メモ管理は Evernote にしてみた


メモ管理ツールを Tumblr から Evernote に変えてみた。 Tumblr では、メモを取りっぱなしになってしまい、後で整理するという行為ができないが、Evernote ならタグ付けして整理することもできるし、フォルダ分けして整理することもできる。

Tumblr も Evernote も基本的には非常によく似たツールだ。 メモを書いたり、ウェブページをクリップしたりすることが非常に簡単にできる。 最近では、iPhoneとの連動も可能になっている。 iPhoneが持っているカメラやマイクの機能を使い、写真や音声録音を保存することができる。

つまり、メモであれ、ブックマークであれ、ウェブページの一部分のクリッピングであれ、写真であれ、音声であれ、必要と思われるあらゆる情報をここに集約してしまおうというツールだ。

このような、自分個人のメモ管理ツールとして利用するなら、Evernote の方が優れているようだ。

ただし、Tumblr には、ReBlog という強力な特長がある。 Tumblr は、自分個人のメモ管理ツールというよりは、集めた情報をものすごく簡単にブログ形式でオープンに配信してしまうことに優れている。 フォローする人を選んでおくと、他人のTumblr ブログと自分のブログが混在してダッシュボードに現れるようになる。 他人のブログで気に入ったものがあるとき、ReBlog というボタンを押すと、それが自分のブログの中に一発でコピーされるのだ。 つまり、いろいろな情報を自分が書いたり集めたりするだけでなく、他人のものから簡単に頂戴できるという代物だ。

というわけで、Tumblr と Evernote は使い分けがされるものかもしれない。 自分個人の情報整理としてはEvernote を使い、オープンにして他人と交換するようなものは Tumblr を使うのがよいかもしれない。

(*ところで、Evernote のウェブ版は、IEを使ったときクリッピングが文字化けするので注意。 Firefoxを使うか、デスクトップ版を併用するとよい)

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STORM Maker デビュー


私が以前働いていたのはアメリカ外資系の会社だったので社内にパワーポイントが溢れていた。 とにかくプレゼンテーションが好きで、ミーティングやトレーニングなど、人に何かを伝えようという機会には、全員が必ず凝ったパワーポイントポイントを持ってくるものだった。

そういうわけだから、結婚式の祝辞もパワーポイントでやるものまで現れるような状態だった。

こういう人たちにおいては、eラーニングコンテンツをパワーポイントのようなスライドを説明していく形式で作っていくことは非常に理に適っているし、生産的である。

しかし、ここは日本である。 日本の社会では、学習の元素材がすべてパワーポイントで準備されているというわけにはいかない。 こういう人たちは、eラーニングコンテンツを作るのに、その下準備としてパワーポイント形式の素材をまず作らなければいけないという事態になる。 これは大変面倒で、時間も手間もかかる。

「学習の元素材となる書籍はたくさん持っている。 これを利用してeラーニングを簡単に作れたらいいのに」 と多くの顧客の声を聞いた。 これが、PRESENTER STORM Maker (プレゼンター・ストーム・メーカー)の開発に着手したきっかけだ。 それから、約一年。 ロゴスウェアは、2009年4月14日、ついに PRESENTER STORM Maker をデビューさせることができた。

PRESENTER STORM Maker は、パワーポイントファイルを読み込んでスライド形式のコンテンツも作れるし、デジタルブックFLIPPER3のファイルを読み込んでブック形式のコンテンツを作ることもできる。 所有している元素材がどちらでも、そのままeラーニングコンテンツが作れるので便利だ。

また、PRESENTER STORM Maker は、イベントレコーディング方式の優れたユーザーインタ-フェースによって、誰でも簡単に作れるようになっている。 開発時間のほとんどはこの機能の実装に費やされた。  どういうものかは、次のビデオをご覧あれ。 

