目標を設定する


「格差を是正する」ということが大事な政治目標になっている。 自民党総裁選でもそういうことになっている。 どういうことを意味するのか分かるようでいて、はっきりとは分からない。 自分のイメージする「格差が是正された」は、別の誰かの「格差が是正された」イメージとはきっと違う。 しかし、誰もそれについて聞かないようだ。

ロゴスウェアでは、四半期ごとに全員が目標を書くことになっている(MBOと呼んでいる)。  もし、「格差を是正する」のような曖昧なものを書いてきたら、私は3分間は文句を言わなければならない。

それは「所得税の最高税率を60%に上げる」ということなのか、「公共事業予算を10兆円にする」ということなのか、「年収300万円以下の家庭の教育費、医療費は無料にする」ということなのか、何なのかを問わなければならない。

やったのか、やらなかったのか、はっきりしないような目標を書いてはいけない。

政治の世界では結果として実現できなかったら問題になるから曖昧さを残さざるを得ないのかもしれない。 が、ロゴスウェアの中でだったら全然問題ない。 最善の方法をとっても達成できないこともある。 運というものもある。 そんなことで個人が責任追及されることはない。

正しくはっきりした目標設定することが私たちには最も大切なことだ。

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