テレプレゼンス


場所の離れた人たちに、まるでここにいるかのような感覚を提供することをテレプレゼンスという。 インターネットの上で確かなコミュニケーションを築くための重要な概念だ。

シスコのデモを見てみよう。

素晴らしいだろうか?   勿論、素晴らしい。

買いたいだろうか?    買えない。  2、3箇所に設置するだけで、1年間に5,000万円もの金のかかるものを買える人たちは限られている。

テレビ会議のシステムは20年も前から存在する。 画質はずいぶん綺麗になったが、基本的なコンセプトは何も変わらない。 画質が綺麗になったテレビ会議システムをテレプレゼンスと呼ぶならそれには興味がない。

しかし、テレプレゼンスの本質は、「場所の離れた人たちに、まるでここにいるかのような感覚を提供すること」だ。

画質の綺麗なテレビ会議だけがその唯一の方向ではない。 だいいち、値段が高すぎて現実的ではない。

新しいテレプレゼンスを確立しよう。 それはシスコとはまったく違ったアプローチになる。 もっと安価で、それでいてテレプレゼンス感を得られるものだ。

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学ぶということは参加するということ


日本の子供の学力が落ちてきているのではないかと多くの教育関係者が語り、新入社員の能力が低下していると多くの企業経営者が嘆く。

教育の問題が新聞紙面を飾らない日はないくらいだが、こういうことは日本だけでもないらしく、世界中で昔からずっと関心が持たれている課題だ。

「知識や能力が低下するとひどいことになるぞ」と少なくともすべての先進国の人間が恐れている。

知識は国力にかかわることであるし、企業力にかかわることであるし、個人の生活にかかわることであるから当然だ。

ロゴスウェアの仕事の一つは、インターネットを使ってどうやって学習を支援するかだ。

そもそも学ぶとはどういうことなのか?

いろいろな教育関係者が、様々な立場で、それぞれに論じるのでどうにも難しいが、「状況に埋め込まれた学習-正統的周辺参加」という本は一つの素晴らしい概念を提示してくれる。

その考え方とは「正統的周辺参加」というものだ。

ものすごく簡単に書いてしまうと、「正統的」とは「学びとは社会とつながっていなければいけない、社会でどう役に立つのかを実感すること」だ。 「周辺」とは、「失敗してもダメージの少ないところから始めよ」ということだ。

最も大切なのが「参加」という概念だ。 参加するとは、つまり、コミュニティの一員になるということだ。 社会の一員として人とつながりながら共に学ぶということだ。

いまeラーニングの世界を見たときに不足しているのは、「コミュニティに参加しながら学ぶ」という概念かもしれない。

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知識は「空」なり


仏教の教えによれば、すべての現象には実体がない。 これは「空」の思想というものだ。

すべてを「空」と見るのは大変難しいが、知識に関して言えば、それは「空」だ。実体がないのだ。

知識を何か実体のあるものとして処理しようとするとうまくいかない。 過去、ナレッジマネジメントなるものがうまく機能しなかったのはこういうところに原因があるように思える。

知識を実体のあるものと考え、データベースに保存して体系化しようとする取り組みだけでは何か大事なものが失われている。

ほとんどの知識はどこにも記録されてなく、ただ人間の頭の中にある。うまく言葉に表すこともできず、そもそも自分が知識を持っているという意識すらない。それは日々変化し、新たな何かが加えられたり、忘れ去られたりする。普段は意識していないが、何かのきっかけで思い出したり、ひらめいたりする。

自分たちが扱いたい知識とはこういうものだ。

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eラーニングの課題


フェース・ツー・フェースの教育が最も効果的である、ということは事実だ。 生徒と先生が同じ時間と空間を共有する効果は大きい。

しかし、欠点もあるのだ。

  • 教室に通う時間がとれない人はどうすればいいのだ?
  • 心身の事情があり、教室に通えない人はどうすればいいのか?
  • フェース・ツー・フェースの教育はコスト(旅費、場所代、時間的ロス、など)がかかる

これらを補うために、eラーニングへの期待は大きい。eラーニングであれば、生徒が教室に通う必要がない。生徒がインターネットにつなぐとそこに教室が用意されているのだ。

しかし、未だeラーニングによって素晴らしい効果を上げているという声を聞かない。

なぜなのか?

私たちの分析によれば、それらは次のようなものだ。

  • コンテンツ制作において時間とコストがかかりすぎる
  • 教室に通うときのようなコミュニティが形成されない
  • 非同期型の一方通行のコンテンツ配信だけでは学習効果が上がらない
  • スライド説明型のコンテンツにするための素材がそもそも準備されていない

私たちはこのようなことは克服できると考えている。 Webテクノロジーの世界は日進月歩で進んでいる。最新のWebテクノロジーを駆使した次世代のeラーニングはこのような課題をすべて克服するはずだ。

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知識は人の心の中にある


「知識創造企業」(著者:野中郁次郎、竹内弘高)という書物によって暗黙知の重要性が広まってから既に10年が経過している。

しかし、いまだに世の中の多くは形式知を重視する傾向にある。 膨大なマニュアルを書き、多くの時間をかけてデータベースに入力し、体系化し共有するためのシステムを作ることに時間とお金を使っている。 それにもかかわらず、会社に知識がついたと実感できないでいる。

知識は人の心の中にあるのだ、ということを再認識するときがきている。人は感情を持つ動物だ、と再認識するときがきている。

人の経験の中にしまい込まれた知識は、人の感情と共に引き出される。 職場にオープンな議論を支援する文化、チームを信頼しチームのために働く文化がなければ、それを引き出すことができない。

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