LOGOSWARE 2.0


2009年もまもなく終わろうとしています。 2009年は、どのような年であったと記憶されるのでしょうか? 長く続いた自民党政権が終焉し、民主党政権による政治改革が始まった年と記憶されるのでしょうか? 景気が悪化し、安売り競争が激化し、デフレ・スパイラルの始まりとなった年と記憶されるのでしょうか?

ロゴスウェアの歴史の中では、2009年は、その第一フェーズの最後の年と記憶されるでしょう。 私たちは、ユニファイド・ラーニングの完成に向けて歩んでいます。 フェーズ1は、まず、材料を準備することでした。 そしてそれは、今年、概ね完了しました。

どのような料理を作るにも、まず最初にやることは必要な材料を揃えることです。 どのような建物を建てるにも、まず最初にやることは必要な材木を揃えることです。

私たちは、ユニファイド・ラーニングを構築するための材料となる製品群を揃えるために、ここまで努力をしてきました。 それらは、デジタルブックのFLIPPER3であったり、動画(音声)/資料同期型コンテンツのSTORMであったり、クイズを作成するTHiNQであったりします。  また、コンテンツ管理システムLibraであったり、生涯学習運営システムSmart Academyであったり、リアルタイム双方向コミュニケーションシステムPOWERLIVEであったりします。 まだ未発表ですが、学習管理システムPlatonの開発もされました。

2010年より、いよいよ料理に取り掛かります。 これらの材料を使って最高の料理を作ることが、私たちのフェーズ2の活動です。 ユニファイド・ラーニングとはどのようなものなのかを一つ一つお見せしていきたいと思っています。

LOGOSWARE 2.0 が始まります。

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Bring On The Night


もうずいぶん昔のことになるが、STINGが1986年に発表した「Bring On The Night」というライブ・アルバムがある。冒頭一曲目の同名曲は本当にすごくって、キーボードのケニー・カークランドによるソロはいつ聞いても圧巻である。

これは、歴史上最高のピアノ・ソロの一つだと思っていたのだが、世界には同じように、このソロに感銘を受けた人たちはたくさんいるようで、腕の立つものは自分で演奏して、YouTubeにアップしていたりする。

例えば、この人

この人なんかは本当にうまい。

音が悪いが、こっちの人も悪くない。

地球のどこか遠いところに住んでいるこの人たちを勿論まったく知らないわけだが、ケニー・カークランドのソロを愛するもの同士としての、何か繋がった感じ、共鳴した感じ、がある。 

そして、これが大切なことなのだが、この人たちの演奏を見ると、それぞれの人の、この曲の解釈の仕方を学べるのだ。 それは、自分とは違うコードへのアプローチであったり、使うスケールの違いであったりするのだ。 そうやって、この曲への理解を深めることができるのだ。 まったく会ったこともない、地球のどこに住んでいるかも知らないもの同士が学びあうことができるのだ。インターネットを学習に使うとはそういうことである。

ちなみに、本物はこっち。 ケニー・カークランドのソロは3:30あたりから。

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テクノロジーは学習を変えるかもしれない


TuneWiki というソフトがiPhoneにポーティングされた。

これは何ができるのかというと、音楽の歌詞をカラオケのように歌と同期をとりながら表示くれるのだ。

音楽は、iPodに入れた自分のコレクションから選んでもいいし、インターネットラジオで聴いている音楽でもOKだ。

ありとあらゆる曲の歌詞データベースがWeb上にあり、今聴いている曲と一瞬のうちに結び付けて、表示しているようだ。 どうやって曲と歌詞の同期をとってカラオケのように表示できているのかよくわからないが、これはすごい(しかも、無料なのだ)。 

もし自分がまだ十代であったならば、相当の時間をこのソフトを通して音楽を聴くことに費やすかもしれない。 そういうやり方によって英語を学んだかもしれない。 英語には日本語にはないリズムがあり、そういうことを自然と習得したかもしれない。

人は学校の教室にいる時間だけで何かを学んでいるわけではなく、あらゆる体験を通して学ぶものだ。TuneWiki は学習ソフトとして設計されたものではない。 しかし、このような新しいウェブ体験は私たちに今までと違う方法での学習の可能性を示している。

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情報を垂れ流すだけのeラーニングの世界から飛び出そう


その昔、音楽はネットから手に入るわけでもなく、レンタルショップがあるわけでもなく、中古CD店があるわけでもなかった。 

それは、買うか、友達から借りるか、FMエアチェックするしかなかった。 だから、今に比べたら聞く音楽の絶対量が違うのだが、昔の方がずっと良く音楽が分かっていた。

昔聞いた曲などは、ギターソロのフレーズをまるごと記憶してたし、どこでどんなタイコのオカズが入るのかを記憶してたし、ベースラインさえ記憶していた。

考えれば、これは音楽だけのことではない。 今や情報は洪水のように溢れているのだが、それは自分の頭の中にあるのではなく、ネットの上や本の中など、自分の外の世界にあるのだ。 

情報がありすぎて知識がなくなっている。 しかし、私たちが真に必要なのは知識なのだ。 それは、自分の頭の中にあり、創造や思考や問題解決のためにいつでも利用可能な状態になっているものだ。

垂れ流しの情報を受動的に受け取るだけでは決して情報は知識に変換されない。 私たちがインターネット上に知識増大の仕組みを構築しようとするとき、どうやって人を能動的にさせるかが最も重要なチャレンジだと思うのだ。

ロゴスウェアが、ユニファイド・ラーニングのビジョンの基に実現したいのは、そういう世界だ。 一方的に情報を垂れ流すだけのeラーニングの世界から飛び出そう。

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組織が学習をする


ピーター・ドラッカーは著書「経営者の条件」の中で述べている。 

今日では知識を基盤とする組織が社会の中心的な存在である。 知識や理論を使うよう教育を受けた人たちが、ますます多くの組織の中で働くようになっている。 彼らは、組織の目的に貢献して初めて成果をあげることのできる人たちである。

人々は組織の中で働くことを学習しなければならない。 組織への貢献を通して成果をあげることを学習しなければならない。

これは、今日の社会を生きるものの鉄則である。

つまり、私たちにとっては、組織の単位で学習することが何よりも重要なのだ。

仮に各個人が何かを学習していたとしても、組織がそれを共有し活用しない限り、意味を持たないのだ。

学習を個人的な行為ではなく、組織的な行為として捉え直さなければならない。 

私たちは、インターネットによってこれを支援したいと思っている。

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