仕事をすることへの偏見を捨てよ


水泳選手のインタビューを見ると、彼らが自己ベストの更新に最大の目標を置いているのが良くわかる。 彼らは、自己ベストを更新するために、来る日も来る日もプールの中で、すたすら泳ぎ続けているのだ。 プールの底を見続けながら。 自己実現のためには、人の意欲は無限になる。

そのようなものを仕事の中に見出せたらどんなに素晴らしいことだろうか。 あなたは、誰かの命令によって仕事をするのではないのだ。 「あなたが達成したい目標」・・・あなたを仕事に駆り立てるものはそのようなものであって欲しい。

仕事に夢中になれることは人生において素晴らしいことなのだ。 インテル創業者 アンディ・グローブが著書の中で書いているように、偏見を捨てよう。

「われわれは文化的偏見を克服しなければならない。 われわれの社会はスポーツに夢中になる人を尊敬するが、長時間にわ たって働く人は病人、働き過ぎ中毒のようにみなす。 だから大多数の人びとは、スポーツは善でおもしろいが、仕事は単調で、必要悪、楽しみの源泉にはなら ない、というような偏見をもっている。」

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グローバル化の時代を生きる


今、日本は格差問題が大きな社会問題となっている。

格差問題の根源は、グローバル化だ。  グローバル化されれば、労働力は世界中で調達される。 経済規模の拡大により、富めるものはより豊かになる。 しかし、付加価値を与えられない労働は、最低賃金に向かってしまう。

おそらく、世界規模で見てしまえば、理屈が通っているのだ。 いままで貧しかった中国や東ヨーロッパの人たちに金がいきわたるようになっている。 彼らは昔より豊かになっているはずだし、それを得る権利もある。 しかし、それは、日本やアメリカやヨーロッパの労働者がいままで得ていたものを失うことを意味する。

戦後日本は奇跡的な復興を遂げた。 日本が発展していく段階で、世界の多くの労働者の富を奪ったのかもしれない。 実際、アメリカとは何度となく貿易摩擦を起こしている。 しかし、私たちはそれは自由競争の中で得たものだから正義であると信じた。

これは難しい問題だ。 国内問題ならもう少しコントロールが効くかもしれない。 国内のパートや派遣労働者の問題を改善することはできるだろう。 しかし、グローバル化という根本のところを変えることは難しい。

今、予測されることは更にグローバル化は進んでいくだろうということだ。 このような時代に、私たちがすべきことは、自分自身の能力を高め、付加価値を提供できるようになることだ。 努力を要するし、時間もかかる。 それはすぐに報酬面などの形で返ってこないものだろう。 しかし、短期的な視点では失敗する。 自分の未来に対して投資しなければならない。 安易な道を選んではいけない。

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ハンガリー系ユダヤ人


以前勤めていたインテルの創業者にして、20世紀の偉大なる経営者の一人、アンディ・グローブが、ハンガリー系ユダヤ人であることは勿論知っていた。

1992年 「イングランド銀行を叩き潰した男」と呼ばれ、1997年 「アジア通貨危機を引き起こした男」と呼ばれた、最強の投機家 ジョージ・ソロスもハンガリー系ユダヤ人であることを後ほど知った。

数学、物理学、経済学、論理学、コンピュータ、その他数多くの領域でものすごい偉業を成し遂げた、フォン・ノイマンもハンガリー系ユダヤ人であることを知った。

興味を持ったので調べてみると、ハリウッド映画産業を興したのものハンガリー系ユダヤ人らしい。 「20世紀フォックス」を創立した、ウィリアム・フォックス。 「パラマウント」を創立した、アドルフ・ズーカー。 「ユニバーサル映画」を創立した、カール・レムリ。 (ついでに、「ワーナー・ブラザーズ」を創立した、ベンジャミン・ワーナーは、ポーランド系ユダヤ人だ)

その他にもたくさんいる。 興味があったら探して、教えて欲しい。 著名な音楽家、企業家、科学者、ノーベル賞受賞者、などがたくさん見つかるはずだ。

ハンガリーという国は人口約1,000万人の小国である。 そのうち、ユダヤ人は10%もいないであろう。 ここから、どうしてこれだけの人材が輩出されるのか? 同じ人間なのだから、脳の構造が違うということはないはずだ。 それは、何かの習慣なのか? 価値観なのか? 教育なのか?

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スティーブ・バルマーという人


ある本を読んでいて、ふとマイクロソフトのスティーブ・バルマーを思い出した。

1997年9月24日、NECが、独自アーキテクチャーのパソコンPC-9800路線から、PC/AT互換機路線への転換を発表した。 場所は、WORLD PC EXPO ’97 が行われた幕張のホテル。 発表会のゲストスピーカーとして、Microsoftからスティーブ・バルマー(当時Microsoft副社長、現CEO)、Intelからマイク・エイマー(当時Intel副社長)が参加した。

当時インテルで働いていた私は、マイク・エイマーを連れて会場に入った。 この発表会では、NECの金子社長(当時)、ビデオでビル・ゲイツ、などもスピーチをしたのだが、何といってもびっくりしたのがスティーブ・バルマーのスピーチである。 強力なパワーの塊のような男だった。  圧倒的なエネルギーを持っていた。 マイクロソフトという巨大で強力な組織を率いる人間とはこういう人なのか、と思ったものだ。

何年か経ち、私はさらに驚いた。 あのときのスティーブ・バルマーはエンジン全開ではなかったのだ。 日本人の聴衆の前で多少セーブしていたようだ。スティーブ・バルマーの真の雄姿をごらんあれ。
踊るスティーブ

吼えるスティーブ

何かを成し遂げるにはパワーが必要だ。

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心配だ


「私はいつも恐怖心と不安を抱いている。外部の人がデルの会議に出たら、失敗した会社かと思うほどだ。」マイケル・デル
「心配症だけが生き延びる」 アンディ・グローブ

そう、心配だ。 経営者になって初めてこのことがよくわかった。  起業をして5年以上経つがいまだに心配だ。

ロゴスウェアの業績は伸びている。 たぶん、かなり順調なのだ。 しかし、のんびりした気分になることも、安心した気分になることもない。

開発プロジェクトは順調か、 顧客に不満を抱かせていないか、 品質に問題を起こしていないか、顧客のニーズを読み違えていないか、社員は満足しているか、 やる気をなくしている社員はいないか、チームは結束しているか、 価値観を共有しているか、 ・・・・・

限りない不安や恐怖心は確かにこれらのことに私を集中させている。 これらの事柄をよりよく行う方法を探しつづけるエネルギーを与えている。

解決しよう。 改善しよう。 前進しよう。 進化しよう。  ・・・・・・未来は明るい。

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