラハム・ワルドは次のように言う。

「補強すべきは、ほとんど被弾を受けていない部分である。なぜなら、自分たちが調べたのは生還した戦闘機だ。被弾が多い部分に障害を受けても戦闘機は飛び続けるのだ。生還できなかった戦闘機は、生還した戦闘機がほとんど被弾しなかった部分を破損したからに違いない。」

こういう問題を「生存者偏向」という。 

企業に置き換えてみよう。 日本の企業の現状を見ると、いろいろな問題点が浮かび上がってくる。 労働環境のことやモチベーションのことや人事制度のことやメンタルケアのことや人材教育のことや、いろいろである。

それでも企業は生きている。 生還した戦闘機に例えれば、企業生命が途絶えるかどうかは、きっと生きている企業が被弾していない部分にあるのかもしれない。 それらは生きている企業にとっては普段気にもしていない問題なので、あまり分析されることもないのだろう。 しかし、本当に大切なのはそういう部分かもしれない。

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タイムマシンモデル

2008年 2月 22日

昨日の日経産業新聞は、日本のネット業界について、「米国発のサービスを移植や翻訳して日本に持ち込むタイムマシンモデル」と書いていた。

ブログ、SNS、ソーシャルブックマーク、写真共有、動画共有、・・・・・・・。 アメリカで話題になり始めると、それを真似したサービスを日本で展開するというモデルで、なんとたくさんのネット系ベンチャー企業が生まれたことか。

もうそういうのは止めよう。 そこには創造性がないではないか。 創造的でなければ楽しくないではないか。

新しいコンセプトを創ろう。 社会を変えるようなコンセプトを創ろう。 スティーブ・ジョブズ流に言えば、「宇宙に衝撃を与えるような」コンセプトを創ろう。

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自由と平等

2008年 2月 20日

歴史を振りかってみれば、民主主義というものが始まったのはそう昔のことではないようだ。 アメリカ合衆国は、1776年の独立宣言で「自由」と「平等」を高らかに謳い上げるが、その後長いこと奴隷制度はあったし、ヨーロッパ文化を引き継いだ階級意識のようなものも存在した。

しかし、アメリカは高い理想を掲げた。人民主権の国がうまくいくかどうかわからないが、とりあえずやってみよう、となった。 壮大な実験が始まった。

「一般国民の多数決で正しいことなんて決められるわけがない」というのが当時のほとんどの国の考えだ。「しかるべき人たちがしかるべき方法で決めるのがよい」と考えられていた。 つまり、専門知識も何もない一般国民に国の大事なことを決めさせるなんて危なすぎる、としかるべき身分にいる人たちは考えていたのだ。

多くの論争と時には血を流す戦いの末、一歩一歩、民主主義は成長し、ついには1917年の対ドイツ宣戦布告文の中でアメリカは「世界の民主主義のために戦う」と謳うことになる。

今は当たり前のように思われている民主主義だってこのような長い歴史の中で作られたものであるから、ウェブの世界で話題になる「群集の知恵」(Wisdom of Crowds)が広く浸透するにはまだ多くの実験が必要だし、時間がかかるだろう。

実空間の民主主義だって完全にすばらしく機能しているわけではなく、今だって理想に向かって進んでいる状態なわけだから、仮想空間の群集の知恵が今完全に機能していなくたって、なんら問題はない。

そのような仮想空間の世界を理想的だと思う人たちと、馬鹿げた世界だと思う人たちが両方いる。

「ウェブの世界は玉石混交だ。くだらないもの、間違ったもので溢れかえっていて信用がおけない。その点、既存メディアである新聞やテレビは信頼に値する。」と権威のある人たちは言う。

ただ、私はウェブの未来を信じるのだ。 民主主義が、身分とそれに付随する特権から人を開放して、自由と平等を推進したように、ウェブは新たな人間の解放を成し遂げると思う。

いま私たちには、貴族とか農奴とか奴隷とかの身分制度はない。貴族だけに与えられていたような特権もない。しかし、社会にはまだ不平等なところがあるのだ。

日本の官僚はずいぶんと好き放題をしているようだし、組織の中でも何か納得のいかない理由で一部の人たちに権限が集中しているということもあるだろう。 

何がそうさせるのだろうか?

その一つの原因は、情報が開放されていないからではないかと思うのだ。ある特定の情報を握ったものが、それを抱え込み、それによって自分を権威付けしているのでないか。

「知と情報」が開放されたら、人間は次の次元の「自由」と「平等」を手に入れるのではないか。それがウェブが担う役目なのだと思う。

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NBA スラムダンク・コンテスト

2008年 2月 17日

アメリカのプロバスケット NBAの今年のオールスター戦は日本時間で明日午前に行われる。

オールスター戦の前日に行われるのが恒例のスラムダンク(slam dunk) ・コンテストだ。

今年の勝者は、ドワイト・ハワード(Dwight Howard)。その創造性豊かなダンク映像はこちら。(大喜びしている審査員はマジック・ジョンソンか?)

