言えばわかる人


人には3種類いる。

(1) 言わなくてもわかる人

(2) 言えばわかる人

(3) 言ってもわからない人

昔、北島三郎が、兄弟仁義という曲の中で、「俺の目を見ろ、何にも言うな・・・・」 と歌ったのは、(1)の言わなくてもわかる関係だ。 これは日本人が求めている美徳だが、これを過度に期待すると人間関係は厄介なことになる。 「上司は私のことをわかってくれない」、「あの人は私の努力を認めてくれない」、・・・・などなど、被害者意識を持ってしまうだろう。

(2)の言えばわかる関係であれば、十分満足できるものだ。 多くの人は言えばわかる人であるから、あなたの思いを言葉にして伝えたほうがよい。ひどく被害者意識に悩むより、ずっと精神的にも楽である。

(3)の言ってもわからない人には、どう対応すべきか?  それが問題だ。

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人の移動を伴わないグローバル化


航海技術の発達、新大陸発見、移住、航空技術の発達、・・・・・・
人類の歴史のベクトルは常にグローバル化の方向を向いていた。

GE、ソニー、トヨタ、マイクロソフト、インテル、ファイザー、デュポン、・・・・・
企業は世界に事業拠点を設け、グローバル企業となった。

レアル・マドリッド、バルセロナ、ヤンキース、シリコンバレーの企業、アメリカの大学、国際的な研究所、・・・・・・・
世界中から優秀な人材を集めて組織を形成する動きも激しい。

これらの流れに加えて、インターネットの発達は、「人の物理的な移動を伴わないグローバル化」が起こることを予感させる。  インターネットにより、資本、原材料、知識 の経営資源は、いつでも、そして世界中のどこからでも入手することができるようになってきた。 残る最大の経営資源 「労働力」 もいつの日か必ずインターネット上で容易に入手可能になるときがくるのではないか。

そのとき、会社の形態は今と著しく違った姿となるに違いない。 取り組む課題によって、人と人とが自在に結合し、各組織は大きくもなり、小さくもなる。 決まった形を持たず、自由に変形していく。 物理的に同じ場所にいる必要もなく、知識と情報のネットワークで結ばれている。  人は命令ではなく、目標、目的、役割、責任、において仕事をする。

私の経営するロゴスウェアを未来型の組織にしたいと願っている。 伝統に対応するのではなく、未来に対応したい。  主体性、自由、公正、オープン、などを中心とするロゴスウェアの価値観は、その基盤となるために書かれた。

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四半期マネジメント


決算報告をアメリカのように四半期ごとに行う企業も増えてきたようだ。  一ヶ月単位では忙しなく、一年単位では長すぎる。 四半期(三ヶ月)単位でものごとを考えると丁度収まりが良い。

ロゴスウェアでも、あらゆることの期間単位が四半期だ。

目標の設定は四半期単位で行われる。 キャンプというイベントが四半期単位で行われ、前四半期目標の達成評価と次四半期目標の設定が行われる。 ロゴスウェアでは、社員全員が目標を四半期ごとに書いて自己管理できるようにしている。

パフォーマンスレビューも四半期ごとだ。 パフォーマンスレビューとは、個人ごとの業績考課のことである。 これに基づいて、次の3ヶ月の賃金昇給率が決定する。 従って、ロゴスウェアでは、給与の昇給は3ヶ月ごとになっている。 ボーナスの支払いも3ヶ月ごとだ。

簡単に言ってしまえば、いままで普通の会社が一年単位でやっていることを四半期単位にしているだけだ。 しかし、この違いは大きい。 ゴールが遠く霞んでいては、がんばる気持も薄れてしまうだろう。 3ヶ月単位であれば、人は目の前に鮮やかなイメージを持つことができる。

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「個人主義でも自立できず」


朝日新聞 生活面の企画「女と男」
孤独、女性の生き方、夫への不満、など、今を生きる人たちの悩みが連載された。

4月21日  作家の久保恵さんから連載への感想が掲載されていた。

「時代を感じますね。一人で生きる強さはないけれど、誰かと一緒に生きるのは苦手。 どこか個人主義なのに、きちっと自立できていない。・・・・・・・」

個人の自由と自立は対の概念なのだと思い出させてくれた。 自立する覚悟と力を持たなければ自由を得ることはできない、と肝に銘じよう。

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ミッションと価値観


人はどんなに頭で理解していても、複雑で、不確かで、不明確なものが嫌いであろう。 みんな単純明快な答えを望む。 「売り上げを5倍にする方法」、「顧客を虜にする方法」、「儲かる仕組み」、「社員のモチベーションを上げる方法」、「最強の組織の作り方」、・・・・・などなど、そんな願望を叶えてくれそうなタイトルの書籍が本屋には山積みだ。

しかし、 現実を直視してみよう。 世界はすごいスピードで変化し続け、そして多様化しているのだ。 これが意味するものは、複雑さ、不確かさ、不明確さだ。 現実を直視するならば、これを受け入れざるを得ない。

複雑、不確か、不明確、の世界で、私たちの行動を規定するものは何なのだろうか。  それらは、就業規則、職務規定、業務マニュアルの範疇に規定できるものではない。  私たちが遭遇する問題は、もっと複雑で、判断に悩み、それにもかかわらず、素早い決断を求められる。

このような環境下において、社員の行動の基準となるべきものは、ミッションと価値観しかない。 社員に会社のミッションと価値観を理解してもらい、共有できるようになるまでには、並外れた時間と忍耐と努力を要するであろう。  しかし、それをやり遂げなければならない。 ロゴスウェアのミッションと価値観のページは他のどの企業のものより長く詳細であるかもしれない。 意味あるものにしよう、より具体的なものにしよう、としたらこうなった。

松下電器産業創業者 故松下幸之助は、 最大の任務は何かと問われ、こう答えたという。 「愛の模範を示すことです。 私はこの会社の魂です。  会社の価値観は私をとおして実現するのです。」  経営とはそういうものでなければならない。

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