女性が働きやすくなるように職場改善に取り組む企業が増えている。
育児などに対する柔軟な勤務体制、在宅勤務、女性管理職の比率の向上、託児所の設置、・・・・・・・
仕事と家庭のバランスの問題は非常にナイーブな点を含んでいる。 誤解を与えたり、理解されなかったり、非難されたりするので、多くの経営者はなかなか本当のことを言えないでいるが、 20世紀最高の経営者といわれた元GEのCEO ジャック・ウェルチは、この点について、著書「ウィニング 勝利の経営」の中で、言いづらいことを率直に述べている。
気にいらない点もあるとは思うが、現実を直視してほしい。厳とした現実がある。自分で納得のできる選択をして行動に移すためには、その現実を理解する必要がある。
あなたの上司が(あるいは会社が)最優先するのは競争力だ。あなたの上司は(あるいは会社は)あなたにハッピーになってもらいたいが、それは会社が勝つためのプラスになるという条件つきだ。
もしも、あなたが成果を出しているのであれば、あなたの上司は(あるいは会社は)、あなたが仕事と家庭のバランスをとることに協力的になるはずだ。 キーワードは「もしも」だ。
簡単に言ってしまえば、ジャック・ウェルチは、会社と社員の間のウィン・ウィン関係によるパートナーシップについて述べていると思う。 一方が、ルーズするような関係は成り立たないのだ。
ウィン・ウィンの関係は、企業間のビジネス上の取引でのみ存在するものではない。会社と社員の間の関係も、ウィン・ウィンを前提に話し合えば、もっと良い仕組みが決められるはずだ。