知識は「空」なり


仏教の教えによれば、すべての現象には実体がない。 これは「空」の思想というものだ。

すべてを「空」と見るのは大変難しいが、知識に関して言えば、それは「空」だ。実体がないのだ。

知識を何か実体のあるものとして処理しようとするとうまくいかない。 過去、ナレッジマネジメントなるものがうまく機能しなかったのはこういうところに原因があるように思える。

知識を実体のあるものと考え、データベースに保存して体系化しようとする取り組みだけでは何か大事なものが失われている。

ほとんどの知識はどこにも記録されてなく、ただ人間の頭の中にある。うまく言葉に表すこともできず、そもそも自分が知識を持っているという意識すらない。それは日々変化し、新たな何かが加えられたり、忘れ去られたりする。普段は意識していないが、何かのきっかけで思い出したり、ひらめいたりする。

自分たちが扱いたい知識とはこういうものだ。

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ミッション至上主義


人が何かをしないとき、理由は二つしかない。 能力的にできないのか、やる気がないのか、だ。

ピアノでショパンを弾けと言われても私にはできない。 命がかかっていてもできない。 そんな能力はないからだ。

毎朝ジョギングせよ、と言われたらできるかもしれない。 やる気がないからしないが、命がかかっていたらきっとできる。

能力の開発や向上は大切だが、それ以上にやる気の問題は重要だ。

何が仕事のやる気を起こさせるのだろうか?

報酬をたくさんもらうためか、人に認められるためか、仲間と楽しく過ごす環境か、学習できる環境か、社会の役に立つためか、・・・・

人にはそれぞれのモチベーションがあるかもしれない。

社員のモチベーションを高めるために、そのすべてを提供しようとしたら、すべてが中途半端か、あるいは会社が破綻する。

すべてを提供できないのであれば、特に何を提供すべきか?

ロゴスウェアは、それはミッションでありたい。 ロゴスウェアは、ミッションを達成したい人たちの集団でありたい。

それを成し遂げることが自分たちに与えられた役目だと思えるもの。 それをやり遂げるためには、苦労も努力もいとわないと思えるもの。 そのようなミッションのもとに人が集まり、共に仕事をし、助け合い、それを成し遂げられたらどんなに素晴らしい体験だろうか。価値のある人生とはこのようなものでありたい。

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問題社員


マネージャになるとマネージャならではの悩みをいろいろ抱えるものだが、その中でも問題社員への対応の仕方は最も難しい問題の一つに違いない。

元インテルCEO アンディ・グローブは著書「ハイ・アウトプット・マネジメント」の中で素晴らしい考えを提示してくれている。 要約すると次のようなものだ。

問題を抱えた社員の問題解決には5つのステップが必要である。 ステップは順序よく登らなければいけない。どこかのステップを飛ばそうと思ってもうまくいかない。 5つのステップとは次のようなものだ。

ステップ1: 自分の問題を無視する

ステップ2: 自分には問題などないと否定する

ステップ3: 問題があることは認めるが、それは自分の問題ではないと他人を批判する

ステップ4: それは自分の問題だと認識する

ステップ5: 解決策を見つける

ステップ1からステップ3まではかなりはやく進む。ステップ3からステップ4への移動が難しい。ここを通過すればステップ5は簡単だ。

最大の壁は、問題社員を”他人批判”の考え方から”自己責任”の考え方へ変えさせることだ。 まだ社員が引き続き自分の責任を引き受けない状態(ステップ3の状態)にいるときに解決策について話し合っても意味がない。 マネージャのエネルギーが注がれるべきポイントはここだ。

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「戦いましょう」


学校をでて最初に勤務した会社インテルで、当時副社長をしていた山口さんは、新入社員の私たちに「戦いましょう」とよく言っていた。 新入社員の自分たちでも副社長とオープンに議論を戦わせていいのだと理解した。

人は、議論して最高の答えを求めるよりも、人と対立しないことを優先しがちだ。 しかし、これは時に大きな判断ミスを引き起こしてしまう。ロゴスウェアのような規模の小さいベンチャー企業にとっては命取りだ。ソニー創業者 盛田昭夫氏は著書 「MADE IN JAPAN」に次のように書いている。

まだ副社長だったころ、当時会長をしていた田島道治氏(田島氏は宮内庁長官も務めた大変立派な方である)と衝突したことがある。私のある考えが氏を立腹させた。

私が主張し続けたため、同氏はますます苛立ち、「盛田君、君と私は意見が違う。私は絶えず意見が対立するような会社にいようとは思わない。いますぐ辞める。」 と言った。

臆せず私は返答した。

「あなたと私が同じ考えを持っているなら、私たち二人が同じ会社にいて、給料をもらっている必要はありません。この会社がリスクを最小限におさえて、どうにか間違わないようにすんでいるのは、あなたと私の意見が違っているからではないでしょうか」

ロゴスウェアにとって、オープンに議論することは大事な価値観の一つだ。 最高の意思決定のために、様々な可能性/機会や危険性/脅威を十分に検討しなければならない。 そのために多くの対立意見の交換が必要だ。

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次世代高速無線通信


2.5ギガヘルツ周波数帯を利用した次世代高速無線通信の免許獲得をめざして四陣営が出揃った。 免許枠は二つ。年内に交付先が決定される。

計画では2009年3月にはサービスが開始される。 2009年度中には全国人口カバー率は50%を超える計画だ。

光ファイバー並みの高速通信が、無線で、屋外で、電車などでの移動中でも実現するということは衝撃的だ。

音や映像をともなったビジュアルコミュニケーションの世界はこれを境に激変するだろう。

サービス開始まであと1年半。

ロゴスウェアの製品は、ウェブ会議システム POWER-LIVE をはじめ、高速通信を必要とする製品が多い。現時点では屋内のブロードバンド通信環境から利用せざるをえないが、営業担当者をはじめ屋外で働く人たちの仕事もサポートできるようになれば、その利用範囲は圧倒的に広がる。

抜かりのないように

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