MacWorld ジョブズのキーノート


今日届いた人材採用支援会社のダイレクトメールに「優秀な学生の確保は社長のプレゼンテーション力で決まります」とある。

プレゼンテーションをしたかったらスティーブ・ジョブズを見よ」と以前書いたがこれはいまでも有効だ。

サンフランシスコでMacWorld 2008 が始まり、スティーブ・ジョブズのキーノートがちょうど終わったところだ(スティーブ・ジョブズのキーノートをビデオで見たい方はこちら)。

映画レンタルの iTunes Movie Rentals の発表、iPhone や iPod touch の機能強化、超薄型ノートブックPC MacBook Air の発表、などがあったが全般的には内容の乏しいものだったかもしれない(そのせいか、この日アップルの株価は 5.45%ダウン)。

しかし、スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは相変わらず素晴らしい。 いつも思うのだが、些細なことでも、さもすごいことのように思わされてしまう。 他のプレゼンターだったら、もっともっと退屈なキーノートになったのかもしれない。

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失敗体験を共有する


何かに挑戦しようとすれば、失敗のリスクから逃れることはできない。何の失敗もしない人は何もしなかった人である、というのは真理である。 失敗をすることが失敗なのではなくて、失敗から学ばないことが失敗なのだ、というのも真理だ。

しかし、一方で私たちの誰もが失敗は好きになれない。ひどく滅入るし、気分も落ち込む。もう失敗はこりごりとひどく慎重になるし、新たな挑戦への意欲が萎える人も多い。

ここに大きなジレンマがある。

何かに挑戦しようとすれば失敗は避けられないにもかかわらず、失敗は人のやる気を損なうのだ。

失敗にもめげずに挑戦し続けられる才能はある種の人たちだけに備わった特別な才能で、そういう能力は大人になってから獲得できるものではないのかもしれない。多くの人は自分の成功からは学べるが失敗からは学べないようだ。

だから、前向きに考えよう、挑戦し続けよう、などという自己啓発本、自己啓発セミナーが盛んであるが、そういうもので人間が変わったのも見たことがない。

どうしたらいいのか?

私たちができる最善の方法は他人の失敗から学ぶことかもしれない。自分の失敗体験から学ぶには心理的に克服しなければいけないところが大きいが、他人の失敗体験ならそんなことがない。

どうすれば失敗してしまうかがわかっていれば、それを避けて物事を進められるから失敗のリスクを下げられるだろう。

失敗にめげないで挑戦し続ける人間は貴重だ。 いろいろなことに挑戦して、失敗体験を他人に供給してくれたらいい。それを集めて知識として集積していくシステムがあれば、その他の多くの人も苦痛がなく失敗から学べるようになり、組織は賢くなるに違いない。

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福澤諭吉とFLIPPER


今年は慶應義塾大学の創立150周年にあたる年だそうで、慶應義塾大学ではいろいろな企画を考えているようだ。

創設者、福澤諭吉の著書をデジタル化して公開していく活動は、以前ブログでも触れた

1月10日には、174冊分がGoogleブック検索で閲覧できるようになったという発表があり、メディアで取り上げられている (internet watch@IT)。

慶應義塾大学では、Google 以外の方法でも独自にデジタル化を進めていて、それが慶應義塾図書館のデジタルギャラリーだ。 こちらには、ロゴスウェアのFLIPPERを使っていただいており、上のGoogleブック検索化のニュースの中でもちょっと触れられている (弊社へのアクセスが少し上げると幸い)。

さて、慶應義塾図書館のデジタルギャラリーでは1月11日限定で、実験的に全文検索のサービスが公開されている。 このサイトにいったら、検索窓にキーワードを入れてみよう。 キーワードを含む書籍がページ単位でリストされる。 eBOOKと書かれたボタンを押せば、FLIPPERで作成されたデジタルブックが該当するページから開くという仕組みだ。

ロゴスウェアのFLIPPERは、本を該当するページから開く仕組みがあるので、それを利用した形となっている。 この検索はまだ実験実装なので、1月11日限定での公開のようだが、2008年の春までには正式に公開されるようだ。

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マイクロソフトのファスト サーチ & トランスファ買収計画


検索エンジンといえば誰でも思い浮かべるのがグーグルだが、企業向け市場に目を向けるともう1社重要な企業がある。 ノルウェーに本拠のあるファスト サーチ & トランスファという会社だ。

メリルリンチ、シーメンス、GE、楽天、リクルート、ソフトバンク、・・・・などの企業が導入しているという。

ファスト サーチ & トランスファの検索技術がグーグルと決定的に違うのは、グーグルがページランクという技術によってページの重要度を算出しているのに対して、ファスト サーチ & トランスファの検索はセマンティックという技術を使う。

セマンティック技術とは簡単に言うと、メタ情報を使って情報を構造化し、情報の意味を読み取るものだ。

Web2.0の提唱者ティム・オライリーは、次のウェブの重要なトレンドの一つとしてセマンティック技術をあげていた。

さて、今日のニュースによると、マイクロソフトはファスト サーチ & トランスファ社に買収提案を行う計画があると発表した。株式取得価格は、市場価格に40%以上のプレミアムを乗せた額になるという。 ファスト サーチ & トランスファ社はこの提案を受け入れる予定だという。

ここ数年グーグルにやられっぱなしのマイクロソフトだが、戦略的にかなり重要な技術を手に入れるのかもしれない。

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CES 2008、ゲイツのキーノート 


一年はCESではじまる。

いまやラスベガスまで行かなくてもネットでキーノートスピーチが見れるのでなんとも便利になった。

今年のトップバッターを飾ったのは、マイクロソフトのビル・ゲイツ。 マイクロソフトのサイトから閲覧可能だ。

全体的な内容はあまり面白くないので35分まで飛ばそう。 そこで重要な発表がある。 NBCと組んで北京オリンピックをウェブで配信するというのだ。数十チャンネルに及ぶ配信をライブでもオンデマンドでもやるという。

ここではマイクロソフトの新しい技術 Silverlight が使われるそうだ。 一体、同時に何人に配信するというのだろう。 これは歴史上、過去最高の規模のビデオ配信になるに違いない。

いつでも、どこからでも、マイナーな競技でも、オリンピック競技が見れるんだとしたらすごいことだ。

ところで、NBCというのは、ご存知のようにアメリカのTV局だが、彼らのネットへの力の入れようは半端じゃない。 この点に関しては、日本のTV局はまったく腰が引けている。 アメリカのTV局はネットを通して番組を世界配信しようと狙っているのに。

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