Google Appsへ移行中


さて、ロゴスウェア社内のITツール類の Google Apps Premier Edition への移行がまもなく完了する。

スケジュール管理や共有書類の保管などに某グループウェアを使ってきたが、これらは、GoogleカレンダーとGoogleサイトへ移動される。 社内コミュニケーションは何年も前にSNSに移行しているし、タスク管理/プロジェクト管理のようなものは Trac を使うようになっているから、もうこれで私たちにとって古臭いグループウェアは不要になった。

ドキュメント共有は既にGoogleドキュメントを使ってきたので、これは継続。 メールにオフィスドキュメントを添付しながらコラボレーションするなんてやり方にはもう戻れない。

当然メールもGmail へ移行する。 「タグ(Gmailの場合はラベルと呼ぶ)付け+検索」 によって情報管理をするという考え方は、従来のメーラーと違うかもしれないが、最近の情報整理法としてはむしろ主流だし、私が愛用している Evernote も同様の思想だから、これでよし。

社内で使うメインのメッセンジャーもSkype から Googleトークに変える。 Gmailのメール文の中からGoogleトークを呼び出したり、Googleトークの履歴がGmailの中に保管されたり、この二つを何か融合しようという試みが見られるが、このあたりはどのように使われるべきなのか今の段階ではよくわからず。  模索しつづけ、話題の Google Wave へと進化するような流れなのかもしれない。

これで、私たちはかなりクラウドな状態になる。 私のようなiPhoneユーザーにとっては、このクラウド環境は本当に素晴らしい。 どこにいたって、どんなときだって、メールも、スケジュールも、ドキュメントも、メッセンジャーもできるのだ。

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宇宙線は害か? 有益か?


「ヒストリーチャンネル」という衛星放送テレビチャンネルがある。私の家ではケーブルテレビでこれを視聴できるのだが、質の劣化が止まらない民放地上波テレビよりずっと面白いかもしれない。 

ヒストリーチャンネルの中の番組「ザ・ユニバース ~宇宙の歴史~」を見ていたら宇宙線の話をしていた。

宇宙の中は「宇宙線」と呼ばれる高エネルギーの放射線が飛び交っていて、地球にも降り注いでいる。 生物の進化をもたらしたものは宇宙線なのだそうだ。 宇宙線は時にDNAに突然変異を発生させる。 このおかげで生物は進化をしてきたのだという。一方で、宇宙線は細胞を傷つけ、ガン細胞を作り出す原因にもなるらしい。 

人間一人ひとりとか、そういう個体にとっては、宇宙線は害である。 ところが、人類とか、そういう全体の単位で見てみると、宇宙線は益であり、無くてはならないものなのだ。

これは面白い。 一人ひとりにとって悪いものは、その集合体である全体にとっても悪いはずだ、と単純に思いがちだが、そうとは限らないということだ。 同じように、一人ひとりにとって良いものが、全体にとっても良いとは限らない、ということもあるだろう。

よくよく考えてみれば、このようなことは社会の中ではよくある。 有名な経済学の本の冒頭にも、「貯蓄は個人にとって美徳であるが、社会にとっては悪である」と書いてある。

しかし油断をすると、私たちは「個人の命題」と「全体の命題」をごちゃ混ぜにして議論しがちだから気をつけよう。 

例えば、地球環境の問題とか、戦争の問題とか、格差の問題とか、そういうものは全体の命題だから、個人の事情や正義感のようなもので議論すると間違った答えを導き出してしまう危険があるだろう。 私たちが社会全体や組織全体を良くしたいのなら、そういうことについて良く考えるべきだ。

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トラック競技のように42.195kmを走る


今でもマラソン競技で日本は金メダルを取れるのではないかと期待してしまうが、それは幻想になった。いつのころからか(特に男子)マラソンは変わってしまった。

今、世界のトップレベルのマラソンランナーは、5千メートルや1万メートルのトラック競技のようなフォームで走る。 トラック競技のようにペースを上げたり、落としたり、そういう駆引きをしながら走る。 そんなやり方で42.195kmを走りきってしまう者だけが勝つ競技になった。

昔は、トラック競技のランナーとマラソンランナーははっきり別のもので、連続的なものではないと誰もが思っていた。 しかし、何人かの先駆者がそれに挑戦し、成し遂げた。 多くはアフリカ系であり、身体的能力の違いは大きいのかもしれない。 しかし、日本男子マラソンが世界レベルから相当遅れてしまったのは、「トラック競技のように42.195kmを走る」という挑戦から目をそむけ真剣に取り組むのが遅れたことも大きいだろう。

仕事のやり方は、今、マラソンの進化と同じような道をたどっていると思うのだ。 20年も前は、日本は長期的な視野に立ち事業をするから強く、アメリカは短期的だからダメなのだという話がされていた。 その後、市場は一段と動きが速くなり、短いサイクルで需給関係が変動するようになった。 長期的視野だけでは生きられなくなった。 短期の勝負を無視するわけにはいかなくなった。

