勝負の鉄則


平成23年一月場所は、横綱白鵬が14勝1敗で優勝しました。6場所連続、18回目の優勝となります。

唯一の黒星は11日目の稀勢の里戦です。先場所も白鵬の連勝を63で止めた稀勢の里が二場所連続で白鵬を破りました。

稀勢の里は対戦後次のようにコメントしました。「まともに組んだら勝ち目はない。とにかく差させない。(自分には)それしかないから」。

白鵬の得意の組み方は、右四つです。右四つに組まれたら、もう誰も白鵬を破ることはできません。対戦相手は、何とか、右四つに持ち込ませないように立会いに全てをかけます。そこにだけ唯一の小さな勝つ可能性があるからです。

サッカーであれ、野球であれ、勝負の世界は、すべて、この駆け引きで成り立っています。各チームや各選手は自分なりの得意の戦い方を持っています。敵の得意な戦い方に持ち込ませず、自分の戦い方に持ち込めれば、実力の劣る者にも勝利のチャンスがあります。

ビジネスの世界の戦いで勝ちたいのなら、このことを決して忘れてはいけません。

■ 第一に、自分の得意な戦い方を見つけること

自分の勝ちパターンを身に着けていない者、知らない者、作ろうともしていない者がビジネスの世界には実に多いものです。 そのような者がいくらがんばっても決して勝負には勝てません。

■ 第二に、競合相手の得意な戦い方を知ること

競合相手を分析するとはこういうことです。表面的な競合製品との機能比較表だけを作っただけでは何の役にも立ちません。競合相手の戦い方を知らないのなら、決して勝負には勝てません。

■ 最後に、相手の戦い方ではなく、自分の戦い方に持っていくための戦略を作ること

「敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず」は、有名な孫子の兵法の教えです。何百年経とうが、勝負の鉄則は何も変わらないようです。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

問題は価値観のバラツキ


内閣改造がありました。目玉の一つは、「たちあがれ日本」を離党した与謝野元財務大臣を経済財政担当大臣に起用したことです。

与謝野氏と言えば、財政再建派の代表的人物と言われています。財政再建派の主張は、膨大な借金を抱える日本において、国家を安定させるためには収支のバランスを取ることが何よりも大事、従って、支出は極力抑えて増税により税収を上げる、というもの。

与謝野氏が入閣したということは、菅内閣は基本的には、財政再建路線をとることになるのでしょうか。

一方、民主党の中には(そして、自民党の中にも)積極財政を主張する人たちもたくさんいます。このような景気がよくない時期には国が借金をしてでも公共事業投資をし、経済を刺激して景気回復に努めなくてはいけない、という考えです。

さて、どちらかが正しくてどちらかが間違っているのでしょうか?

私には、どちらの路線を採ったとしても、徹底的にやれば道は開けるように思えるのです。

最大の問題は、両派の対立を避けるために、どっちつかずの中途半端な政策しかとれない時かもしれません。そして、政権政党の中に、この価値観の違う両派が存在してしまっていることが不幸なことなのです。

私たちが会社経営で価値観を揃えることに熱心なのはこのような理由です。価値観とは、どちらかが正しくてどちらかが間違っているというものではありません。問題はバラツキなのです。

ロゴスウェアの価値観はWebサイトに掲載しています。私たちが新たに人を採用しようとするとき、第一に考慮する点は、この価値観に合う人材であるかどうかになります。 入社後も、いろいろな場面で価値観について考える機会があります。私たちにとっては、価値観はとても重要なことなのです。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

人と強く共鳴する製品


人には、それぞれ好みの音楽というものがあるでしょう。 

あなたにとってそれはジャズですか、ロックですか、ブルースですか、演歌ですか、R&Bですか、フォークですか、テクノですか、・・・?

「私はジャズが好きです」と答えられる人もいますが、私はいつも何と答えていいのか悩んでしまいます。 

ジャズの中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。ロックの中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。演歌の中にも好きなものがあり嫌いなものがあります。

つまり、好きか嫌いかを音楽のジャンルによって区別しているわけではありません。

多くの人もそうではないですか? 

私の場合で言えば、ありきたりのコード進行、ありきたりのリズム、ありきたりのハーモニー、ありきたりのメロディのものはどんなジャンルのものでも好きではありません。

私に音楽を買わせようとするならば、すごいコード進行、すごいリズム、・・・のような要素が必要です。それが私が大事にしている価値観だからです。 ジャンルは重要ではありません。

さて、私たちが作る製品の市場ターゲットやポジショニングにも同様のことが言えます。 つまり、ジャンルのような分け方がいつもいいとは限りません。

そのような表面的なものではなく、人の価値観や世界観という視点から製品をポジショニングすることができます。 私たちは、そういうやり方で、製品を捉え直してみたいのです。人と強く共鳴する製品とはきっとそういう製品です。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

マニュアルとeラーニングを融合する


年末になり、各社からいよいよ電子書籍リーダーが発売開始となりました。テレビでも連日特集が組まれ、ちょっとしたブームになっています。関連業界は大忙しでしょうが、一般の人にとっての関心はどれほどなのでしょうか?

