今年のゴルフ 全米オープンは、タイガー・ウッズが勝った。
ジャック・二クラスについで史上二人目となるトリプル・グランドスラムという偉業を成し遂げた。
ゴルファーの中島常幸が言うには、日本人がメジャートーナメントで勝つ可能性はどんどんなくなっているという。 特に、ここ10年くらいの間に世界と日本の差は絶望的なくらいに開いたらしい。
良いパフォーマンスを発揮するには、心技体の全てが揃うことが重要だが、ゴルフの世界で言えば、世界と日本では体力があまりにも違いすぎるのだという。
さて、体力はもちろんだが、タイガー・ウッズのような素晴らしいアスリートになると心の部分も圧倒的にすごいのだと全米オープンでの試合振りを見るとよくわかる。
全米オープン4日目、最終18番ホール、1打差で2位につけていたタイガー・ウッズのティーショットはなんとバンカー。 バンカーからの2打目はミスショット。 解説の青木功も「もうこれで終わった」といった状況からの奇跡のバーディ (タイガーの雄たけびと割れんばかりの観衆は、youtubeでどうぞ)。
このバーディにより、土壇場でトップに並んだタイガーはプレイオフに持ち込み全米オープン3度目の優勝を遂げる。
入らなければ負けという4メートルほどのパット。 トリプル・グランドスラムに望みをつなぐパット。 これを決められる精神力を持つ人間はそうはいない。
最高のパフォーマンスを見るのはいつも最高の気分だが、自分で最高のパフォーマンスを発揮できたらもっと最高だろう。 すべては心技体だ。