つくばエクスプレスの中


膨大な数のeメールを読み返信し、会議に出席してあれやこれやと言い、社員から持ち込まれた諸々の課題について話し合い、顧客と会って商談をし、・・・・・・・・それで私の会社での時間は終わる。  私の時間のほとんどは人のための時間なのだ。

何かを考えるにはまとまった時間が必要だ。 私にとってそれは、つくばエクスプレスの電車の中、・・・・そして、バスタブの中、ベッドの中だ。  たぶん、そういう習慣になってしまっている。 何か新しいアイデアを思いつくのはいつもそういう場だ。  つくばエクスプレスの中では思いつくことを手帳に書き込む。 バスタブの中で思いつくことは風呂上りに手帳に書き込む。

問題はベッドの中だ。 そのまま寝てしまうことが多い。 そしてリフレッシュ信号の入らなくなった私の脳DRAMから完全に消え去る。  もっとも優れたアイデアが浮かぶのがベッドの中なので、これは厄介な問題だ。 解決しなければならない。

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メッセージング


怪しげな文字が全面にちりばめられたメールを受け取ったことがある?

送り手と受け手の文字セットが違っていたのだ。 私たちが使っているインターネットは、HTTP、SMTP、POP、FTP、などの厳密に定義されたプロトコルを使っている。 どんなにあなたが忙しくても、気分が滅入っていても、となりに座る同僚に対しても、プロトコルに従わなければデータは伝わらない。

日常のコミュニケーションの中で、あなたは伝えたと言いはるが、顧客には伝わっていない、ということがない?  コミュニケーションを成立させるのは次のいずれかだ。

1. 受け手が送り手の伝えたいことをすごい洞察力と理解力で受けとめる。  (「トリる?」 って聞かれても答えられるようにするということだ)

2. 送り手が受け手のプロトコルで伝えてあげる。 (赤ちゃんに 「どのワンワンがすき?」 って聞いてあげることだ)

あなたが1の世界を期待しているなら世間ではかなりまずいことになる。

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心配だ


「私はいつも恐怖心と不安を抱いている。外部の人がデルの会議に出たら、失敗した会社かと思うほどだ。」マイケル・デル
「心配症だけが生き延びる」 アンディ・グローブ

そう、心配だ。 経営者になって初めてこのことがよくわかった。  起業をして5年以上経つがいまだに心配だ。

ロゴスウェアの業績は伸びている。 たぶん、かなり順調なのだ。 しかし、のんびりした気分になることも、安心した気分になることもない。

開発プロジェクトは順調か、 顧客に不満を抱かせていないか、 品質に問題を起こしていないか、顧客のニーズを読み違えていないか、社員は満足しているか、 やる気をなくしている社員はいないか、チームは結束しているか、 価値観を共有しているか、 ・・・・・

限りない不安や恐怖心は確かにこれらのことに私を集中させている。 これらの事柄をよりよく行う方法を探しつづけるエネルギーを与えている。

解決しよう。 改善しよう。 前進しよう。 進化しよう。  ・・・・・・未来は明るい。

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