本離れが進んでしまって、年に数冊くらいしか書籍を読まない多くの人にとってはどうでもいいことなのかもしれません。しかし、そのような人でも仕事のために読んでいるものがあります。それはマニュアルです。

新しい製品を買ったときにはマニュアルを読んで使い方を覚えなければいけません。また、社内の業務を覚えるためのマニュアルも絶対読まなければいけないものです。

マニュアルは大きく分けると、商品の①取扱説明書としてのマニュアルと社内の仕事上の取り決めなどを覚えるための②業務マニュアルがあります。これらの二つは、企業の大小に関わらず、まず普通の会社には存在するものです。

これらのマニュアルは、コスト削減の観点から従来よりデジタル化が進んでいました。一般的にはPDFファイル形式で存在します。しかし、従来の紙のドキュメントを単にPDF化してWebサイト上にアップしておくだけという場合がほとんどで、それ以上のデジタルならではの利便性の追求はなされていません。

この領域はまだまだやるべき課題が残されています。

第一に、これらのマニュアルは、デジタル化されたのなら、その利点を活かすべきです。つまり、キーワードによる検索性を高め、個人のメモを記録できるようにし、必要なところをブックマークしたり、テキストをコピーしたり、あるいは他の人との情報共有をできるようにすべきです。

第二に、これらのマニュアルは、商品の使い方や業務フローの手順を学習してもらうことを目的に書いているわけですから、学習を容易にする機能を付加するべきです。それは、文字と画像によるドキュメントのマニュアルを基盤にして、必要な箇所に、スライドや動画を使った説明講義型のコンテンツを加えることです。内容のすべてを説明講義型コンテンツにする必要はありません。それは、とても時間とコストのかかるやり方です。大部分はドキュメント形式のマニュアルで説明し、どうしても分かりづらい箇所に絞ってスライドや動画を使った説明講義型コンテンツを使えば、時間とコストをかけずに、全体的に分かりやすいマニュアル・システムになるでしょう。

第三に、eラーニングに使われる学習管理システム(LMS)の活用を図ることです。特に、業務マニュアルの領域に有効です。業務マニュアルは、社員に覚えてもらい、確実に実行してもらう必要がありますから、学習の状況をLMSで把握することはとても利にかなったやり方です。テスト問題などを出題し学習の定着に役立てると良いでしょう。

最後に、これらを支援するロゴスウェアの製品をリストしておきます。

マニュアルなどのドキュメントをデジタルブック化する「FLIPPER3 Maker

スライド+動画の説明講義型コンテンツを作る「STORM Maker

クイズ・テストコンテンツを作成する「THiNQ Maker

大量のドキュメントをライブラリ型で管理する「Libra

学習管理システム(LMS) 「Platon

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング

FLIPPER3のURL紹介機能(PDFではなくFLIPPERを使う理由①) 


ロゴスウェアでは、FLIPPER3 Makerというデジタルブック作成ソフトの開発・販売やそれを利用した制作サービスを行っています。カタログ、パンフレット、マニュアル、などのドキュメント類を手軽にデジタルブック化してWebで閲覧できるようにものです。

ファイルをPDF形式でアップしておけばいいのでは? という声もときどき聞くのですが、FLIPPER3 にすると、PDFでは得られない数々の利点があります。

その一つが、URL紹介機能です。

まずは、ここをクリックしてみてください。

ブックの中の特定部分が直接閲覧できたと思います。これはPDFでは得られない体験です。

この機能は、次のような人たちの仕事を助けます。

  • 顧客サポートの仕事

問い合わせをしてきてくれたお客様に、製品の機能や操作方法を説明したりする場合、マニュアルやTIPSドキュメントの記述を参照してもらうことは良くあることだと思います。

今はどうやっていますか? 「XXXマニュアルのXXXページのXXX行目を参照してください」と書いていたりしますか? あるいは該当部分を画像キャプチャしてメール添付で送ったりしていますか?

FLIPPER3を使えば、URLをメールにペーストして送るだけなので、送る人にとっても受け取る人にとってもとても楽です。

  • セールスの仕事

これも同様です。たくさんの商品が掲載されたカタログ類の中の特定商品をお客様に伝える場合に役に立ちます。お客様宛てのメール文の中にURLを貼り付けるだけなので簡単です。

  • マーケティングの仕事

もちろん、メール文だけでなく、ウェブサイトにリンクを貼って、紹介したい商品のデジタルブックを閲覧してもらうことも有効です。特定の商品の部分に一発で飛びます。ブログの中に使うことも効果的です。

この機能を使うのはとても簡単です。FLIPPER3 で作成されたデジタルブックを開くと、「URLを紹介」というボタンがありますので、それをクリックします。ハイライトさせたい領域をマウスで選択して、「クリップボードにコピー」ボタンを押せば、URLが出来上がりました。後は、メールの中でも、ブログの中でも、必要なところでペーストを押して完了です。

次のビデオでも機能紹介しているので参照してみてください。

あ、最後に、リンク先のデジタルブックは、iPhoneでもiPadでも閲覧できます。これも重要なことですね。今やお客様はメールやウェブサイトをパソコンで見ているとは限らないのですから。

にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ

ベンチャー社長ブログランキング