昔は気づかなかったのだが、 「古池や 蛙とびこむ 水の音」 という有名な松尾芭蕉の句はすごいものだなあ、と最近思う。
静寂というものを見事に表現している。
俳句というものは、一切の無駄を排除し、選び抜かれた少数の言葉だけで表現をする。 そういう美学だ。
そういう意味では、マイルス・デイビスのトランペットもそういう美学だ。
「・・・・・・夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか・・・・・・」 (ジェットストリーム、城達也のナレーション) の世界だ。
広告の文とはこうありたいものだ。 商品の独自性を選び抜かれた少数の言葉で言い表したい。
他社も言いそうなことは省き、長々と説明を要するものは省き、・・・・そして研ぎ澄まされた言葉だけで表現する。そういうものは美しいに違いない。