コミュニケーションの道具は不足している


プロゴルファー猿は、ティーショットからパターまで、自作の木製ドライバー1本で通す。 しかし、普通のゴルファーは、14本のゴルフクラブを用途に応じて使い分ける。

料理人は数十本の包丁を使い、画家は数十本の筆を使い分ける。

状況に応じて、最適な道具を選択し、最大の成果を発揮させるために。

遠隔地にいるもの同士のコミュニケーションの手段として数々の技術が開発され、私たちはそれを使い分けている。 空間を飛び越えて、時間を短縮する。

電話、FAX、Eメール、テレビ会議、インスタントメッセンジャー、SNS、・・・

十分だろうか?

私はまだ十分ではないと感じる。 不足しているものがある。 ロゴスウェアが開発中のものは、その足りないものを埋める製品となる。 より豊かで便利なコミュニケーションの道具をユーザーに提供する製品となるはずだ。 できる限り早い段階で、市場に届けたい。

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時代は変わる


「遅いものも、のちには速くなり
現在はやがて過去になる
秩序は消え去り
今一番のものはやがて最後になる
時代は変わっているのだから」

ボブ・ディランが「時代は変わる」と歌った1960年代はゆっくりと変わる時代だったに違いない。 今、変化の速度はあまりにも速い。

1994年に設立されたネットスケープが一時ブラウザ市場を席捲し、その後マイクロソフトとの激しいバトルに敗れ、1998年11月にAOLに買収されるまでの期間は4年。

1998年に設立されたグーグルが検索エンジンの市場に革命を起こし、史上最大規模でナスダックに上場するまでの期間は6年。

2005年にサービスを開始したYouTubeが、 動画共有サービスを爆発的に普及させ、約2,000億円でグーグルが買収するまでの期間は1年。

このあまりにも速い技術の進歩と市場の変化は、経営のやり方において否応なしに変化を求める。 全ての経営手法をスピードに照準を合わせて構築しなければならない。  旧来型の指揮命令統制型の組織では立ち行かなくなる。 上下関係や組織横断的な横とのつながりにスピードを阻害する壁があってはならない。

1980年代、日本はその独特な企業文化によって急成長を遂げた。 日本独特の経営手法はセオリーZと呼ばれた。 日本文化に根ざした規律、上下関係、長い時間をかけて醸成されるコンセンサス、家族主義、などが強さの源流であった。 1990年代に入り風向きが変わってしまったのは、市場の要求するスピードがある臨界点に達し、かつて日本企業の強みとされたものがスピード化の足かせになってしまったからであると思う。 挑戦的に、革新的に取り組み、圧倒的なスピードを持って成し遂げることが、現在を生き抜く私たちに課された課題である。

ロゴスウェアが組織をまとめる上での基盤としているのは、ミッションと価値観、そして目標である。 社員個人の行動を駆り立てるものは、上司からの命令ではなく、使命や目標に対する思いの高まりであって欲しい。 ロゴスウェアは、一人一人が主体的に行動できるように、組織として許される最大限の自由を与えたい。

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Think different


アップル社を創業し、一度は同社を追われたスティーブ・ジョブズがアップルに復帰したのが1996年12月20日。

直後に開始された「Think different」のテレビCMほど衝撃的な広告をいまだに知らない。 広告はクリエイティブであっても販売にはつながらない、という説もある。しかし、この広告はそういうものを超越した。 アップルという会社の、そして何よりもスティーブ・ジョブズという人物のイメージを強烈に訴えかけた。 直後に販売開始されたiMacの成功を導いた。

画面に映し出される、アインシュタイン、ピカソ、ガンジー、モハメッド・アリ、マイルス・デイビス、ジョン・レノン、エジソン、黒澤明、盛田昭夫、・・・・・

ナレーションが流れる。

「クレイジーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
彼らをクレイジーという人もいるが、私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると、本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。」

何かを成し遂げたい、世界を変えるほどの何か、・・・・・・ベンチャー精神の基本はそこにある。

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「人の行く裏に道あり花の山」


「人の行く裏に道あり花の山」は、株式投資の世界で最も有名な格言だ。 人と同じことをしていては勝つことはできないから、人が売りモードの時に買い、買いモードの時に売れ、と教える。 言うは易し行うは難し。 回りの人たちが 「これはいける」 というものに対してNOと言い、「これはダメだ」というものに対してYESというのはたいへん勇気がいる。 人の行く裏が必ず花の山である保証もない。 ゴミの山である方が多い。 それでも、花の山は人の行く裏にしかない。

この決断が個人的なものであれば、実行はより容易だ。 あなたが考え、あなたが決断すればよい。 決断が組織的なものである場合、その実行は難しくなる。 組織の規模が大きくなるにしたがって更に難しくなる。 その決断が正しいことをデータを持って論理的にうまく人に説明できない。 そもそも、データを伴って誰にとっても納得の行く説明がなされるようでは 「人の行く裏」ではない。 ここにジレンマがある。 それでもなお、組織としての勇気ある決断が要求される。

ロゴスウェアは、ベンチャー精神を忘れたくない。 勇気を忘れたくない。 決断することから逃げたくない。 自分たちは正しい未来を見つめているのだと信じる。 

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クロスロード


ギター少年はみんなエリック・クラプトンの弾く「クロスロード」をコピーしながらロックギターを学んだ。 そして、「クロスロード」のオリジナル奏者である、ロバート・ジョンソンという伝説のブルースマンがいたことを知った。 ロバート・ジョンソンには、「ある夜交差点に立ち、悪魔に魂を売り渡し、引き換えに超絶技巧のギターテクニックを手に入れた」という、クロスロード伝説がある。

交差点には何かがある。 何かと何かが出会うところ。 何かまったく別の概念やアイデアが交差するとき、新たなイノベーションが生まれる。 認知心理学(見る、聞く、知る、考える、理解する、 についての研究)とインターネットテクノロジーが交差するところに何が起こるのか、はロゴスウェアの関心事の一つだ。

何年か前、ウルフルズのトータス松本がロバート・ジョンソンの立ったクロスロードを訪れたのをテレビで見た。 何もない田舎の細い砂利道であった。そんなところにも交差点パワーがある。

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