人間は誰にだって、新たなものに挑戦してみよう、現状を打破してもっと素晴らしいものにしよう、という前向きな力、ポジティブパワーがある。
一方で人間は、変わったことはしたくない、このまま無難にしていればいいじゃないか、やっても無駄じゃないか、新しいことをするのは億劫だ、というような否定的な力、ネガティブパワーも持っている。
私の実感としては、ポジティブパワーはまわりの2~3人の人間に影響を及ぼすが、ネガティブパワーはまわりの10人の人間に影響を及ぼす。
一般に、会社の規模が大きく社員数が多いほど、ネガティブな雰囲気が蔓延し消極的になっているのはこのためであると思う。
ベンチャー企業のスタートアップ時などは夢と希望に溢れたポジティブパワーに満ちているのが普通だ。 少人数の社員しかいない中に、ポジティブパワーが強い創業者、起業家の影響が色濃く反映されるからだ。
成長とともに社員数が増えていく段階で、ポジティブパワーが衰えないように細心の注意を払う必要がある。
第一に、ネガティブな人間を採用してしまわないように注意を払う必要がある。
第二に、会議、メール、会話、その他の日々のコミュニケーションを注意深く観察し、ネガティブな雰囲気を根絶するように行動することだ。
第三に、それでもネガティブな人間がいる場合は、その処遇について考えることだ。