子供のコミュニケーション能力のレベル


東京オフィスに通勤するときに利用するつくばエクスプレスの中では、日経新聞を読んでいることが多い。 日経新聞のスポーツ欄にあるコラムはときどきとても面白い。

ある日のコラムは次のようなものだった。

「サッカーの2000年アジアカップのためにレバノンに行った。 あるタクシー運転手の家庭の夕食に招待された。 食事の用意の間、15歳の少年が我々の相手を引き受けた。 異邦人の我々を前に、少年は臆せず、レバノンの教育事情を語り、日本のことを尋ねた。 はたして日本の中学生にこれができるのか。 海外にでると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気づく。 社会を意識し、社会とつながり、自己表現する力が養われている。彼らのレベルが高いのではない。 日本の子供たちのレベルが低いのだ。」

スポーツ中継での選手のインタビュー、映画スターへのインタビュー、・・・・・・テレビでよく見るシーンだが、外国人の受け答えは見事であることが多い。 日本では、会社で、新入社員に対してひどく初歩的なコミュニケーション教育をしなければならない場合が多い。 できない状態にしておくことはまずいので会社はそれを行わざるを得ないが、正常な状態ではない。  日本の学校教育のどこか、あるいは家庭教育のどこか、あるいは社会教育のどこかに、何らかの欠陥がある。  これを当然のことと考えてはいけない。 解決すべきものである。

22歳の段階で、日本人と外国人の間に、逆転不可能なほどのコミュニケーション能力の差をつけてはいけない。

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言えばわかる人


人には3種類いる。

(1) 言わなくてもわかる人

(2) 言えばわかる人

(3) 言ってもわからない人

昔、北島三郎が、兄弟仁義という曲の中で、「俺の目を見ろ、何にも言うな・・・・」 と歌ったのは、(1)の言わなくてもわかる関係だ。 これは日本人が求めている美徳だが、これを過度に期待すると人間関係は厄介なことになる。 「上司は私のことをわかってくれない」、「あの人は私の努力を認めてくれない」、・・・・などなど、被害者意識を持ってしまうだろう。

(2)の言えばわかる関係であれば、十分満足できるものだ。 多くの人は言えばわかる人であるから、あなたの思いを言葉にして伝えたほうがよい。ひどく被害者意識に悩むより、ずっと精神的にも楽である。

(3)の言ってもわからない人には、どう対応すべきか?  それが問題だ。

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パネルを隠すな


博多華丸の児玉清の物まねを見ているとテレビ番組「アタック25」を見てみたくなる。 このクイズ番組では、最後にトップ賞の人がパリ旅行を賭けたクイズに挑戦する。 盤上に流れる映像をヒントにして、関連する人物や都市を当てるクイズである。 トップ賞の人が獲得できなかったパネルは伏せられ、その分だけ映像が隠れているところがミソだ。

ヒント映像終了後、児玉清が「さて、その〇〇は?」と問い、答えられないパターンは次の2種類だ。

(1) 映像はよく見えていたのだが、そもそもその答えを知らない。

(2) 本来ならばその答えを知っているのだか、映像がパネルに隠されていてヒントがよくわからなかった。

私たちが日常の仕事の中で、コミュニケーションに悩むのは (2)のパターンが多い。 情報が十分に伝えられていれば正しく答えられるが、その断片的な情報しか得ていないときに、正しい答えを導き出せない。 隠されたパネルの部分が少なければ、それを推測してみることもできる。 しかし、かなりのパネルが隠されていると、それは困難である。 厄介なことは質問者側にパネルを隠しているという意識がまったくないことだ。 「わからない」などの期待しない答えが返ってくると憤慨する。 良好なコミュニケーションとは、なんと難しいことか。

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コミュニケーションの道具は不足している


プロゴルファー猿は、ティーショットからパターまで、自作の木製ドライバー1本で通す。 しかし、普通のゴルファーは、14本のゴルフクラブを用途に応じて使い分ける。

料理人は数十本の包丁を使い、画家は数十本の筆を使い分ける。

状況に応じて、最適な道具を選択し、最大の成果を発揮させるために。

遠隔地にいるもの同士のコミュニケーションの手段として数々の技術が開発され、私たちはそれを使い分けている。 空間を飛び越えて、時間を短縮する。

電話、FAX、Eメール、テレビ会議、インスタントメッセンジャー、SNS、・・・

十分だろうか?

私はまだ十分ではないと感じる。 不足しているものがある。 ロゴスウェアが開発中のものは、その足りないものを埋める製品となる。 より豊かで便利なコミュニケーションの道具をユーザーに提供する製品となるはずだ。 できる限り早い段階で、市場に届けたい。

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クロスカルチャー


以前働いていた会社は外資系だったので、クロスカルチャートレーニングというものが行われていた。文化、習慣、言語、宗教、価値観、などが違ったさまざまな人たちが協力しあって仕事をするために、お互いがお互いを理解しようというトレーニングだ。

ソフトウェア企業はこれとは違うクロスカルチャーに遭遇する。 プログラマ文化とビジネス文化だ。 プログラム人間とビジネス人間は、違った文化を持ち、違った世界に住み、違った言語を話す。

ソフトウェア企業には、クロスカルチャートレーニングが必要だ。

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