検索エンジンといえば誰でも思い浮かべるのがグーグルだが、企業向け市場に目を向けるともう1社重要な企業がある。 ノルウェーに本拠のあるファスト サーチ & トランスファという会社だ。
メリルリンチ、シーメンス、GE、楽天、リクルート、ソフトバンク、・・・・などの企業が導入しているという。
ファスト サーチ & トランスファの検索技術がグーグルと決定的に違うのは、グーグルがページランクという技術によってページの重要度を算出しているのに対して、ファスト サーチ & トランスファの検索はセマンティックという技術を使う。
セマンティック技術とは簡単に言うと、メタ情報を使って情報を構造化し、情報の意味を読み取るものだ。
Web2.0の提唱者ティム・オライリーは、次のウェブの重要なトレンドの一つとしてセマンティック技術をあげていた。
さて、今日のニュースによると、マイクロソフトはファスト サーチ & トランスファ社に買収提案を行う計画があると発表した。株式取得価格は、市場価格に40%以上のプレミアムを乗せた額になるという。 ファスト サーチ & トランスファ社はこの提案を受け入れる予定だという。
ここ数年グーグルにやられっぱなしのマイクロソフトだが、戦略的にかなり重要な技術を手に入れるのかもしれない。