日常の中でマーケティングを学習する


いくらすごい製品やサービスを作っても、売れなければビジネスは成立しない。

顧客に自分たちの特長や優れた点をどうやって伝えるのか?

本屋に行けばマーケティングの本が溢れている。 それを片っぱしから読んで学習するのも良いだろう。

しかし、もっと簡単で確実に力のつく方法がある。

雑誌、テレビ、チラシ、・・・・あらゆるところで広告を目にする。

ボーっとそれを眺めていてはいけない。 広告には広告の作者がいる。 作者の意図がある。 何を訴えようとしているのか? 顧客の解決したいことをどう表現しているのか? 解決策をどう提示しているのか? どういうテクニックを使っているのか? どうやって説得力を持たせようとしているのか?

それを考えることを日常の習慣にすると良い。 特別な時間もかからない。 テレビを見ながら、雑誌を読みながら学習できるのだ。

3ヶ月間、意識して続けてみると良い。その学習はやがて習慣となる。 あなたの、ホームページ、メルマガ、提案書は改善させる。

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渋滞学


渋滞学なる研究分野がある。 車の渋滞、スーパーのレジ、朝の満員電車、エレベータの待ち行列、インターネット、・・・・と確かに世の中いろいろなところに渋滞するところがあり、そのメカニズムを教えてくれるのはありがたい。

仕事のことでいえば、情報の伝達の渋滞は気にしなければならない。

ある人を経由しなければいけないような場合は必ずそこで渋滞になる。 そこを経由することが習慣のようになっていると、それを疑問にさえ思わない場合もある。

ある人は自分の手元をいかに早く通過させるかだけを考えて、別のどこかに流れのボトルネックを作り出している。そして、そのことに気づいてさえいない。

考え方を変えてみよう。 大事なことは「全体のスループット時間」である。

今の情報の伝達経路は、本当に、絶対にそうしなければいけないものなのか考えてみよう。

もっと別の経路があるんじゃないか、あるいはそこをバイパスしてしまっていいんじゃないかと考えてみよう。

自分の手元を素早く通過させることだけを考えて、全体の流れを悪くしていないか考えてみよう。

複数台のエレベータがあったとき、各エレベータが自分のところだけの最適化を考えてプログラムすると団子運転状態(複数台のエレベータの動きが同じになってしまうこと)になるのだという。 これを解消するために、各エレベータの動きは他のエレベータの動きを考慮しながらプログラムされるのだという。

仕事の中での情報の流れも同じだ。各自が自分の最適化だけを考えて行動すると、全体のスループットを悪くすることはたくさんある。

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eラーニングの課題


フェース・ツー・フェースの教育が最も効果的である、ということは事実だ。 生徒と先生が同じ時間と空間を共有する効果は大きい。

しかし、欠点もあるのだ。

  • 教室に通う時間がとれない人はどうすればいいのだ?
  • 心身の事情があり、教室に通えない人はどうすればいいのか?
  • フェース・ツー・フェースの教育はコスト(旅費、場所代、時間的ロス、など)がかかる

これらを補うために、eラーニングへの期待は大きい。eラーニングであれば、生徒が教室に通う必要がない。生徒がインターネットにつなぐとそこに教室が用意されているのだ。

しかし、未だeラーニングによって素晴らしい効果を上げているという声を聞かない。

なぜなのか?

私たちの分析によれば、それらは次のようなものだ。

  • コンテンツ制作において時間とコストがかかりすぎる
  • 教室に通うときのようなコミュニティが形成されない
  • 非同期型の一方通行のコンテンツ配信だけでは学習効果が上がらない
  • スライド説明型のコンテンツにするための素材がそもそも準備されていない

私たちはこのようなことは克服できると考えている。 Webテクノロジーの世界は日進月歩で進んでいる。最新のWebテクノロジーを駆使した次世代のeラーニングはこのような課題をすべて克服するはずだ。

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自分で知識を創りだせる人


9月29日 朝日新聞に掲載されている小林慶一郎氏の論説を要約すると次のようなものだ。

日本の格差問題も世界的な経済の構造変化によって引き起こされた不可避的な現象かもしれない。 現在の格差問題は一つの政権の政策路線の結果としてできた短期的な問題ではなく、これから30年、40年と続く息の長い経済問題かもしれない。

格差拡大の主因はコンピュータ普及などの技術変化だとする見方が主流である。コンピュータの普及により単純事務職などの仕事を奪い、情報化に適応した人と適応できない人との間で賃金格差を広げていると思われる。

教育システムを新しい技術体系に沿ったものに変えていくことが永続的な格差是正効果を持つのではないだろうか。

情報化に適応した人、情報化に適応できない人とはどういう人を言うのだろうか?

逆説的ではあるが、知識社会、情報化社会にどんどん突き進んでいくに従い、知識や情報の重要性はどんどん薄まっていくように思える。

アインシュタインは自宅の電話番号を覚えていなかったらしく、「電話帳を調べればすぐ分かるようなことを覚えていたくない」と言った、という逸話を読んだ記憶がある。

今やインターネットがあるので、だいたいの知識や情報は即座に得ることができる。しかも誰にでもできる。そのようなものの価値が下がっていくのは当然だ。そのようなものを時間をかけて暗記してもあまり役には立たないかもしれない。

価値があるのは他の人が知らない情報や知識だ。 二つの種類がある。 「裏情報」と「自分で創りだした知識」だ。

裏情報のとり方は教育に馴染まないかもしれないので、正攻法としての教育は、「自分で知識を創りだす力」ということになる。

学校でやっている情報化教育というと、「インターネットで何かを調べてみました」、「ホームページを作ってみました」の類が多いような気がするが、たぶんそのようなものはそれほど価値を持たないような気がする。

「情報化に適応できる人を育てる」という意味が「自分で知識を創りだせる人を育てる」ということならば素晴らしい。

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知識は人の心の中にある


「知識創造企業」(著者:野中郁次郎、竹内弘高)という書物によって暗黙知の重要性が広まってから既に10年が経過している。

しかし、いまだに世の中の多くは形式知を重視する傾向にある。 膨大なマニュアルを書き、多くの時間をかけてデータベースに入力し、体系化し共有するためのシステムを作ることに時間とお金を使っている。 それにもかかわらず、会社に知識がついたと実感できないでいる。

知識は人の心の中にあるのだ、ということを再認識するときがきている。人は感情を持つ動物だ、と再認識するときがきている。

人の経験の中にしまい込まれた知識は、人の感情と共に引き出される。 職場にオープンな議論を支援する文化、チームを信頼しチームのために働く文化がなければ、それを引き出すことができない。

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