本棚に、ダニエル・ゴールマン著「EQ こころの知能指数」 があったので久々に読んでみた。
手元にあるのものは1997年発行となっている。 ダニエル・ゴールマン自身による「日本の読者のみなさんへ」という前文には次のように書いてある。
・・・・・・「こころの知能指数」には、日本の社会では珍しくない概念もかなり含まれている。 思いやり、自制、協力、調和を重んじる価値観は、日本人の本質だ。 ある意味では、「こころの知性」に注目しはじめた世界の変化は、世界の国々が日本社会の安定や落ち着きや成功を支えてきた中心的な要素に気づいた徴候ともいえるだろう。・・・・・・・
それから十数年。 ここで語られるような日本人の美徳が崩壊しはじめている。 日本人のこころの荒廃は目を覆うばかりである。
熱意、忍耐、意欲、共感、などの「こころの知能指数(EQ)」が社会を生きていく上でどんなに重要なことであろうか。 これらは一言で言えば、人格を高める、ということだ。 そして、人格の基盤は自制にある、という。
ジョン・レノンに Jealous Guy (ジェラス・ガイ) という歌がある。 次のような歌詞ではじまる。
昔のことを夢見ていたら、心臓の鼓動が激しくなった。 僕は自制を失い始めた。
君を傷つけるつもりじゃなかったんだ。 君を泣かせてごめんね。 君を傷つけたくなかった。
僕はただの嫉妬深い男なんだ。
ジョン・レノンは死んでからずいぶん年月が経つので、「愛と平和のジョン・レノン」のようなイメージが作り上げられている。 本当のジョン・レノンはそんなディズニーキャラクターのような存在ではなかったはずだ。 クソッタレな男で、自分でもそういうことが分かっていて、それでも何とかクソッタレじゃなくなりたいと、もがき苦しんでいた、そういう人間だったはずだ。
天使のような人格を持つことはできないが、ジョン・レノンのように何とかやってみようともがき苦しむことはできるかもしれない。 だから、自分も自制を試みてみたいのだ。
自己中心的な見方を克服し、他人の立場に立った見方が、ロゴスウェアの「顧客の視点で考える」という価値観 には重要なのだから。