インターネットへの備えは十分か?


先日、グローバル化の時代を生きることについて書いた。 実際、のんびりしていられない時代になって大変だ。

しかし、このような時代が来ることは予測できた。  1990年、先代ブッシュ米国大統領が、New World Order (新世界秩序) をめざす、と宣言したときにそれは予測された。

ピーター・ドラッカーは、未来を予測するには、「既に起こった未来」に着目せよ、と説いた。 将来何が起こるかの種はずいぶん前に蒔かれることが多いのでそれに着目せよ、というのだ。

「既に起こった未来」を見逃すかどうか、それに備えるかどうかで、未来はばら色にもなるし、地獄にもなる。

既に何年にもわたり、いたるところで、多くの人たちが、インターネットが社会をどのように変えるのかについてメッセージを発信してきた。  既に多くのことが変わってしまったし、これからもまだ変わるのだ。

もし、この時点でまだインターネットに対して、中途半端な時間と金と人しか投入していないとすれば、未来はかなり危ないのではないか。 私には、地方の企業の多くに、その危機感が足りないように思えるのだ。

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ライバル店に客を奪われていないか?


あなたが、イタリアンレストランでも、美容室でも、コンビニでも、何かお店を持ったとしよう。 ライバル店にはどれくらいの集客があるのか気にせずにはいられない。 あなたのところに呼びたい顧客が奪われているかもしれないのだから。

もし、ライバル店がたくさんの客を集めているのに、あなたのお店には客が来なかったらのんびりなんてしていられない。 商品を工夫したり、店舗を綺麗に改築したり、もっと宣伝をしたり、・・・・何か対策をしなければいけないとすぐに気づくはずだ。

インターネットのビジネスでは、この危機感が薄れがちだ。 ライバル企業にどれくらいの人たちが行っているのか目に見えないから。 しかし、あなたの目に見えないところでもビジネスは着実に進行している。 さあ、のんびりはしていられない。

ここに、便利なツールがある。

Alexa というサイトのサービスを利用すると良い。 このサービスを使うと、指定したサイトに、どれくらいの人たちがアクセスしているのかがわかる。

Compare sites: という箇所に、調べたいサイトのアドレスを入力する。  See Traffic Details for: というところに、サイト名が現れるので、それをクリックすると詳細が見れる。

「Reach」 というものは、世界のネット利用者の何%の人が、このサイトを訪れたかを表している。 %で表されているので、余程の人気サイトでないと、0.000x と、かなり小さい数字になってしまうが、ライバル企業と比較するには十分だ (ちなみに、あまりに小さいとグラフに表示されないようだ)。

「Page View per user」 は、一人の人が、そのサイトで一日で平均何ページを閲覧したかを表している。 あまりにページビューが少ないようだと、サイトの中身に魅力がないのかもしれない。

「Traffic Rank」は、 Reach と Page View を掛けた数字を大きい順番に並べた順位だ。 上の方に表示されたものは世界ランキングなので、下の方に表された国別のところで、Japan の欄を見たほうがいいかもしれない。

Alexa では、これ以上の詳細なデータを得ることはできないが、大まかな比較には十分役に立つはずだ。 もし、あなたの気にしているライバル企業と大きく水をあけられていたら、すぐに動いたほうが良い。 集客ができていなければ、ビジネスは始まらないのだから。

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サブドメインを使う


Google の登場は、ウェブの世界に大きな地殻変動を起こした。 企業サイトであれば、検索結果の上位に表示されないことはウェブの世界でビジネスはできないことを意味する。 ウェブを営業ツールにする人たちは、毎日重要なキーワードを打ち込み、自社サイトが何位にランクされるかをチェックする。 もはや、SEO(検索エンジン最適化)をするべきかどうかの議論は終わった。  どのように抜きん出るのか、が今日の議論である。

Google や Yahoo!などの検索エンジンで上位にリストされるようにWebサイトに対策を施すことは、SEO(検索エンジン最適化)と呼ばれている。 サブドメインを有効利用することもその一つだ。

ロゴスウェアのメインのURLは、 www.logosware.com である。 この www にあたる部分がサブドメインだ。 例えば、このブログは、 blog2.logosware.com となり、 ラボ関係のドメインは labs.logosware.com 、メルマガ専用には mailmag.logosware.com を使っている。

サブドメインを使うと、どんないいことがあるのだろうか?

