インタ-プレイ


休日の早朝、つくばの街中を南北に貫く遊歩道を、ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」をiPodで聴きながら自転車を走らせると気持ちがいいのではないかと想像している。

午後になったら木漏れ日の古い喫茶店の中でコーヒーをすすりながら、ビル・エヴァンスの「Autumn Leaves」を聴き、静かに秋の景色を眺めていたら気持ちがいいのではないかと想像している。

ビル・エヴァンスのピアノの音色はいつもリリカルで、繊細で、知的で、美しくて、それでいて、非常に過激で先進的だ。

tz05i_648956_m.jpg

ビル・エヴァンスの最高傑作は「ポートレイト・イン・ジャズ」(1959年)というアルバム。 ビル・エヴァンス(ピアノ)、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラムス)の3名からなるトリオでの演奏だ。

何がすごいのかと言えば、3人が一体となって繰り広げる緊張感だ。 普通のピアノ・トリオと違い、3人が対等にやりあう。

お互いが演奏中に相互作用しあう。 相手の音に反応しあい、個々を高めあう。

時に、ベースのスコット・ラファロはもはやベース音を弾かない。高音域を使い対位法旋律を奏でる。 エヴァンスのピアノに絡むように入るポール・モチアンのブラシ・ワークも素晴らしい。

こういうスタイルをインタープレイという。 インタープレイがあるから、いつも演奏は刺激的なのだ。 同じ曲を何百回演奏しても新鮮で、クリエイティブなのだ。

仕事だってインタープレイした方がいい。 それが創造性を生む。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です