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コミュニケーション能力


調査によれば、企業が新卒採用選考で最も重視する点は「コミュニケーション能力」。 「コミュニケーション能力」が、ここ数年間ずっとダントツで一位だ。

それだけ企業はコミュニケーションの問題に頭を悩ませている。 別に新卒や若い世代だけが著しくコミュニケーション能力に欠けるというわけではない。 どの世代でも、時代が求めるコミュニケーション能力に欠ける。 

会話でのコミュニケーションであれば多少の問題は補える。聞き出す側にスキルがあればなんとかなる。 質疑応答しながらなんとかなる。

問題は文字のコミュニケーションだ。 昔に比べれば文字でコミュニケーションする比率は圧倒的に高まった。 スピードを上げないと生き残れない時代だから、あらゆるコミュニケーションを顔を合わせた会話とするわけにはいかない。 

私たちは、Eメールを送り、グループウェアやSNSに書き込みコミュニケーションを図ろうとする。 しかし、伝わらない。 誤解を招いたり、嫌になるほどの不毛な文章のやり取りを繰り返し、時間をかえって浪費したりする。 

解決する方法は二つだ。

  1. 論理的な文章を書けそうな人だけを採用し、徹底的に鍛えること
  2. 合わなくても会話コミュニケーションが簡単にできるシステムを備えること

両方やるべきだ。 短期的には(2)を構築しつつ、長期的には(1)を実行すべきだ。

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「FLIPPER3 Maker」発表:日経産業新聞一面記事


ロゴスウェアでは2009年3月31日にデジタルブック作成ソフトの新バージョン「FLIPPER3 Maker」管理システム「Libra」を発表した。

日経産業新聞には一面カラー記事として取り上げていただいた。 初めて一面カラーで記事を書いてもらったのが2003年。 今回で4回目となる。

ところで、日経産業新聞の紙面にはどれくらいの価値があるのだろうか?  広告料金表を見ると、それは200万円くらいの価値はありそうだ。  実際には広告ではなく記事だから価値はもっと高いに違いない。

広告費としてこれだけのものを支出することはベンチャーや中小企業にとって難しいので、広報は戦略的に使うべきだ。 記事だから信頼性が高いし、なんといっても無料なのだから。

ただ、プレスリリースすること自体は簡単だが、記事を掲載してもらうほどのプレスリリースをするのは少し技術がいるかもしれない。 

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別個のものを統合する


地球上に最初の生物が現われたのは今から約35億年前といわれている。 原始の生物は細胞そのものが一個体である単細胞である。 最初の多細胞生物は今から約10億年前に誕生した。 

つまり、生物誕生から25億年の間は、一つの細胞が細胞分裂するだけという単純な生命が存在するだけであった。

多細胞化するまでに多くの時間を要したが、そこからの進化は激しかった。 細胞同士が結びつき、協調し、情報伝達した。 

そして、約5億5千年前、生物は突如として爆発的に増加する。 それまで数十種類しかいなかった生物が突如一万種類にも増えたのだ (カンブリア爆発)。 はじめて眼を持った生物が登場したのもこの頃らしい。

やがて、魚類が登場し、生物は陸に上がり、爬虫類、恐竜、哺乳類、鳥類、霊長類が登場し、ついには約16万年前に人類の祖先となるホモ・サピエンスが登場する。

かつては独立した別個の要素であった細胞がつながり統合されることによって生物は爆発的な発展を遂げたのだ。そして、人間は社会という精神面での統合さえ成し遂げている。

ロゴスウェアのミッションは、別個に存在するラーニング用ソフトウェアやシステムを統合することだ。 生物が最初の多細胞生物を登場させるまでに多くの時間を要したように、これは根気のいる仕事だ。 しかし、いつか私たちは、非同期型オンデマンド学習と同期型リアルタイム学習を統合させ、カリキュラム型計画的学習とコミュニティ参加型学習を統合させ、また、ブック/スライド/クイズといったコンテンツレベルでの統合を成し遂げたいと思っている。

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