その昔、音楽はネットから手に入るわけでもなく、レンタルショップがあるわけでもなく、中古CD店があるわけでもなかった。
それは、買うか、友達から借りるか、FMエアチェックするしかなかった。 だから、今に比べたら聞く音楽の絶対量が違うのだが、昔の方がずっと良く音楽が分かっていた。
昔聞いた曲などは、ギターソロのフレーズをまるごと記憶してたし、どこでどんなタイコのオカズが入るのかを記憶してたし、ベースラインさえ記憶していた。
考えれば、これは音楽だけのことではない。 今や情報は洪水のように溢れているのだが、それは自分の頭の中にあるのではなく、ネットの上や本の中など、自分の外の世界にあるのだ。
情報がありすぎて知識がなくなっている。 しかし、私たちが真に必要なのは知識なのだ。 それは、自分の頭の中にあり、創造や思考や問題解決のためにいつでも利用可能な状態になっているものだ。
垂れ流しの情報を受動的に受け取るだけでは決して情報は知識に変換されない。 私たちがインターネット上に知識増大の仕組みを構築しようとするとき、どうやって人を能動的にさせるかが最も重要なチャレンジだと思うのだ。
ロゴスウェアが、ユニファイド・ラーニングのビジョンの基に実現したいのは、そういう世界だ。 一方的に情報を垂れ流すだけのeラーニングの世界から飛び出そう。