自ら変化せよ


「世界に変化を望むのであれば、自らがその変化の一部となれ」

非暴力・不服従を提唱し、インド独立運動を指揮した偉大なる宗教家、政治指導者 マハトマ・ガンジーの言葉である。

私たちには変化させたいものがたくさんある。人間が行ってきた行為はいつも完璧ではないからだ。地球環境を変えたいし、先進国と途上国の格差問題を変えたい。身近なところでは、会社の文化を変えたいと思っている人もいるだろうし、人間関係を変えたいと思う人もいるだろうし、会議のやり方を変えたいと思う人もいるだろう。

私たちは、変えられない原因を他人や環境のせいにしていないだろうか。「あの人が悪いから変わらない」、「これがあるから変えられない」、などと考えていないだろうか。「私は変わらない。でも、私のまわりには変わって欲しい」などと願っていないだろうか。

もし、私たち全員が「私は変わらない。でも、私のまわりには変わって欲しい」という考えに立ったらどうなるのか?

答えは簡単である。 何も変わらないのだ。

ガンジーの教えは理にかなっている。自らが変わらない限り、結局何も変わらないのだから。

ロゴスウェアでは、重要な価値観として、主体性を掲げている。一人ひとりに変化の一部となって欲しいからだ。

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人に魚のつり方を教えれば、一生食うに困らない


経済同友会の新しい代表幹事に選出されたのは、桜井正光氏である。 桜井氏は、1996年から11年間リコーの社長を務め、2007年4月にリコーの会長に就任している。

新聞に掲載されていたエピソードから

入社後に配属されたのは、事務機器工場の原価管理課。 課長の最初の指示は、「1年間、ぶらぶらしてなさい」。 最初は「楽なもんだなあ」と思っていたが、すぐに「仕事がないほどつらいものはない」と気付く。しばらく憂うつな日々を送っていたが、あることに思い至る。 原価管理課に何が期待されているのか、を工場内を歩き聞いてまわった。そしてその答えを設計部門で発見した。機種ごとに違っていた部品を整理し、既存部品が使えるようにした。開発設計のコストが下がり、生産性が高まった。「上司の指示がなくても、お客さまが誰なのかが分かれば仕事は見つかると勉強した。」 後に、当時の課長に「お蔭さまで仕事とは何か、顧客満足とは何かがわかりました」と礼を言うと、元上司は「ようやく分かってくれたか」と笑った。

仕事を始めて、最初に学ぶべきことは、主体的な行動である。 何をすべきかが明白な時代はよかった。 しかし、今、変化も速く、大きくなっているので、誰にも明白に次が読めない。 各々が動き、各々が考え、各々が発見するしかない。 ロゴスウェアが、価値観の一番目に、「主体性を発揮する」を掲げているのはそのためだ。

この行動哲学を確固たるものにするためには、まだまだ多くの時間がかかる。 多くの日本人にとって、主体性を発揮することは簡単なことではない。

中国の格言から

人に魚を与えれば、今日の飢えをしのぐことができる。 人に魚のつり方を教えれば、一生食うに困らない。

あなたは最初、自ら何かを見つけだし、何かを創造できないで苦しむかもしれない。実際、それができるようになるには時間がかかるが、人生という長いスパンで考えれば些細なことである。

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「個人主義でも自立できず」


朝日新聞 生活面の企画「女と男」
孤独、女性の生き方、夫への不満、など、今を生きる人たちの悩みが連載された。

4月21日  作家の久保恵さんから連載への感想が掲載されていた。

「時代を感じますね。一人で生きる強さはないけれど、誰かと一緒に生きるのは苦手。 どこか個人主義なのに、きちっと自立できていない。・・・・・・・」

個人の自由と自立は対の概念なのだと思い出させてくれた。 自立する覚悟と力を持たなければ自由を得ることはできない、と肝に銘じよう。

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ミッションと価値観


人はどんなに頭で理解していても、複雑で、不確かで、不明確なものが嫌いであろう。 みんな単純明快な答えを望む。 「売り上げを5倍にする方法」、「顧客を虜にする方法」、「儲かる仕組み」、「社員のモチベーションを上げる方法」、「最強の組織の作り方」、・・・・・などなど、そんな願望を叶えてくれそうなタイトルの書籍が本屋には山積みだ。

しかし、 現実を直視してみよう。 世界はすごいスピードで変化し続け、そして多様化しているのだ。 これが意味するものは、複雑さ、不確かさ、不明確さだ。 現実を直視するならば、これを受け入れざるを得ない。

複雑、不確か、不明確、の世界で、私たちの行動を規定するものは何なのだろうか。  それらは、就業規則、職務規定、業務マニュアルの範疇に規定できるものではない。  私たちが遭遇する問題は、もっと複雑で、判断に悩み、それにもかかわらず、素早い決断を求められる。

このような環境下において、社員の行動の基準となるべきものは、ミッションと価値観しかない。 社員に会社のミッションと価値観を理解してもらい、共有できるようになるまでには、並外れた時間と忍耐と努力を要するであろう。  しかし、それをやり遂げなければならない。 ロゴスウェアのミッションと価値観のページは他のどの企業のものより長く詳細であるかもしれない。 意味あるものにしよう、より具体的なものにしよう、としたらこうなった。

松下電器産業創業者 故松下幸之助は、 最大の任務は何かと問われ、こう答えたという。 「愛の模範を示すことです。 私はこの会社の魂です。  会社の価値観は私をとおして実現するのです。」  経営とはそういうものでなければならない。

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