調査によれば、企業が新卒採用選考で最も重視する点は「コミュニケーション能力」。 「コミュニケーション能力」が、ここ数年間ずっとダントツで一位だ。
それだけ企業はコミュニケーションの問題に頭を悩ませている。 別に新卒や若い世代だけが著しくコミュニケーション能力に欠けるというわけではない。 どの世代でも、時代が求めるコミュニケーション能力に欠ける。
会話でのコミュニケーションであれば多少の問題は補える。聞き出す側にスキルがあればなんとかなる。 質疑応答しながらなんとかなる。
問題は文字のコミュニケーションだ。 昔に比べれば文字でコミュニケーションする比率は圧倒的に高まった。 スピードを上げないと生き残れない時代だから、あらゆるコミュニケーションを顔を合わせた会話とするわけにはいかない。
私たちは、Eメールを送り、グループウェアやSNSに書き込みコミュニケーションを図ろうとする。 しかし、伝わらない。 誤解を招いたり、嫌になるほどの不毛な文章のやり取りを繰り返し、時間をかえって浪費したりする。
解決する方法は二つだ。
- 論理的な文章を書けそうな人だけを採用し、徹底的に鍛えること
- 合わなくても会話コミュニケーションが簡単にできるシステムを備えること
両方やるべきだ。 短期的には(2)を構築しつつ、長期的には(1)を実行すべきだ。