アメリカの子供たちは、こんなスーパーな奴らの創造的スーパープレイを見て夢を膨らませている。 なんて素晴らしいことだ。

仕事は違うが、夢のある創造的なソフトウェア製品を作りたいとあらためて思う。

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仮想空間の社会

2008年 2月 14日

あと何年もすれば、社会は実空間と仮想空間の両方に存在するものだとあたり前のように思うことだろう。

地域や家族のつながりがなくなってきているといわれて久しい。私たちはやがて仮想空間の中に新しい社会を作りそれらを補うのではないだろうか。そうなって欲しいと思うし、そうなるように技術や製品やサービスを開発していくことがロゴスウェアの使命でもある。

会話をし、教えあい、助けあい、相談しあい、励ましあう、そのような社会が仮想空間の中に着実に育っている。

ウェブはいまソーシャル化という大きな流れの中で動いている。 SNSによってスタートしたこの流れは、OpenSocialOpenIDSocial Graph、・・・などにより、より大きな枠組みの中でオープンに開放された社会をめざす方向になった。

仮想空間における社会を作り上げる仕事にリアルタイムで関われることは何よりもうれしいことだ。これは人間にとっての一大プロジェクトだし、希望に満ちた大きな未来が待っている。

いま日本の国会では道路特定財源の暫定税率のことで盛んにやり合っているが、10年後に道路が少しくらい整備されても本当に地域格差の解消に役立つのかは疑問だ。そのエネルギー(と財源)の少しでも仮想空間社会の整備に費やした方が地域社会のためになるではないかと思う。

仮想空間であれば人は分散して住んでいても不自由を感じず、ハンディキャップにもならない。教育だって、医療だって、仮想空間の中で遠隔で行えるものが少なからずあるはずだ。

ロゴスウェアは仮想空間の中で特に「知識」というものにフォーカスを置いて開発を進めている。仮想空間の中のコミュニティから知識を創造し、それを蓄積し、伝達し、共有するようにしたいのだ。

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Tumblr

2008年 2月 12日

ヒラメキは突然やってくる。 思いついたらすぐにメモしないと忘れてしまう。 ウェブで面白い記事を見かけたらメモしておかないと後で思い出せない。

日々仕事をしていく中で、このようなメモや情報スクラップに皆さんはどんなツールを使っているだろうか。

最近、私は Tumblr (タンブラー)を愛用している。

Tumblr は、テキスト、写真、引用、リンク、チャット、音声、ビデオ、形式の情報を感動的なほど簡単に保存しておく便利なツールだ。

Tumblr は、大きな括りではブログだ。 実際、これを普通のブログとしても使えると思う。 しかし、ユーザーの使い方としては、ブログというよりも情報のスクラップ・ツールだ。

大事な点は、「簡単」 というキーワードだ。 「使いやすい」とか「簡単操作」という言葉を私たちは使いがちであるが、Tumblr を使ってみると、その本当の意味を教えられる。

第一に、自分のサイトは、1分もかからずに作れる。 メールアドレスとパスワードさえ入力すれば、たったそれだけで自分のTumblrサイトが完成する。登録したメールアドレスにユーザー認証が送られてくることすらないのだ。 これだけでも面倒から開放されて結構気分がいい。

第二に、入力が簡単だ。 ウェブなどを見ていて、とっておきたい文章や写真などがあったらそこで、「Share on Tumblr」という名前のTumblr のブックマークを押すだけ。 こんな感じでどんどん情報をスクラップできる。

Tumblr はウェブシステムなので、勿論、他の人との共有も可能だ。 何人かの仲間でクリップした情報を共有しあうことができる(Tumblr で Reblog と呼ばれる機能だ)。

あとは実際に使ってもらった方がわかりやすい。 サイトは、こちら

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Yahoo! Live

2008年 2月 11日

2008年トレンド予測で触れておいたビデオのライブ配信関係のニュースを二つ。

その1: ヤフーがビデオのライブ配信サービス「Yahoo! Live」を開始した。

その2: Ustream.tv が5,000億円超でマイクロソフトへの売却交渉を開始したらしい。

Yahoo! Liveも、Ustream.tv も、 同じようなサービスのJustin.tv もビデオストリーミングとして Adobe Flash技術が使われている。 単純な一方通行のビデオ配信ではなく、インタラクティブな要素を加えようとしたとき、現時点では Flash 以外の選択肢がない。 マイクロソフトはこれに対抗すべく、Silverlight というテクノロジーを開発したわけだが、マイクロソフトの買収には Ustream.tv を Silverlight 化させようという思惑もあるようだ。

一方で、マイクロソフトは Yahoo の買収にも動いているわけで、このあたりの勢力図がどうなるのかしばらく要注意だ。

ところで、素晴らしいことに、Yahoo! Live では、最初から API が提供されている。

REST API を使って、Yahoo! Live上でビデオ配信している人の情報を入手できる。Yahoo! Live の面白いところは、そのビデオ配信を見ている人の情報も取れることだ。つまり、一方通行のビデオ配信情報がとれるだけではなくて、そこに集まっている人の全員の情報がとれる。 双方向のビデオがとれるということだ。 簡単に言えば、ビデオチャットができるということだ。

こうやって取得したライブビデオは、Javascript API を使ってコントロール可能だ。スキンレス・プレーヤというやり方を使うと、ユーザーインターフェースなしの状態でデータが来る。 Javascript API を使ってユーザーインターフェースを自分で構築できる。

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