マネージャとしてのテクニックなど忘れること


それまでは自分のパフォーマンスをどうやってあげるのかに注力すればよかった。 マネージャになると他の人のパフォーマンスをどうやってあげるのかが仕事になる。

これが悩ましい。 難しいし、思い通りにいかないし、イライラもする。

そこで、マネージャとしてのテクニックやハウツーを教える本が溢れている。 マネージャを育成するためのセミナーの類も溢れている。

人を動かすことはそれほどに難しいから何か魔法の法則がないかと探したい気持ちになるが、あまりそういうことにのめり込まないほうが良い。

そういうテクニックはうまくいくどころか、かえって部下との関係を悪くするかもしれない。

大体において、こういうテクニックは、人間を操作することができる、他人を管理することができる、部下を自分の望みどおりに行動させることができる、という考えをベースにしているが、人間は誰も動物のように管理などされたくないのだ。

そんな時間があるなら、自分の人格を高めるために使った方が良い。

自分に厳しく、人に誠実に対応できるように日々鍛錬した方が良い。

自分が燃えていないのに、人を燃えさせることなんてできない。

自分が誠実でないのに、人に誠実さを求めることなんてできない。

自分が真剣でないのに、人に真剣さを求めることなんてできない。

時間はかかるが良いマネージャになる道はこれしかない。

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成果を評価するということ


多くの企業が成果主義人事制度の運用について悩んでいるようである。

人の成果を正確に評価することはきわめて難しい。そもそも、評価とはそういうものだ。客観的に簡単にわかるならば、それは測定というのだ。

難しくはあるが、報酬額の決定を公正に行おうとするならばその基準は成果以外にはないので成果を評価しなければならない。

成果の評価がどれだけ正確に公正に行われるかが成果主義人事制度の成功のすべてだ。 そしてその鍵を握っているのがマネージャだ。

人を評価することは誰にとっても苦痛である。マネージャの仕事の中で最もつらい仕事である。しかしマネージャとして最も重要な仕事でもある。

この辛い仕事から逃れるために、安易に人の成果や行動を単純な数字で表そうとしてはいけない。

今、消費者物価指数はまだ下落を続けていて、それによって政府・日銀はまだデフレだという。しかし、現実にはガソリンが値上がりし食品が値上がりしている。庶民の実感としてはすでにインフレなのだ。数字で示された消費者物価指数と現実が乖離している。

単純に数字で何を示そうというとき、ときにこのような現実との乖離が見られることを忘れてはいけない。

ロゴスウェアでは、評価は具体的な言葉で表現しようとしている。 雰囲気やイメージなどではなく、その人が達成した具体的な成果、その人がとった具体的な行動を、どのように素晴らしく、どのように改善して欲しいかを具体的な言葉で示そうとしている。

簡単なことではない。 私たちはこれについて永遠に向上を怠らないようにしたい。

ロゴスウェアでは、四半期に1回のペースで評価を行う。1年に1回しか行わない会社よりも4倍のスピードでそれを学習し、半年に1回しか行わない会社よりも2倍のスピードでそれを学習していくことができる。

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