クイックツアー


見せることほど効果的なことはない。

ややこしい説明をするくらいなら見せてしまった方が早いのだ。 

YouTube のおかげで、そんなビデオを作って配信することがとても簡単になった。

ロゴスウェアでも、製品の機能デモや操作デモをビデオ化して、YouTubeにアップし始めた(ロゴスウェアのクイックツアー・サイトはコチラ)。

もちろん、ページに組み込むことも簡単だ。  こんなふうに・・・・

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Great Place to Work


アリス・クーパーというロック歌手がいる。 61歳になる超ベテランである。 

この人のステージは、かなり過激で、大蛇を体に巻きつけるわ、火を噴くわ、ニワトリの首が切られるわ、豚が走るわ、ギロチンにかけられるわ、首吊りにされるわ、・・・・(こんな風に)

でも、人はこういうことにはすぐに飽きる。 飽きさせないためには、更に過激で奇抜な出し物を提供し続けないといけないのだが、それは無理な注文というものだ。 ロックにとって大切なのはやっぱり音楽なのだ。

さて、ロゴスウェアでは今「働きがいのある会社」の実現に向けて活動を開始している。 そもそも「働きがいがある」とはどういうことなのか? 

それは、「ペットと通勤」、「失恋休暇」、「サイコロ給」、・・・などのような出し物ではない。 そのような表面的なものではなく、仕事や会社のあり方について、もっと根本的なものを考えたいのだ。

Great Place to Work Institute という、米国に本拠地を置きグローバルに活動しているコンサルティング団体がある。1980年から、働きがいのある職場作りの研究を重ねている。

彼らは、次のように書いている。

働きがいのある職場では、あらゆる人間関係において信頼が育まれています。

従業員が生産性を高めたいと思っていることを管理者は信じ、事業に参画するよう奨励しています。

従業員は自分の仕事と会社の使命を達成しようと熱心に、情熱を持って取り組んでいます。

高い信頼が築かれた環境では、人は協力しながら働き、積極的に交流しあい、業績や生産性が高まります。

キーワードは「信頼」ということになる。 会社と社員が Win-Win の関係のパートナーシップを結ぶことが大切なのだ。 ロゴスウェアの中で GPTW(Great Place To Work)は、継続的に実行していく重要な活動の一つになるだろう。  

ちなみに、2009年の日本の「働きがいのある会社」リストはこちら。 

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あらゆるものにはプラスとマイナスがある


CP対称性の破れを説明する「小林・益川理論」によって、ノーベル物理学賞を受賞した一人、小林誠氏はつくば市の住民でもあり、つくば市の名誉市民となった。

家の本棚に昔買った小林誠著「消えた反物質」があるので読み直してみたが、相変わらずよくはわからない。 ただ、あらゆるものには正があれば負があり、プラスがあればマイナスがあるように、物質には反物質があるのだといわれれば、そうに違いないと思う。

今、自分たちは物質の世界に住んでいて、反物質など見ることも感じることもできないわけだが、そういうことに思い至る物理学者という人たちには感心する。

あらゆるものにはプラスとマイナスがあるのだ、ということは宇宙を支配する真理のように思える。

そういうわけだから、あらゆる経営上の手法にもプラスとマイナスがあるのだ。 だいたいにおいて、経営や人事などのコンサルティング、あるいはそういう書物が紹介する経営手法などはプラス面ばかりが強調される。 XXX社は○○を取り入れて成功した、などの成功例だけが語られ、失敗例が語られることはない。 

あらゆるものにはプラスとマイナスがあるのだから、慎重になるべきなのだ。

報酬制度、人事評価制度、目標管理制度、・・・など経営の根幹を成すような制度の設計には、プラス面とマイナス面の両方を熟知した上で臨んだほうが良い。

経験があり、よく知っているやり方を、少しの改良を持って取り込むのが良い。 そうしないと、マイナス面が出てきたときに制御不能となるだろう。 自分が使ったこともないような道具をいきなり本番で使うな、ということだ。

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自制


本棚に、ダニエル・ゴールマン著「EQ こころの知能指数」 があったので久々に読んでみた。 

手元にあるのものは1997年発行となっている。 ダニエル・ゴールマン自身による「日本の読者のみなさんへ」という前文には次のように書いてある。

・・・・・・「こころの知能指数」には、日本の社会では珍しくない概念もかなり含まれている。 思いやり、自制、協力、調和を重んじる価値観は、日本人の本質だ。 ある意味では、「こころの知性」に注目しはじめた世界の変化は、世界の国々が日本社会の安定や落ち着きや成功を支えてきた中心的な要素に気づいた徴候ともいえるだろう。・・・・・・・

それから十数年。 ここで語られるような日本人の美徳が崩壊しはじめている。 日本人のこころの荒廃は目を覆うばかりである。 

熱意、忍耐、意欲、共感、などの「こころの知能指数(EQ)」が社会を生きていく上でどんなに重要なことであろうか。 これらは一言で言えば、人格を高める、ということだ。 そして、人格の基盤は自制にある、という。

ジョン・レノンに  Jealous Guy (ジェラス・ガイ) という歌がある。 次のような歌詞ではじまる。 

昔のことを夢見ていたら、心臓の鼓動が激しくなった。 僕は自制を失い始めた。

君を傷つけるつもりじゃなかったんだ。 君を泣かせてごめんね。 君を傷つけたくなかった。

僕はただの嫉妬深い男なんだ。

ジョン・レノンは死んでからずいぶん年月が経つので、「愛と平和のジョン・レノン」のようなイメージが作り上げられている。 本当のジョン・レノンはそんなディズニーキャラクターのような存在ではなかったはずだ。 クソッタレな男で、自分でもそういうことが分かっていて、それでも何とかクソッタレじゃなくなりたいと、もがき苦しんでいた、そういう人間だったはずだ。 

天使のような人格を持つことはできないが、ジョン・レノンのように何とかやってみようともがき苦しむことはできるかもしれない。 だから、自分も自制を試みてみたいのだ。 

自己中心的な見方を克服し、他人の立場に立った見方が、ロゴスウェアの「顧客の視点で考える」という価値観  には重要なのだから。

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最高の反対は普通だ


橋本大阪府知事が就任から1年を迎えた。 

この人を「最高の知事」だと見るか、「最低の知事」だと見るかは、その人の立ち位置による。 はっきりいえるのは、この人は「普通の知事」ではないということだ。

この知事は数々の衝突を起こした。 それは府の職員との衝突であり、市長村長との衝突であり、教育委員会との衝突である。 このような人たちからすれば、この知事は「最低の知事」である。

一方で、府の予算を11年ぶりに黒字転換するという偉業を成し遂げた。 大戸川ダムを建設中止にもっていったのも偉業である。 建設が決まっていたダムを中止に追い込んだのは史上初めてのことである。 その点からすれば、この知事は「最高の知事」である。

繰り返して言うが、橋本大阪府知事は、最高かあるいは最低の知事であって、普通の知事ではない。  最高の反対が最低ではないのだ。 最高と最低は、紙一重だし、同じ仲間だ。 どっちになるかは時の運であったり、人の見方だ。  

最高の反対は普通だ。 普通を目指したら決して最高のものはできない。 イノベーションをめざすものは、このことを忘れないことだ。

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