人に魚のつり方を教えれば、一生食うに困らない


経済同友会の新しい代表幹事に選出されたのは、桜井正光氏である。 桜井氏は、1996年から11年間リコーの社長を務め、2007年4月にリコーの会長に就任している。

新聞に掲載されていたエピソードから

入社後に配属されたのは、事務機器工場の原価管理課。 課長の最初の指示は、「1年間、ぶらぶらしてなさい」。 最初は「楽なもんだなあ」と思っていたが、すぐに「仕事がないほどつらいものはない」と気付く。しばらく憂うつな日々を送っていたが、あることに思い至る。 原価管理課に何が期待されているのか、を工場内を歩き聞いてまわった。そしてその答えを設計部門で発見した。機種ごとに違っていた部品を整理し、既存部品が使えるようにした。開発設計のコストが下がり、生産性が高まった。「上司の指示がなくても、お客さまが誰なのかが分かれば仕事は見つかると勉強した。」 後に、当時の課長に「お蔭さまで仕事とは何か、顧客満足とは何かがわかりました」と礼を言うと、元上司は「ようやく分かってくれたか」と笑った。

仕事を始めて、最初に学ぶべきことは、主体的な行動である。 何をすべきかが明白な時代はよかった。 しかし、今、変化も速く、大きくなっているので、誰にも明白に次が読めない。 各々が動き、各々が考え、各々が発見するしかない。 ロゴスウェアが、価値観の一番目に、「主体性を発揮する」を掲げているのはそのためだ。

この行動哲学を確固たるものにするためには、まだまだ多くの時間がかかる。 多くの日本人にとって、主体性を発揮することは簡単なことではない。

中国の格言から

人に魚を与えれば、今日の飢えをしのぐことができる。 人に魚のつり方を教えれば、一生食うに困らない。

あなたは最初、自ら何かを見つけだし、何かを創造できないで苦しむかもしれない。実際、それができるようになるには時間がかかるが、人生という長いスパンで考えれば些細なことである。

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