一方で、長期的視野は常に大事だ。 既に先駆者は、「トラック競技のように42.195kmを走る」やり方を成し遂げようとしている。 彼らは、決して短期の勝負からは目をそらさない。 雑念を捨て、強い集中力を持って、すごい速度で成果を上げるのだ。 その一方で、大きなビジョンを持ち、誇りあるミッションを持ち、長期的な方向性を失わない。

現実を直視しよう。 「トラック競技のように42.195kmを走る」術を習得しなければいけないのだ。

短期的勝負のためには、雑念を捨て、集中するやり方を身につけなければいけない。 今、瞑想をしたり、運動をしたり、GTD的情報整理術をする人が増えているのは、こういうことに人が気づき始めているということだろう。

長期的勝負のためには、ビジョンやミッションを持たなければいけない。 私たちに何十年にも渡ってエネルギーを与え続けてくれるものだ。 このエネルギー無くして走り続けることはできない。

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Now’s The Time


この時が来るのをずっと待っていた。今がその時だ。

NTTドコモから、今年の夏にも Androidケータイが発売されるらしい(左の写真のようなHTC社製)。 iPhoneのようなフルタッチスクリーンだ。 キーボードはない。

歴史は繰り返されようとしている。

かつて、パソコンは、いろいろなメーカーが独自の仕様で作っていた。 それぞれは、だいたい似ているがちょっとづつ違うものであった。 NECのパソコン用に作ったソフトは富士通のパソコンでは動かず、日立のパソコン用に作ったアドインカードは、シャープのパソコンには挿入できなかった。

そんな時代を経て、最終的に残ったパソコンのプラットフォームが、WindowsのPCプラットフォームとAppleマッキントッシュのプラットフォームだ。

同じことが再び携帯で起ころうとしている。 一方の雄は アップル のiPhone だ。 もう一方の雄は、今回はマイクロソフトではなく、グーグルのAndroid だ。

携帯にインターネットを初めて載せたのは日本だ。 携帯でメールをしたり、ウェブを見たり、アプリを動かしたり始めたのも日本人だ。 しかし、あまりにも閉鎖的すぎた。 大きな世界標準の波に飲み込まれようとしている。

ここから、遅くても三年間の間に、日本の携帯業界は大きく様変わりするに違いない。 単に技術が進化するというのではない。 この世界の登場人物が入れ替わるのだ。

パソコンのように、Windowsプラットフォームとマッキントッシュ以外は全滅するほどの淘汰はないかもしれない。 しかし、かなりのシェアを Android と iPhone が占める時代が来るはずだ。

アプリケーション開発者としては、焦点を絞るべきプラットフォームが定まってきたことになる。 それは、iPhone アプリ、Android アプリ、あるいは WebKit となる。

予測がつかないのは、ケータイ向けのFlashの動きだ。 数々の憶測があるが、今のところ、アップルは、iPhone にFlash を搭載するつもりはないようだ。 Android はどうなのだろうか?  Android が Flash をサポートするなら、アップルの方針が変わる可能性も十分にある。

いずれにしても、ここからの1年間は、携帯戦略にとってかつて無いほど重要な1年になるのは間違いない。

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GTD


過去を振り返って後悔するのはどういう時だろうか?

たいがいは、過去にした行動や意思決定そのものについて悔やんでいるのではない。 その行動や意思決定をベストな心の状態で行えなかったことを後悔する。 最善を尽くしてうまくいかなかったことには納得するものだ。 頭の中が雑念でいっぱいで、何かにあせっていて集中できず、そんな心の状態でしてしまう意思決定に悔やむのだ。

GTD(Getting Things Done)というタスク管理手法のことを読むと、どうもこれは、そういうことから開放してくれるものらしいのだ。

次のように書いてある。

従来、タイムマネジメント(時間管理手法)によって優先順位や仕事の計画を立てることが強調されてきたが、実際の仕事の場は年々複雑化し、せっかく立てた計画や優先順位は次々に割り込んでくる仕事のために破綻しがちである。計画の破綻や、計画すらたてられない多忙な状態の中、頭の中にすべき仕事を山ほど抱え込んでストレスは増大し、仕 事はますます苦痛になり進まなくなる。

GTDの基本はなすべき仕事のリストを何かに記録しておくことで、頭の中からなすべき仕事のことを追い出してしまうというものである。これで頭の中はすべき仕事全部を覚えなくてもよくなりすっきりとし、リストに基づき実際の仕事をこなすことに集中できる。

GTDをマスターしている状態とは、(1) 頭の中に雑念がなく、今やるべきことだけに集中している状態か、(2) 雑念があったとしてもそれを取り除く方法を知っている状態だ。

まったく、その通りだ。 計画通りに事は運ばないものだ。 自分たちを取り巻く状況は刻一刻と変化し、私たちはそれに対応しなければならない。 割り込んでくる仕事から逃れようとするならば、それは別のどこかに歪を生む。 

それが現実ならば、その現実を直視しよう。 逃れるのではなく、適応しよう。 このような環境の中で、心乱されることなく、雑念から開放され、今やるべきことに集中する、そんな方法を習得するべきだ。

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