正しい目標を設定する


仕事で良い成果を上げられなくて悩む人も多いようだが、私の考え方は単純だ。

「正しい目標」を設定して「正しいやり方」で実行すれば、(そしてちょっと運が味方をすれば)良い成果が得られる。

自分がどの段階でつまづいているのかを考えよう。

段階1: 正しい目標を設定する段階でつまづいている

段階2: 正しいやり方で実行する段階でつまづいている

段階3: 運に見放されている

いろいろな人を見ていると、どうも段階1でつまづく人が多いのだ。

正しい目標が設定できていないのだから、いくらがんばっても成果がでない。 第一、どこに向かおうとしているのかもわかっていないのだから、不安や焦りばっかりがつのる。

正しい目標を設定するなんて簡単なことのように思えるかもしれないが難しいのだ。単純だが難しいのだ。

ロゴスウェアではMBO(目標による管理)を取り入れているので、四半期ごとに全員が目標を書くことになっている。 多くの企業でもMBOは実施されていると思うが、形骸化してしてしまっている企業が少なくない。

正しい目標の設定は良い成果を上げるための重要なステップ1だから形式的になんてしておけない。 相当のエネルギーを使い、全員が正しい目標を設定できるようにしなければいけない。

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知りながら害をなすな


ピーター・ドラッカーから学ばない経営者はいない。

繰り返し読み、また新たな発見をする。

ドラッカーを読むたびに、立ち止まり深く考えざるを得ない。

機会があれば、経営者以外の人たちも読んでみると良い。 プロフェッショナルをめざす人は是非読むべきである。

なぜならば、ドラッカーの関心は「人を幸福にすること」にあるからだ。

「知りながら害をなすな」とドラッカーはいう。 それがプロの倫理なのだという。 2500年前のギリシャの医師ヒポクラテスの時代からのプロの原則なのだという。

プロは、顧客に対して必ず良い結果をもたらすと約束することはできない、最善を尽くすことしかできない。 だから「知りながら害をなす」ことは絶対にしないと約束し信じてもらわなければいけない。 「知りながら害をなすことはない」と顧客に信じてもらえなければ、プロの仕事の一切は信じてもらえない。

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手元にボールを持ちすぎるな


仕事を効率良く処理するなら同時に複数のことをしない方が良い。

しかし、ビジネスをまわす人は現実的にはそうもいっていられない。

そんなときは、ジャグリングのようにやろう。

ボールを空中に放り投げ、落ちてきたらキャッチし、また素早く放り投げる。

人間には2本の手しかないが、この技を極めると、10個ものボールを次から次へと空中に放り投げ、扱うことができる。

同時にいくつもの仕事をこなさなければいけなくなった時、頭に描かれるイメージはジャグリングだ。

自分の手元にボールを持ちすぎてはいけない。

一つのボールを確実にキャッチしたら、適切なところに素早く放り投げなくてはいけない。 それは、質問を返すことだったり、誰かに仕事を依頼することだったりする。

どこに放り投げてもいいのではない。 返ってこないようなところに放り投げてはいけない。 一定時間後に確実に手元に戻ってくるように放り投げる。

一つのボールを放り投げたら、次に落ちてくるボールをキャッチし、また素早く放り投げる。

最後に・・・・

技を磨く努力なしに、いきなり複数のボールを空中に投げてはいけない。 すべて地面に落下するだけだ。 何事も訓練だ。

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フロー状態


目の前の何かに集中し、 我を忘れるほど没頭し、時間が経つのも忘れ、最高のパフォーマンスを発揮する状態を、「フロー状態」というのだそうだ。

音楽家が作曲をするとき、画家が絵を描くとき、スポーツ選手が試合で最高のパフォーマンスを見せるとき、そのような状態に入るのだという。

メロディーがひとりでに溢れでるような感覚、絵筆が勝手にキャンパスを動くような感覚、ボールが止まって見えるような感覚、を体験するのだという。

それは、宇宙と一体化し、不安や恐れの感覚がなくなり、平和な気持ちになる、至高の体験だという。

かつて、アイルトン・セナが、F1 日本グランプリでの優勝インタビューで、「鈴鹿のスプーンカーブで神を見た」と語ったのが、そういう体験かもしれない。

このような至高体験を芸術家やスポーツ選手だけに味あわせておくのはもったいない。

私たちも仕事の中で体験できるはずだ。

雑念を捨て、集中しよう。

会社は社員がフロー状態に入って仕事ができるような環境を整えよう。 完全な環境を作ることは難しいかもしれない。 電話を完全に拒絶できないし、他人が話しかけるのを完全に拒絶はできないから。 しかし、無意味に集中を妨げているものはあるはずだ。 それを排除しよう。

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プロになる


プロ野球 高校生ドラフトが10月3日に行われた。

希望球団に指名されて歓喜するものもおり、不本意な結果になり涙するものもいる。 いずれにしても、彼らははっきりと「プロになる」という意識を持って球界に入っていく。

自分が学校を卒業して仕事を始めたのはずいぶん前になるので、そのときのことを鮮明に覚えているわけではないが、「これからはお金をもらって仕事をするわけだから、自分はプロでなくてはいけない」と意識していたのだけは覚えている。

働き始めて、自分は能力が不足していたり、知識が十分でなかったりすることが自覚できた。当時、不足しているものを補うために休みの日なども勉強にあてた日があった。 しかられないためとか、くびにならないために、とは違う。 プロとしての仕事ができなくてはいけない、と思った。

「うまくいかなかったけど、がんばったんだからしょうがないよ」のような言葉は聞きたくなかった。 こんな人を子供扱いするような言葉はプロに対する侮辱である、と思った。 結果に対して真剣でありたかった。

自分を昔から支える信念があるとすれば、それは「プロらしくありたい」ということだ。

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