人には、それぞれ好みの音楽というものがあるでしょう。
あなたにとってそれはジャズですか、ロックですか、ブルースですか、演歌ですか、R&Bですか、フォークですか、テクノですか、・・・?
「私はジャズが好きです」と答えられる人もいますが、私はいつも何と答えていいのか悩んでしまいます。
ジャズの中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。ロックの中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。演歌の中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。
つまり、好きか嫌いかを音楽のジャンルによって区別しているわけではありません。
多くの人もそうではないですか?
私の場合で言えば、ありきたりのコード進行、ありきたりのリズム、ありきたりのハーモニー、ありきたりのメロディのものはどんなジャンルのものでも好きではありません。
私に音楽を買わせようとするならば、すごいコード進行、すごいリズム、・・・のような要素が必要です。それが私が大事にしている価値観だからです。 ジャンルは重要ではありません。
さて、私たちが作る製品の市場ターゲットやポジショニングにも同様のことが言えます。 つまり、ジャンルのような分け方がいつもいいとは限りません。
そのような表面的なものではなく、人の価値観や世界観という視点から製品をポジショニングすることができます。 私たちは、そういうやり方で、製品を捉え直してみたいのです。人と強く共鳴する製品とはきっとそういう製品です。