中間路線は安全か?


参議院選挙が終わった。結果は自民党大敗、民主党大勝だ。

一つだけ残念なことがある。国民は改革に対して「YES」と言ったのか、「NO」と言ったのかがわからないのだ。

ある人たちは政府の改革に対する意欲は後退している、だから「NO」だと言う。

ある人たちは政府の改革のせいで格差が広がってしまった、だから「NO」だと言う。

つまり、改革を支援する人たちからも、支援しない人たちからも「NO」と言われての大敗となる。

人は決断に迷うとき中間路線をとりがちだ。どちらか一方に偏るよりも安全であると考えてしまう。中間地点に妥協点を見つけて、どちらの人たちからも「YES」といってもらうことを期待する。安倍首相がとっている路線はまさにこの中間路線だ。

今回の選挙から学ぶことは、中間路線は時に非常に危険な戦略になるということだ。誰にとっても中途半端で、誰からも「NO」といわれる危険がある。

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Webで集客する


大きかろうが小さかろうが、老舗だろうが新興企業だろうが、研究開発型だろうがそうでなかろうが、すべての会社には営業活動がある。しかも、それは会社の活動の中で最も重要なものの一つだ。

営業活動の第一歩は集客からはじまる。顧客になりそうな人たちにアプローチできなければはじまらない。

従来、顧客を捕まえてくるのは営業担当者の役目だとされてきた。

今、集客はWebでできる。 Webでやるべきである。営業担当者個人の力量に頼るのではなく、会社組織の仕事として実行すべきである。

(1)検索サイトの表示結果の上位に位置させ、(2)検索サイトから自社サイトへクリックさせ、(3)目的のページに簡単に確実に到達させ、(4)顧客の求める情報を確実に提供し、(5)送信フォーム、Eメール、電話などで問合せを受ける

これらのWebを使った集客能力をどれほど高められるかに企業としての命運がかかっている。

SEO(検索エンジン最適化)、ブログ、SNSコミュニティ、リッチコンテンツ、・・・・・・・・・・・・Web2.0の時代に必要なあらゆるテクニックを駆使して集客すべきである。

顧客は、自分たちのことを、自分たちがまったく気づかない間に、他の競合会社のWebサイトと比較して評価している、と認識すべきである。

ネットで情報を探し求める人たちは圧倒的に増えている。 イベントや営業担当者からの電話やダイレクトメールなどから得る人たちよりも圧倒的に多いと思われる。

しかも、ネットは他の営業手段と比べて格段に安上がりだ。 これを戦略的に使わないなんてどうかしている。

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「たいせつなものはね、目に見えないんだよ…」


「たいせつなものはね、目に見えないんだよ…」

星の王子さま、 サン・テグジュベリ

ロゴスウェアのオフィスはつくばと東京にあり、週の半分は東京のオフィスに勤務する。 人に会うためだ。 顧客であったり、代理店であったり、事業パートナーであったり、投資家であったりする。

インターネットで溢れるばかりの情報を入手できる。しかし、本当に大事な情報は、ネットで公開されていない。

本当に大事なことは、むやみに人に教えられないのだ。勿論、新聞や雑誌やテレビでも入手できない。それらは、信頼関係の下に、人から人に直接伝えられるものだ。

本当に大切なことを知ろうとすれば、多くの人に会わなければならない。

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黒木靖夫氏死去


元ソニー取締役 黒木靖夫氏が7月12日亡くなられた。74歳であった。

黒木氏は、工業デザイナーとしてキャリアをスタートした。 SONYのロゴデザインを手がけたのも黒木氏だ。その後、数々のソニーの商品企画に携わった。 ウォークマン開発のプロジェクトをリードし、「Mr. ウォークマン」と呼ばれた。

黒木氏の才能を見出し、黒木氏に数々の重要プロジェクトを委ねたのは、ソニー創業者 盛田昭夫氏だ。たんなる上司と部下の関係を超えた強い信頼関係で結ばれていた。

何年か前に黒木氏の著書「大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた」を読んだ。盛田昭夫という人間に強い興味を抱いた。盛田昭夫自身の著書「MADE IN JAPAN」も読んでみた。「ソニー ドリーム・キッズの伝説」という本も読んでみた。更に強い興味を持った。

魔法のような説得力を持ち、天才的なマーケティング能力を発揮し、あらゆる人を魅了し、燦燦と輝き、まばゆいばかりのエネルギーを放ち、際限ないほどの好奇心を持ち、20世紀に最も影響力があった世界の経済人20人にただひとり選ばれた日本人、それが盛田昭夫だ。

かつでこの国にこのような信じられないほどにスケールの大きな人間がいた。戦後、ベンチャー企業として創業されたソニーを世界企業へと育てた。

日本はもう一度ソニーのような世界企業を作り出せるのか? それは難しいのか? それは、もう盛田昭夫がいないからなのか? もう黒木靖夫氏のような働き方をする社員がいないからなのか? あるいは、その両方か?

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自由


JAZZを聞く楽しみ方は人それぞれなのだろうが、自分にとっては即興演奏だ。

JAZZの即興演奏はその曲のコード進行にのって自由にメロディを奏でるところからスタートした。同じコード進行でも、自分ならもっといかしたメロディを奏でられるというものたちが競い合った。

そのうち、このコード進行というもの自体を不自由に感じるものたちがあらわれた。コード進行の制約から解放されたいと願った。 彼らは、あるときはモードと呼ばれる旋律をベースに演奏した。あるときは、代理コードや裏コードを駆使して自在にコード進行を変形させた。あるときは、スケールアウトし緊張感を高めようとした。

ハービー・ハンコックやウェイン・ショーターの域に達すると、時に、どのような理論にも基づかないメロディが奏でられる。JAZZの即興演奏家たちが追求してきたものは自由だ。よりエキサイティングな音楽、より美しい音楽を演奏するために自由になろうとした。

JAZZ演奏の初心者は、コード進行に頼らざるをえない。 実際、決まったコード進行の上で自由に演奏することさえ相当に難しいのだ。

卓越した技能を持ったもののみが、より高度な自由を得ることができる。サックス奏者が自由にスケールアウトしていくとき、即興でピアノ奏者がそれに合ったハーモニーをつけるというのはあまりにも高度なテクニックだ。ピアノ奏者がオリジナルの進行から離れて自由にコードを展開していくときに、サックス奏者がそれに合ったメロディを即興で奏でるのもとても難しいことだ。

「働き方における自由さ」は、ロゴスウェアが追求するものの一つだ。自由を考えるときに私の頭にイメージされるのは、JAZZ即興演奏家たちの姿だ。私たちは、最高の仕事を成し遂げるために自由になりたい。決して一人ひとりが勝手気ままにやることではない。最高の成果を達成するために自由になりたいのだ。

あるものは、「どこまでが自由でどこからが自由ではないのか」と問う。

答えは、「それは、あなた自身の能力と組織の能力に依存する」ということだ。

もし、あなたのその振る舞いによって組織として何かを達成することが妨げられるのであれば、あなた自身に、あるいは組織に、まだその自由を使う能力がない。

もし、あなたが自由に発想し行動することによって、組織として最高の何かが成し遂げられるのであれば、それは素晴らしい。あなたは自由だ。

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