手元にボールを持ちすぎるな


仕事を効率良く処理するなら同時に複数のことをしない方が良い。

しかし、ビジネスをまわす人は現実的にはそうもいっていられない。

そんなときは、ジャグリングのようにやろう。

ボールを空中に放り投げ、落ちてきたらキャッチし、また素早く放り投げる。

人間には2本の手しかないが、この技を極めると、10個ものボールを次から次へと空中に放り投げ、扱うことができる。

同時にいくつもの仕事をこなさなければいけなくなった時、頭に描かれるイメージはジャグリングだ。

自分の手元にボールを持ちすぎてはいけない。

一つのボールを確実にキャッチしたら、適切なところに素早く放り投げなくてはいけない。 それは、質問を返すことだったり、誰かに仕事を依頼することだったりする。

どこに放り投げてもいいのではない。 返ってこないようなところに放り投げてはいけない。 一定時間後に確実に手元に戻ってくるように放り投げる。

一つのボールを放り投げたら、次に落ちてくるボールをキャッチし、また素早く放り投げる。

最後に・・・・

技を磨く努力なしに、いきなり複数のボールを空中に投げてはいけない。 すべて地面に落下するだけだ。 何事も訓練だ。

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見積もりのタイミング


ソフトウェアの開発工程は、「要求仕様定義」、「詳細設計」、「コーディング」、「デバッグ」の4つに分類できる。

時間配分がどうなるかはプロジェクトによって様々だが、一般的には、

要求仕様定義  - 20%
詳細設計     - 20%
コーディング    -  20%
デバッグ      -  40%

と言われている。

スケジュールや予算の見積もりをするベストなタイミングはどこだろうか?

最も合理的に考えれば、要求仕様定義が終わった後である。  要求仕様定義が完了してはじめて、何を作るのかがわかる。

ところが、一般的な商習慣として、私たちがスケジュールや予算の見積もりを作成しなければいけないのは、要求仕様定義をする前なのだ。

どう考えても、見積もりが間違う。 何を作るのかがはっきりしないのに、スケジュールを組んだり、予算を組んだりするのだから、当然そうなる。

「ソフトウェア開発は人類史上最も複雑な作業である」と主張する人たちがいる。 本当に複雑なのだ。 その工程にほとんど事務作業ですませられる部分のない作業なのだ。

このようなものを何を作るかはっきりしない段階で見積もるなんて、そもそも無理がある。 本当は、要求仕様定義を終えてからすべきなのだ。

しかし、ここに一つの問題がある。 要求仕様定義を終えるということは、全工程の20%を終えているということだ。

顧客との契約が成立するのかどうかわからないものに対して、仕事の20%を無償サービスするわけにはいかない。

最善の方法は、「要求仕様定義」の作成だけを独立した仕事として成立させることではないかと思う。 まず「要求仕様定義」の作成業務だけを取引するのだ。 それを元にその後の開発の金額とスケジュールが提示される。 提示された見積もりに合意すれば、その後の開発も同じ会社が行えばいいし、合意できなければその仕様書を持って別の会社に依頼するのもよい。

考えてみれば、このような仕組みは他の産業ではめずらしいことではない。 例えば、建築業界では、設計者と建築者はわかれている。

ソフトウェア業界でもできるのではないか? ソフトウェアは今となっては社会を動かす重要な産業なのだからもっと積極的に動くべきだと思う。 どういう団体がこういうことをドライブすべきか知らないが、社会で発生している諸々のトラブル(銀行端末が止まったり、電車の改札口が開かなかったり、・・・・)や労働環境の問題(過度な長時間労働、など)を解決するには、ソフトウェア開発の特性にあった商習慣やルールを作らないといけないときにきているのではないかと思う。

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人間の性格や才能は変えることができない


科学はいろいろなことを解き明かしてくれるが、ここ10年~20年くらいで発達したものの一つは、脳神経科学だ。 今、私たちは脳のメカニズムについて以前よりもいろいろなことを知っている。

例えば、次のようなことがわかっている。

人間は生まれたとき、脳に1,000億個のニューロン(神経細胞)を持っている。

ニューロンとニューロンの間は、シナプスと呼ばれる細胞によって信号伝達が行われ、結合される。

人間は、生まれたその日から、ニューロンからのシナプス放出を開始し、シナプス結合を試みる。

3歳くらいになると、1,000億個あるニューロンは、それぞれが15,000のシナプス結合を持つ。

しかし、これでは情報量が多すぎて、人間がいろいろなことを適切に判断するには支障をきたすらしく、その後10年くらいをかけてシナプス結合の整理整頓が行われる。

つまり、重要と判断したシナプス結合を更に強力にし、重要でないと判断したシナプス結合を消滅させる。 (人間が、何によってこのこの選択を行っているのかははっきりしないようだ。 遺伝だという意見もあるし、育て方や環境だという意見もある。)

いずれにしても、人間は15歳前後の頃には、このシナプス結合を完成させる。 この結合のさせ方は人間一人ひとり違うもので、これが人間の才能や性格を決定させる。

それ以降、シナプス結合の配線をやり直すことは、ほぼ出来ない。

従って、人間の性格や才能は、その後、大きく変えることはできない。

このようなことが脳神経科学が明らかにしたことだ。

細かいことはさておき、仕事の上で重要なことは「人間の性格や才能は、大きく変えることはできない」という結論だ。

私たちが、会社で人材育成をしたりするときに、これは忘れてはならない点だ。 技能を向上させたり知識をつけたりはできるが、性格を変えたり新しい才能を作り出すことはできない、と理解しなければいけない。

これを正しく理解しないと、人材の育成に無駄な時間とお金をかけ、そのうえ、変わらない社員に悩むことになる。

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Google PageRank


ロゴスウェアのホームページが、Google PageRank で「6」になった。

この人の意見を信用するならば、これはかなり良い成績なようだ。

ちなみに、上記の人は、PageRank 「4」のサイトをいくつか持っていることを自慢げに話しているが、私のこのブログは、PageRank 「5」だ。

ついでに、こっちのロゴスウェア広報ブログもPageRank 「5」だ。

どうやったら PageRank を上げることができるのかは多くのSEO担当者の関心事のようだ。

ロゴスウェアもSEOには最大限の関心を持っている。 自社サイトもSEOフレンドリーに作っているし、お客さまのサイトもそうしている。

ただ、巷で話し合われているようなマニアックなこと、裏技的なことは必要ないように思う。 なぜなら、ロゴスウェアのサイトは、そのような特殊テクニックは何も使ってないから。

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シリコンバレーに行くために英語力を向上させよう


半年前のキャンプ(ロゴスウェアで四半期ごとに行っている全社員参加のイベント)で、ロゴスウェアは将来シリコンバレーに進出したい、と話した。

社員は冗談だと思ったかもしれないが、別に冗談ではない。

今すぐに動けないだけだ。

当面の目標は日本国内でリーダー企業になることなので、それに集中する必要があるだけだ(これだけでも大きなチャレンジだが)。

心配ごとがあるとしたら、もし自分たちが日本国内でリーダー企業としての位置を確保したときに、自分がそれで満足してしまわないかということだ。

そのときにまだ自分は欲求不満であったらいい。世界にはすごいスーパーなやつらがいて、人を感動させるほどのテクノロジーや製品を作っている。そこで戦いたい、と思えていたらいい。

前の会社を辞めてから、英語の世界から離れてしまった。 英語でのコミュニケーション力がだいぶ落ちてしまっている。 もう一度、これをやらなければいけない。 いつシリコンバレーに行けるかわからないが、準備はしておこう。

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