最高の反対は普通だ


橋本大阪府知事が就任から1年を迎えた。 

この人を「最高の知事」だと見るか、「最低の知事」だと見るかは、その人の立ち位置による。 はっきりいえるのは、この人は「普通の知事」ではないということだ。

この知事は数々の衝突を起こした。 それは府の職員との衝突であり、市長村長との衝突であり、教育委員会との衝突である。 このような人たちからすれば、この知事は「最低の知事」である。

一方で、府の予算を11年ぶりに黒字転換するという偉業を成し遂げた。 大戸川ダムを建設中止にもっていったのも偉業である。 建設が決まっていたダムを中止に追い込んだのは史上初めてのことである。 その点からすれば、この知事は「最高の知事」である。

繰り返して言うが、橋本大阪府知事は、最高かあるいは最低の知事であって、普通の知事ではない。  最高の反対が最低ではないのだ。 最高と最低は、紙一重だし、同じ仲間だ。 どっちになるかは時の運であったり、人の見方だ。  

最高の反対は普通だ。 普通を目指したら決して最高のものはできない。 イノベーションをめざすものは、このことを忘れないことだ。

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