モバイル&ソーシャル宣言


状況的学習論なるものがあります。

「学習というものは、各自の頭の中に何かをためていくこと」という昔からの考え方では、学習者が技術や知識を習得したときの環境や状況が考慮されていないのではないか、という反省から生まれました。

状況的学習論では、「学習とは、学習者が属しているコミュニティの中で起こる」と考えます。

多くの教育研究者が理論付けをし、検証をし、たくさんの書物も書かれました。 状況的学習論が述べるようなことに対して、多くの人は、「確かにその通りだ」、「学びとは本来そうでなければいけない」という思いを強く持つでしょう。

しかし、一方で、具体的にどうすべきなのかがよくわからない状況が続いています。 徒弟制度のようなものが題材として挙げられるのですが、どこか現実離れしているところもあります。

インターネットに目を移すと、eラーニングという世界があります。しかし、これは相変わらず、学習者に一方的に教材を送り込む仕組みです。インターネットを使っているというだけで、昔からある通信教育と何も変わらないのです。

私たちは、インターネットを使った学習に何か革新的なものを開発し、提供していきたいと考えてきました。それは、一方的に教材を送りつけて終わり、というようなものではなく、コミュニティの中に学習が形成されるようなものであるだろうと考えてきました。 しかし、その具体的な方法論、構築方法についてハッキリした姿を描くことができませんでした。

今、やっと霧が晴れようとしています。インターネットの世界において、ソーシャルの重要性が高まっています。インターネットの上でのソーシャルとはどういうことなのかが具体的な姿を持って、私たちの前に現れてきています。 また同時に、スマートフォンに代表される新しいモバイルの姿が現れています。 実際、ソーシャルとモバイルは切り離せないものです。同時進行します。それは、最近発表されるスマートフォン端末において、Twitter、Facebook、などのソーシャルネットワークとの連動性が強く謳われるようになっていることを見ても明らかです。

この「モバイル&ソーシャル」は、ラーニングに結びついたときに、革新的な変化が起こります。 やっと学習に革命を起こせる時代が来たのです。「これまで郵送していた教材をオンラインで送るようにします」というような小さな改善ではなく、学びの本質を変えるもの、人のライフスタイルを変えるもの、が作れる時代が来たのです。

ロゴスウェアは、来月に、「モバイル&ソーシャル」の路線に乗った第一弾の製品発表を行う予定です。

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