第一に、サブドメイン名を持ったサイトは全て独立したサイトとして認識されるのだ。 検索エンジンが、そのサイトが重要であるかどうか(つまり、上位に表示させるべきかどうか)を判断する重要な材料の一つが 外部サイトからのリンク数である。 サブドメインを有効に使えば、外部サイトからのリンクを簡単に増やすことができる。

第二に、階層を切って長いドメイン名になるよりも、サブドメインを使い階層を無くした方がページランク(そのページの重要度を示す数値)が上がる。 Googleでは、階層が深くなるほど、ページランクを落としているようなのだ。

第三に、 新たなサイトを立ち上げようとするときに、新規ドメインよりもサブドメインを使った方が、すぐにページランクが上がる。  例えば、このブログのページランクは 4 である。 いきなりページランクが 4 からスタートしたのだ。 もし新規ドメイン名を使ったら、 ページランク 1 から、時間をかけて上げていくしかない。 これには、半年から1年を要してしまう。  どうも、Google は、新規ドメインには、いきなり高いページランクを与えないようにしているようなのだ。

第四に、検索結果表示の画面にたくさんの自社サイトを表示させることができる。 Googleで検索してみて欲しい。 あなたのサイトは、二つまでしか表示されないはずだ。 Googleでは、同一ドメインは二つまでしか表示しないというルールになっているからだ。  つまり大体の場合は、トップページ + もう一つしか表示されない。 サブドメインを使えば、もっと多くの検索結果を表示させることができる。

最後に、無茶なことをしてはいけない。 サブドメイン名を持った、異常なほどの数のダミーサイトを作り、リンクを貼りまくるのは危険だ。 くれぐれも Google八分にはならないように。

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創造的な営業


NHKに「あの人に会いたい」という番組がある。 NHKに残る膨大な映像資料から20世紀の歴史に残る著名な人々の叡知の言葉を今によみがえらせる。 この番組で放送されたソニー創業者 盛田昭夫を何度も見る。

盛田は言う。

「私はビジネスマンです。 発明とか技術だけではビジネスは成り立ちません。 売り方にも創造性が必要なんです。」

盛田昭夫は著書「MADE IN JAPAN」の中でも書いている。

「ユニークな製品を作れば大儲けができると考えていた。 テープレコーダーで人の声を録音して本人に聞かせると、みんな大喜びしたり驚いたりした。 誰もがこの機械を気に入ってくれた。 だが、誰ひとり買おうという人はいなかった。 ようやくわれわれは、独自の技術を開発してユニークな製品を作るだけ では、事業は成り立たないことを思い知った。大切なことは商品を売るということだった。」

1955年、盛田はトランジスタラジオを売るためにアメリカに乗り込む。 ソニーは世界初のトランジスタラジオの開発メーカーだと思われているが、 そうではないという。 ソニーより4ヶ月早くトランジスタラジオの販売を開始したアメリカ企業があったらしい。 そのころのアメリカではハイファイという 大きな真空管のスピーカが主流であった。 誰がそんな小さなおもちゃのようなラジオを買うかと言われた。 そこで、アメリカの会社はこれは売れないと思い 販売をやめてしまった。 しかし、盛田昭夫が考え出した売り方はこうだ。

「ニューヨークだけでも20以上のラジオ局がある。 家族の一人一人がこの小型ラジオを持って、他人に気兼ねなく自分の部屋で自分の好きなものを聴 くことができるようにするんです。 ラジオは個人が持つものです。」  このとき、盛田昭夫はラジオの概念を変えた。 家に一つあり家族で楽しむものから 個人が持つものに変えた。

ビデオテープレコーダー(VTR)を販売したときは、

「今や皆さんはテレビの番組を自分の自由にできるのです。  VTRがあれば、テレビは雑誌と同じものになるんです。 いつでも、自分の好きなときにテレビが見られるのですから。」  と説いた。

破壊的イノベーション理論で有名なクレイトン・クリステンセンは、ソニーは知る限り唯一の連続破壊者であったと述べている。 1950年から1982年までの間に途切れることなく、連続 12回にわたって破壊的なイノベーションを起こし、新市場を創造した。 盛田昭夫は、消費者が片付けようとしている用事を見抜き、その用事をうまくこなすのに役立つ解決策とを結びつける名人だったと述べている。

売り方にも創造性が必要だ、と肝に銘じよう

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スティーブ・ジョブズを見よ


プレゼンテーションをしたかったらスティーブ・ジョブズを見よ。

繰り返し見よ。

何度でも見よ。

1999年、iBookを発表するスティーブ・ジョブズ
2000年、暫定CEOからCEOになったことを発表するスティーブ・ジョブズ
2000年、MacOS Xを発表するスティーブ・ジョブズ
2005年、iPod shuffle を発表するスティーブ・ジョブズ
2007年、iPhoneを発表するスティーブ・ジョブズ

忘れた頃にまた見よ。

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