何か厄介な問題に直面したり、困難な決断をしなければいけないとき、チャップリンの映画「モダン・タイムス」のラストシーンが思い出される。
何の仕事をしてもうまくいかないチャーリー。 街をうろつく中、孤独な浮浪少女に出会う。 二人のために家を建てようと俄然やる気をだすが、やっぱりそれもうまくいかない。 落ち込む少女を 「元気出して、くよくよするなよ、なんとかなるよ」 と励まし、長くまっすぐな道を二人が肩を寄せ合って歩いていくラストシーンで終わる。バックに流れる「スマイル」という曲が美しい。
だいぶ前、まだ学生のころ、街の名画座で見た。 それ以来、このラストシーンを繰り返し思い出す。 「どんなことになったって死にはしない。なんとかなるものだ。」という勇気と希望のメッセージを受け取った。
人によっては、このラストシーンから絶望をイメージする人もいるらしい。 最後に、二人は夕日に向かって歩いているからだそうだ。 とらえ方は人それぞれだが、私は楽観的なのだ。 その方が気が楽だと思う。