勝負の鉄則


平成23年一月場所は、横綱白鵬が14勝1敗で優勝しました。6場所連続、18回目の優勝となります。

唯一の黒星は11日目の稀勢の里戦です。先場所も白鵬の連勝を63で止めた稀勢の里が二場所連続で白鵬を破りました。

稀勢の里は対戦後次のようにコメントしました。「まともに組んだら勝ち目はない。とにかく差させない。(自分には)それしかないから」。

白鵬の得意の組み方は、右四つです。右四つに組まれたら、もう誰も白鵬を破ることはできません。対戦相手は、何とか、右四つに持ち込ませないように立会いに全てをかけます。そこにだけ唯一の小さな勝つ可能性があるからです。

サッカーであれ、野球であれ、勝負の世界は、すべて、この駆け引きで成り立っています。各チームや各選手は自分なりの得意の戦い方を持っています。敵の得意な戦い方に持ち込ませず、自分の戦い方に持ち込めれば、実力の劣る者にも勝利のチャンスがあります。

ビジネスの世界の戦いで勝ちたいのなら、このことを決して忘れてはいけません。

■ 第一に、自分の得意な戦い方を見つけること

自分の勝ちパターンを身に着けていない者、知らない者、作ろうともしていない者がビジネスの世界には実に多いものです。 そのような者がいくらがんばっても決して勝負には勝てません。

■ 第二に、競合相手の得意な戦い方を知ること

競合相手を分析するとはこういうことです。表面的な競合製品との機能比較表だけを作っただけでは何の役にも立ちません。競合相手の戦い方を知らないのなら、決して勝負には勝てません。

■ 最後に、相手の戦い方ではなく、自分の戦い方に持っていくための戦略を作ること

「敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず」は、有名な孫子の兵法の教えです。何百年経とうが、勝負の鉄則は何も変わらないようです。

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