それは運なのか?


イチローが今年のメジャーリーグ オールスター戦のMVPに選ばれた。

イチローは間違いなく超一流の野球選手だ。 しかし、そのヒットを打つ確率は3回に1回にすぎない。 4回に1回しかヒットを打てないものは二流選手だ。 ヒットを打つ確率で言ってしまえば、一流選手と二流選手の差はこの程度だ。

企業がヒット商品を出せる確率はどの程度なのか。 そして、一流の企業家と二流の企業家では、それはどの程度違うものなのか。

企業家の場合は、一流と二流の差はもっと大きいと思う。一流の企業家で10回に1回、二流の企業家で100回に1回、ぐらいのような感覚がする。

悩ましいのは、一流の企業家でさえその確率は相当低いのではないかと思われることだ。

ここにヒットを生み出す確率が共に10%の企業家が二人いたとする。 Aは最初の1回目でヒットを生み出し、後の9回は失敗だとする。 Bは最初の9回を連続して失敗し、最後の1回でヒットを生み出すとする。

新しいベンチャー企業を起こした場合、Aは最初の1回目の成功で資金力を強め、その後の9回の失敗を苦にせず、事業を成功に導くかもしれない。Bは最初の連続的失敗によって10回目のチャレンジを待たずに消え去る公算が強い。

同じヒットの確率10%だとしても、初期の段階でそのヒットを生み出したもののみが生き延び成功するのだとするならば、それは、実力なのか?運なのか?

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ポジティブメッセージを届けてくれる新聞はないのか?


ある人の調査によれば、

「今日の新聞の情報量は、17世紀の頃の一人の人間が一生かかって得る情報量を超える」
「この30年間に生まれた情報量は、それ以前の過去5000年間の情報量を超える」

とにかく情報があふれかえっている。情報は力となり、人間の行動に大きな影響を与える。

力にはいろいろな力がある。人間を前進させるポジティブな力もあれば、人間に前に進むのを躊躇させるネガティブな力もある。

日本に住んでいて私たちが目にする新聞やテレビなどから流れる情報はネガティブ過ぎないか。

「ワーキングプア」、「格差社会」、「過労死」、・・・・・・・・・・

毎日このようなネガティブ情報の中でマインドコントロールされ、それでなくてもネガティブな日本人が一層ネガティブになっては何も得はないではないか。

日本の新聞などはどれもこれも大体同じだ。一つくらい、毎日ポジティブメッセージを送り届けてくれる新聞があってもいいのではないか。毎朝、それを読むとやる気がでるような。

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天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず


「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で始まるのは、有名な福沢諭吉の「学問のすすめ」だ。

慶應義塾大学メディアセンターでは、創立150年記念の共同プロジェクトとして、福沢諭吉の著作 初版55タイトル、全119冊の全文をデジタル化し、ウェブで公開を開始した。

これらの貴重な文化財産をデジタルブック化するにあたり、ロゴスウェアの Flipper を採用していただいた。オリジナルの「学問のすすめ」をそのままウェブで読める(見るからに貴重そうな書物だ)。当社の製品が何か世の中の役に立てていることには感動がある。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず・・・・・」で始まる「学問のすすめ」は、28ページにわたって続く。

人はみな平等なものとして生まれるが、「広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて」という。 「されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり」、「人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」という。

福沢諭吉は、他の明治維新の時代の偉人たち同様、下級武士の出身だ。想像することしかできないが、今の時代よりも、学問をすることは何かと困難だったに違いない。今や、書物は溢れかえっている。 eラーニングなどがもっと普及すれば学習の志があるものが知識や知恵を得ることはより簡単になるはずだ。

知識や知恵を得たものが、誰でも立派な仕事をできるような社会になったら素晴らしい。 ロゴスウェアはそんな社会を実現していく製品を作っていきたい。

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仕事と家庭のバランス


女性が働きやすくなるように職場改善に取り組む企業が増えている。

育児などに対する柔軟な勤務体制、在宅勤務、女性管理職の比率の向上、託児所の設置、・・・・・・・

仕事と家庭のバランスの問題は非常にナイーブな点を含んでいる。 誤解を与えたり、理解されなかったり、非難されたりするので、多くの経営者はなかなか本当のことを言えないでいるが、 20世紀最高の経営者といわれた元GEのCEO ジャック・ウェルチは、この点について、著書「ウィニング 勝利の経営」の中で、言いづらいことを率直に述べている。

気にいらない点もあるとは思うが、現実を直視してほしい。厳とした現実がある。自分で納得のできる選択をして行動に移すためには、その現実を理解する必要がある。

あなたの上司が(あるいは会社が)最優先するのは競争力だ。あなたの上司は(あるいは会社は)あなたにハッピーになってもらいたいが、それは会社が勝つためのプラスになるという条件つきだ。

もしも、あなたが成果を出しているのであれば、あなたの上司は(あるいは会社は)、あなたが仕事と家庭のバランスをとることに協力的になるはずだ。 キーワードは「もしも」だ。

簡単に言ってしまえば、ジャック・ウェルチは、会社と社員の間のウィン・ウィン関係によるパートナーシップについて述べていると思う。 一方が、ルーズするような関係は成り立たないのだ。

ウィン・ウィンの関係は、企業間のビジネス上の取引でのみ存在するものではない。会社と社員の間の関係も、ウィン・ウィンを前提に話し合えば、もっと良い仕組みが決められるはずだ。

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ネガティブパワーには注意を払え


人間は誰にだって、新たなものに挑戦してみよう、現状を打破してもっと素晴らしいものにしよう、という前向きな力、ポジティブパワーがある。

一方で人間は、変わったことはしたくない、このまま無難にしていればいいじゃないか、やっても無駄じゃないか、新しいことをするのは億劫だ、というような否定的な力、ネガティブパワーも持っている。

私の実感としては、ポジティブパワーはまわりの2~3人の人間に影響を及ぼすが、ネガティブパワーはまわりの10人の人間に影響を及ぼす。

一般に、会社の規模が大きく社員数が多いほど、ネガティブな雰囲気が蔓延し消極的になっているのはこのためであると思う。

ベンチャー企業のスタートアップ時などは夢と希望に溢れたポジティブパワーに満ちているのが普通だ。 少人数の社員しかいない中に、ポジティブパワーが強い創業者、起業家の影響が色濃く反映されるからだ。

成長とともに社員数が増えていく段階で、ポジティブパワーが衰えないように細心の注意を払う必要がある。

第一に、ネガティブな人間を採用してしまわないように注意を払う必要がある。

第二に、会議、メール、会話、その他の日々のコミュニケーションを注意深く観察し、ネガティブな雰囲気を根絶するように行動することだ。

第三に、それでもネガティブな人間がいる場合は、その処遇について考えることだ。

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