北京オリンピックでは、北島康介が競泳200m平泳ぎをぶっちぎりのオリンピック新記録で勝ち、2大会連続2冠という偉業を達成したが、自身はちょっと不満げだった。
自身がオリンピック直前に出した世界記録を更新できなかったからだ。
北島は言っている。
「自己ベストは水泳選手にとって大切。自己ベストが出なかったら自分が前に進んだ気がしない。」
北島は、2008年4月、日本選手権兼北京オリンピック代表選考会において、日本新記録で優勝するが、これは5年ぶりの自己ベスト更新であった。
この間、ライバル ブレンダン・ハンセンとの差は広がる一方だった。 ひじ、肩、ひざ、と度重なる故障もあった。 年齢による肉体の衰えなのか、自身の限界なのか、不安が募り、苦しんだ。
「やっと超えられた。」 日本選手権兼北京オリンピック代表選考会において5年ぶりに自己ベストを更新したときは本当にうれしそうだった。 直後に、世界記録を更新し、そして、北京オリンピックの金メダルへとつながる。
想像してみよう。
私たちのみんなが、仕事における自己ベストのために真剣な会社を。
自己ベストが更新されたときの喜びを。