「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で始まるのは、有名な福沢諭吉の「学問のすすめ」だ。
慶應義塾大学メディアセンターでは、創立150年記念の共同プロジェクトとして、福沢諭吉の著作 初版55タイトル、全119冊の全文をデジタル化し、ウェブで公開を開始した。
これらの貴重な文化財産をデジタルブック化するにあたり、ロゴスウェアの Flipper を採用していただいた。オリジナルの「学問のすすめ」をそのままウェブで読める(見るからに貴重そうな書物だ)。当社の製品が何か世の中の役に立てていることには感動がある。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず・・・・・」で始まる「学問のすすめ」は、28ページにわたって続く。
人はみな平等なものとして生まれるが、「広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて」という。 「されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり」、「人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」という。
福沢諭吉は、他の明治維新の時代の偉人たち同様、下級武士の出身だ。想像することしかできないが、今の時代よりも、学問をすることは何かと困難だったに違いない。今や、書物は溢れかえっている。 eラーニングなどがもっと普及すれば学習の志があるものが知識や知恵を得ることはより簡単になるはずだ。
知識や知恵を得たものが、誰でも立派な仕事をできるような社会になったら素晴らしい。 ロゴスウェアはそんな社会を実現していく製品を作っていきたい。